レコードプレーヤーが鳴る

レコードプレーヤーが鳴る

人生における最長到達距離にいってしまったのでしょうか。これは誰のレコードなのでしょうか。浜辺で一人波を一心に見つめながらトロンボーンを強く握りしめ、この世界の初まりの一大叙事詩的な青空へと、広大にさらに広大に全てが邂逅していく。
浜辺ではもう一人の女が高い声で、この世界の隅々まで響き渡る最も可憐な歌を優雅に歌っています。
カナリアは天上高く爽快な虹の天使が知らせる春の恋の訪れに、地球はこんなにも丸いのです。地球を抱きしめる少女の懐は、天命の海のリズムでふわっと大地を離陸していく。
砂浜でレコードプレーヤーをかける少女はときめき、天上の宇宙を見つめて心を準備し、海の母胎の鼓動が優しく柔らかい昇天モチーフの中にふんわりと浮かせたのです。
この世界が青みがかり音楽の誕生の不思議な静寂を、美しい純心な乙女心で待っています。
母の懐しい肉声が地上の一番星となり、心と身が全く新しく突き抜け、その未来をさらに突き抜けた先に、少女の奏でるトロンボーンの神々しい叫びがあった。
天国からの音色の淡白い響きにトロンボーンが全く宇宙の彼方から、神の圧力的な荘厳さで吠える地鳴りの凄さに、周り一面は光り輝やく神の素粒子が美的なシンメトリーを称えている。
全宇宙の左右対称の完全なる中心に立っている不思議な神の存在を確認する。
神の視点で宇宙を眺める時、万物がeverything OKに感覚された。
この世界には不思議な物が存在している超越した己の脳の使い方。私の理性はついに神を捉えたというのか。人生はこんなもんでは無かったのです。
私の不思議なトロンボーンは完全に神の意志による脳の使い方で超越して無となって、私だけの細胞しか感覚できなくなり、私は宇宙の外側に立って宇宙の中を見つめているのです。
そこには神が時空を究極のエネルギーで動かす可憐な御姿がありました。
神は宇宙の外側から地球の浜辺の少女にレコードを通して、地軸の傾きで超自然に傾いた神の地球の自転する回転音を聞かせる。
この世界とは思えない時空が誕生する時の音色を、地球の自転音と公転音が縦の段で見事な宇宙の統一を迎えるのが気持ちいいの。
私に教えて、神が天体を創造する時の音楽を。神が宇宙を動かす時の音楽を。
少女は心身を全て神に預けて幽体離脱していく、その浮遊体の正真正銘な魂とは何処へ。
私を宇宙の動きと同調させて無我の境地へと、細胞をワープさせて生死の心を教えてもらいましょう。神は少女のトロンボーンの波長と同一化して脳細胞が神格化していく。
この世界にはもうとっくに春が訪れたのでしょうか。こんなにも春が音楽をこよなく愛する季節だったなんて、地球の地軸の角度を愛する少女は夢人でした。
レコードプレーヤーは宇宙の外側まで崇高な音楽を届かせて、神の設形図を全宇宙に知らせようとしていた。
指揮者は神の設形図を見て、本物の生きる宇宙の周期を肌に感じて感動している。
宇宙の外側に私はいて指揮しているような感覚に、宇宙の動きがここから全て見えるのです。
創造する神の新しい世界があった、宇宙の外側からこの世界が初まるときめきを一心に信じている。
宇宙での神の精緻な動きに完全なる主の存在定義を得たのです。遠く彼方の時空の音楽に全宇宙が各々の個々の主体性を持って、完全なメタモルフォーゼをしていく。
この世は一体いくつあるのでしょうか。あの世よりは少ないのかもしれません。神はこの世界の絶対数を多くしようとしていた。
あなたは主に命ぜられてただ海辺で、音楽とは宇宙の外側に存在するものではないかと想像するの。
私には意味があるのでしょうか、宇宙の全体の動きを知るという事に。
私は宇宙にただ一人この地球上の世界を感覚しているの。でももう一人の私は実際には宇宙の外側で存在しているのではないでしょうか。
神は自分の創造した宇宙を見つめていました。神は宇宙の創造にいかに採点を与えるのでしょうか。少女は宇宙の中で一人神がしている事を理解していたのです。
少女は神に合図を送りました、すると神は少女に愛していますと合図を送った。そして宇宙は動き初めたのです。

レコードプレーヤーが鳴る

レコードプレーヤーが鳴る

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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