あなたは生まれます。
純心な乙女の心像の彼方なる精神世界は夢見た一番美しい時空なのでしょう。神が私をじっと見つめているのが、私にはわかるから。人生で一番嬉しいの、青空が開けてくるのが私にはわかるから。
私、あなたが笑った時、人生で一度だけ恋をした乙女に純愛を教えた、天空の生命の一雫は愛の最も懐かしい生命倫理の模範なのです。
あの少女はその時にはっとしてしくしくと泣いていたのです。あなたを泣かした私は罪なのでしょうか。
カノンが意思を創成していくこの流麗な多段構造が人生の讃歌なのです。
そしてあなたはもう広大深遠な宇宙の子供なのです。
あなたは知らなかったでしょう。この人生が全く新しき詩をそっと優しく奏でている奇跡を。
星と星が愛し合う情景が最も美しい純愛の御姿を描きだす。この男と女が愛し合う姿を美化する素性が天高く飛翔していく、その夜神の子が青白く輝いた星々を眺め、全く新たな宇宙の創造を預言したのです。
神と隣になって座れるこの気持ち、神と一緒に夢を叶える時の神の手の深遠な表情を、私はずっと見ていたいのです。
あなたが生まれた時の聖夜が素直にときめいてまっすぐで、どこもまでも一直線なの。真実を感じてもっとお願い、天空にマリアの受精卵を浮かべさせて。神の手の深遠な表情で。
そして未知なる生命において愛とはいかに重要であるべきものかを、しっかりとこれから感覚しなくてはならないのです。
生まれた生命に神の微笑を浮かべてほんのりと和み、命を懸けて昇天コラールの美麗な慈悲に愛の告白をする、ミサの青い聖夜の静寂の中に、神は御言葉を奏でたのです。
真っ直ぐに音譜が伸びるミクロの宇宙に、神の素粒子がふわっと誕生したのです。
私の中心にさわやかな美しすぎた天を超越させる力が生きている事を、私の眼は確かに見たの。私の眼を見たマリアはそっと何気なく悲しげにふっと表情をゆがめた。
あなたを本気にさせてしまったとマリアは訴えていた、その意味がまだ私にはわからなかった。
あなたは選ばれたのですから、神に愛された人生に昇天し捧げる完全に調和していくハーモニーが、あなたをもうすぐ夢の世界にそっと連れていくのです。
夢幻の儚い人生の意味の中に、この世界の人間の秩序と果てしない宇宙とが大きく広がり澄んでいる。そしてマリアの細く長い美しい手が、空のその未知の軸の中枢へとふわっと伸びていくのです。
この未来はマリアのまっすぐ青空を見つめる彼方の空前絶後に、最も聞きたかったメロディーが、青い教会オルガンにより創成紀のナレーションを響き渡らせて実現されていく。
もっとなめらかにふわっといかせてと、マリアに覚悟を持って答えなさい。天地が創造される時空を私に教えなさい。
あなたが誕生する時空を教えなさい。
この聖夜に神の子が誕生する時間と方角を教えに、洗礼者が私のもとへとやって来ます。
宇宙の量子を精緻に可視化させる、私は人生の遠き彼方の時空にもっと至上の美しい意味を持たせて、そっくりそのまま天空の乙女となるのです。
私の人体は最も初めの時空に原初化していくのです。私の生まれたままの素直さで天空に澄んでいかせて、もっと安らぎたいの、宇宙の未知の創造体に抱かれて。
この時空は一体何でできているのですか。私を生まれ変われさせたのは、マリアの神が宿った美しい手のきらめきだったとしたら、それが神の光なのです。
こんな人間として生まれてきました、聖母マリアよ、どうぞ宜しくお願いいたします。
それがわざとらしくなく全く寛容で自然なのです。本当に人間って全てがうまくできていますわ。
この生まれたままの超自然さで広大深遠な宇宙を抱きしめれるのなら、私の人生はもうそれだけでいいのです。
もう全てはこのままでいいのです。
コラールを、さあ神のコラールを懸命に勉強しなさい。
そうすれば神と人間との寛大な生命讃歌がこのように可憐に嵌まって結合していくのがわかるから。
生命は優美に結合していかなくては困るのです。もう少しで私が天声の御言葉に生きて存在するようになる。この時空に私の生命の誕生を予言したあなたは私を泣かして下さい。
この夜に青く澄んだ清明な巡礼に生命を創造する仕組みが、神が人間を創造した計らいが生きている。
私をもう誕生し存在させている。その教祖が世界の誕生を知らせた奇跡を、事実として、この先の未来に神の子と同時に私は誕生するのです。
あなた、ついにこの待ちに待った時が来ました。
ああ、この時空をいかに感激すればいいのか。それともマリアと一緒に喜び昇天すればいいのか。私は神の子と一つになれたというのでしょう。この奇跡に最初の生命はどのような計り知れない想像の一の世界があるのでしょう。
経文の中に私の存在の全てはこれで良かったのですと、今ならそのようにあなたに素直に打ち明ける事ができます。
さあ、もっと人生を始めようではありませんか。
さあ、今私は自分の意思によって生まれます。
あなたは生まれます。