誕生

誕生

私をこの世に存在させてくれた誕生の時空を創造する御方よ、生きている私の生命にどれくらいの評価を与えるのでしょうか。
私は人生を生きていけるだけの経験を積み重ねて、この修行道に鍛練して乗り超えた先の限界突破の頂上世界から、不思議な乙女の想像力で夢を見たのです。
未来に期待を抱いた夢のまた夢。
生命は何という青春の明星の眩しい喜び事ばかりが起こり始めるのか。
世間は私の事を全て認めて愛してくれるのです。
全く晴れ渡った天空を翔けるラインを真っ直ぐに一直線に、青春の若気を爆発させて夢を叶えようとやる気に満ちて、もっと進化してやります。
これは私の生命なのです。そしてラインとは形状なのです。
私のラインを、この世界で最も愛されたラインで優雅に描いた。そして神の説法を受ける私を想像した。
神は私を全身で受け止めてくれたのです。このときめきに死んでもいいくらいに私は神と語り合う。
未来の存在の有り方についての証明を。アリストテレスの頭脳の優れた知性の源には、爽やかな天才の感動に溢れていた。
私のラインで、寵愛を受けた知性と、無尽臓の細胞から、無意識の記憶を取り出した。
最も子供心で遊ぶ自由自在の魂の動力学は、世界を創造する心で弾ける才気があった。
人生を感覚する鋭気を養い、万物を創造する手段と目的を、己の神経が宿った手の中に充填した時、全く自分では無い不可思議な神のオルガンが響き渡って、超越者が描いたラインを感覚した。
私は私を逸脱した。
私は私をこの世から完全に忘我させて、私の頭上から私を見た時、私では無い私を、私は感覚していたのです。
ギリシアの哲学者は形状の儀式を行った。
設形図を描き建設する過程を努力し時間を掛けて乗り超えた。
そしてやっと荘厳な神殿が完成したのです。
司法と行政と立法を取り行う日々の業務の中で、ひたすら私は神のラインを描き続けた。
青春の群像を、しなやかに流れるラインで描いて復活させなければならないのです。
私が描くラインに全物が感動していく。全天の星々が愛したカノンの手法により、この一つの可憐なラインが意味を持ち始めて光を発した。
人間の理性では説明できない全く不思議な愛すべき、この世を生き抜いた肉体派の逞しい人間を想い起こさせた。
人生の初まりは母の海を眺める60兆の細胞の感覚なのです。
天空を一斉に見つめた時、白い砂は上昇し復活する60兆の細胞を、原始的に初めて見た。
愛すべき生命のこんなにも躍動する心に、私とあなたは愛というものに初めて流麗なラインで解けていく。
これが誕生した時に思い描いていた、砂浜を走る少女が初めて真理を知った時の、爽やかな感動なのです。
あなたが造りだすラインに思い憧れるのは、私のささやかな喜びなのだと。あなたにはまだ気付かれたくはありません。
そしてあなたこそが神に愛された天才の少女だという事さえも。
それはあなたの形状が音楽になったのです。これは何という不思議な現象なのでしょうか。
誰もたどり着いた事のない心が、天地創造の現場を見たその時、最も弾ける極限の精神統一をした、ゆるやかな頂上への神の躍動した方程式に、誰も描いた事の無いラインを描いていく。
もう一つのパラレルワールドは、超越した精神でしか感覚できない。
さあ、いい事を思い巡らせて、いい世界を想像していきましょう。
そしてあなたこそが私に初めてサインの申し出をした人間だと、告示しておきましょう。
この少女は一体私の事を誰だと想像しているのでしょう。
人の子だとそれとも神の子だと。神の子が人の子にサインをした本物の感動があった。
私は誕生してから初めて神のサインを見たのかもしれません。
万能なる細胞に変化するラインは、こんな美しい感覚ができる、超逸的で未知なる感覚の動きに、心のラインが偉大な書物に反応した確かな真実があった。
まさに時空がその進化を啓示した証拠なのです。
私のラインに天地はこれ程までに躍動した。
筋を通した理性の一直線に晴れ渡った、地球の初体験の青さを知ったのでしょうか。
遺伝子の形状に変化し、進化する青い愛を体験し実体験の実情を、こんなにもシンプルにわかりやすくラインしていく時、私は生まれ変わったのです。
神書が私の脱現実を最も感覚しない時空の次元まで、完全に脱していく時、私は無くなったのです。
もう私は何も感覚する事の無い無の時空に還っていく。

誕生

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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