一人で海の浜辺を歩いて

一人で海の浜辺を歩いて

少女は一人で孤独に海の青い浜辺を歩いて、この世という哀しみをじっと、か弱く細い体でこらえているのです。
人生とはこれほどまでに素直に、人間の淡く儚い生命体の心を哀しくさせるというのか。
少女は海辺に1人ぽつんと佇む生命運動を、地球の外から観察していた。
すると美しく青い地球に一期一会のこの惑星の中で、少女の奇蹟に愛された遺伝子が今新しく生まれているのです。少女は海の羊水を大事に手ですくい青空に優しく捧げる。その羊水は重力を無くしふわ~っと青空に溶けていき、遠く彼方へと地球の大気圏を抜けていき宇宙に到達した。そして地球をなめらかに躍動的に回転させていく。
その可憐で優雅な回転運動が、神の方程式の螺旋絵画を描き、最も神に愛された手法で清く素直にやわらかく、そして、自然にあるがままに神から愛されていく。そのミステリアスな羊水は少女の生命誕生の海なのです。
少女の奇蹟の誕生に、少女自身が万能的な神の声のさざ波をたてて、真剣な眼差しで天地創造の宇宙モティーフを優しく抱き上げる。
無限に変身する素粒子の連鎖反応で、神の光を触媒として、新紀元の時空を誕生させていく。
少女の手に煌びやかな粒子が究めて美しい配列で並び、不思議な神の光をぽっと発して、少女の存在をほのかに照らして浮かび上がらせる。
神の素粒子をゆっくりと手でつまみその弾力性をそっと感触で確かめ、少女は想像上の神との結婚をするのです。
その素粒子を見つめる少女は夢の中だけで神との結婚を想像し実現させると、変幻の夢幻なる究極の愛の結露が滴り、神の涙がそっと微かに流れていく。
それが少女の頬に伝わり優しい感触でしっとりと濡れている。
その美しい調べで地球の生命が初めて生まれる、奇跡の誕生を予言して、天地創造の晴れ渡りが爽やかで嬉しい。
少女の夢幻の中に存在する神の手が美しい線形を描き拡張して、どこまでも広く彼方に神の子の御姿を指し示した。
少女は自身の人生の幼児体験の夢幻の儚い情景が、この世界の真の御姿であったと、はっと気づき感動して大事に神の子を優しく抱きしめた。
少女の存在が地球上の感謝となったのです。
神の素粒子が少女の想像通りに青空を思い描くままにふわーっと飛翔して、生命の叙事詩の形式で総大成に完結して、天と地は宇宙の可憐な新紀元の緩やかなハーモニーになる。
神の子は少女の羊水の中で神の細胞を増殖させて、この世で究極に美しいフォルムを描いていく。
その少女の優れた知性が神の時空そのものの運動を知った時、意図も簡単に己の限界を超越していったのです。
この世に限界なんて無かった究めて完全に調和した構造で、宇宙に一つのエレガントさを得たのです。
地球の青き少女は神から選ばれた宇宙で唯一の星なのです。
神の子と少女は、奥ゆかしき神の素粒子で螺旋する階段を登っていくのです。
神の羊水の内部を5感で感じながら、宇宙の全ての物質の精神運動を観察する。
天国へと真っ直ぐ一直線に神の雫の一滴が、夢幻の人生であり計り知れない崇高な精神性に、気高き神の子が優雅な方程式を奏でている。
神の思考、肉体、精神の琴線に触れて、少女の想像は凄絶に万物が超越していく。
その神による宇宙の森羅万象を少女は真似て学ぶ事ができて進化する。少女の構成する遺伝子は物凄い革命を起こしたのです。
少女は人生で一番幸せなのです。
神の子と少女は謎めき奥ゆかしく秘かに対話して、ついに少女の秘密の想像力がひそやかに神の子を誕生させようとしていた。
神の子は万能なる究極の知性で、少女の想像性の中にいてそっと自分の御姿を描いている。
そしてその自分の奏でる音符を優しげに遠く彼方の外側から見つめていた。
神の御声が朗々と響き渡り、少女に言葉の素粒子の動きを与えた。神の手が少女の手をそっと厚く握り、新紀元の傑作を紙に書かせていく。
神の子は不思議な見晴るかす遠い瞳で、少女の創造した世界に美しき変容を与える。
神が愛したその万能な手はついに天性の新粒子を結合させた。もうあなたはメシアなのです。
神は人間の少女を、この世界で一人だけのメシアにしたのです。
神の内部に感覚された、感動する感情と感性の内的な条件は、神の素粒子の微かな発露から生まれ、まだ少女は神の内に優しく存在しています。
少女は神をずっと感覚している。神の内的な宇宙にただ感動したかったのです。
神は少女に声を掛けて、全天に輝く人生は天性の赴くままに、宇宙そのものが運動する感情と感性の神格化状態に達して、神掛かる為の想像の方法を教えたのです。
神の中心で少女は宇宙の物質運動を感覚して、神の声が全天の星々にとどろき史上なる啓示を与える。
その啓示の意味はまさにこの少女をこれから神の子にすることであった。
少女は遠く彼方の宇宙に我を昇天させて、神の運動を創造できる、天啓の御姿を持ちあわせていた。
もうすでに宇宙を回転させる御力が存在していた。
さあ、少女は宇宙の彼方遠くを見晴かす美しき決意に、これから少女自身の方程式が動きだす。
この時、神の超越したパワーをまさに得たのです。これで宇宙を想うようにどんな事でもできるのです。
少女は宇宙にもう一度天地創造を行いました。少女はまさしく神に愛されていました。
愛されし少女の時空は、神の格言で未来を超越していく。ああ、この天地創造。

一人で海の浜辺を歩いて

一人で海の浜辺を歩いて

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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