庭

教会の中庭からロケットを打ち上げたのです。
それは最も調和のとれた神の数式が空中で美しく回転している奇跡なのでしょう。
このめでたい夜に恍惚な虹が出現する事は、1000年前の過去からわかっていた事なのです。
私は神の実験工房で一つの幻を叶えたのか。
天と大地での全く人生の一つ一つの経験に、本当の意味が存在していた事を知っていましたか。
これまで自らが苦を求めていたのかもしれません。
森で夜空を見上げて一人定点観測をして目映く星々が回転する可憐な動きを知る。それは十字架の流麗な動向とまさに関係しているのです。
十字架の祈りの世界と密接に関係して、なぜ人間を組成するにあたって、数式の変数には量と質がなければならないのか。
それは経文の箱庭のミクロユニヴァース構造から成る原典を、しっかりと一つ一つ丁寧に解読していかなくてはならないのです。それが人生での十字架の本当の意味なのです。
そうして人類の超越した知性と感性が、夜明けをそっと微かに私に告白するのです。
神の庭は精密で緻密な完全なる機構を備えた全天図の大音響をMaxで奏で初め、地上に夢が見事に叶えられていくのが、私には見えます。
私の庭で創造を超越した手により、人智を超越させたお伽話の形式で、天に輝き放つ星々そのものが、今も優雅に動いているんだわと、私の体は感じているの。
初夜の繊細な機微の中でそっと人間の夢が叶えられた。来品の方々よ、万物創生のミックスジュース的にブレンドされた存在の巫女よ、そう私が愛した乙女よ。
こんな嬉しい気持ちになれた。
誰がこの心の庭の動きに感動させるの。未知なる手をじっと見つめて、その夜に不思議な物質を感覚してあの世を微かに握っているのがわかります。さあ、あの世を握った感覚とはいかなるものですか。
あの世とこの世の私の手がこんなにもうまく溶けあう事ができるなんて、私の経文は不思議な組み合わせでできています。
私の内に流れるお経を読ませて、宇宙で一つだけの箱庭に、己の遺伝子の方舟との邂逅を迎えなくてはならないの。
私の肉体、あなたの肉体は、この神が戯れる庭でなんて流麗に宇宙遊泳ができるのでしょう。
庭に荘厳なる十字架が浮かび上がり、乙女が無意識の世の中を無感覚化していく。その坐女こそが、この広大深遠な宇宙、つまり庭の設形者ではないだろうか。
十字架が夜空の星々の中にふわりと浮かび、ゆっくりと地上に降りてきて、庭にふわっと着地したその時、天地創造のバランスが頂上に迎えられた。降臨する子がそのあどけない幼児の形状でマリアの姿を追い求めて、そっと優しく夜空に真理を語り掛けているのです。
庭の様相が異様に神々しく輝き、そこに神の御姿が出現してふわっと愛に包まれる情景に、マリアと眼を合わせて人生の解答をそっと語った。ふと私の存在を再誕の時空に呼び起こしてみる。
周りが一面に神の光に包まれた。
私はマリアと親愛なる従妹の関係となり、その生い立ちは神の光の中だったことを知った。
はっとして私が感動し泣いているのがわかると、ひっそりとマリアは私を浮かべて十字架上に肉体を架けた。
マリアは全くの庭遊びをしている。只の遊びではない本気の命懸けの遊びを知らされた。
この美しい救済の庭にこんなにもうっとりとさせられるのです。
私の存在よ、いかせてもっと先へといかせて、この庭を設形した御方の想像力を、私は理解する事ができるのです。
限界を超越した人間しか超越できないこの世界は、もうとっくに遠く遠く彼方になってしまいました。
私は御言葉の想像した通りの設形者に立ち会う事ができたのです。
庭は遊び心の知識の中での全く届かない人生模様の回転運動なのです。
庭は自然でエレガントに経文を組織化していき、神の意識で銀河の御姿を浮遊させ、140憶年分の記憶の彼方の遠すぎる時空に、人間存在とは意味があるのだろうかとふと問いかける。
人間とはやはりこの世界に生まれて素晴らしい感情を持つ生き物である事に気付かされて、日々修行していくことなのです。
この世界でもっと真摯に修行して、庭の設形者の想像力の豊かな人間の温もりを一期一会に感じて、この今という時間に私の手を握る神様の手をぎゅっと握り返す。
こんなにも想像性が飛翔する庭が大好きなのです。
この未知なる感動をもたらしたのは天地の創造者に違いない。もっと高い上の次元からこの世界を感覚する超越性を持ち神の方程式を発見した感覚が全宇宙を動かしたというのか。
庭には私の好きな宇宙的規模の視野を持った神の方程式に満ちていた。壮大でもっと深遠に完全なるハーモニーを奏でている。
この庭の設形者の意図を完全に理解した時、私の存在は最も宇宙の優雅な動きに同化していった。
私は私に打ち克ったと本当に強く感じる事ができたのです。