設計図

設計図

なぜか今存在している事に感謝しているのです。地球上の人間、動植物達に心より感謝しております。そして私は私という人間に感謝しております。
少女は幼ない物心のついた時から、音楽譜に音符を自由に書いていた記憶があります。この天才とは地球上の人々の誰もから感謝され、乙女心に北極星を中心にして宇宙は大きく優雅に回転し初めるというのでしょうか。
いつかしら己の潜材能力を遺憾なく発揮したいと、発心する少女は少女らしく清純にしていたいと思う、若く溢れる生命の誕生に躍動する真心。
少女は両手を大きく広げて天空の北極星を中心として、美しく肉体を回転運動しています。
人間の想像を超越していく最新鋭の頭脳に、北極星が少女の追っかけをしていたに違いない。
そして少女は北極星をその両手で優しく掴み、そこには素粒子からなる代々伝わってきた神の言葉が書いてありました。
この素粒子の光の言葉が宇宙にそっと微かに神の御心を伝える。
少女は北極星の偉大なる先生から、自分自身の肉体の創造物から核融合を起こす為の物理方程式を学んでいます。
そのエネルギーを効率的に解放し、少女なりに自分の肉体の素粒子から一番星を創造してみました。
そして少女は天空に一番星を浮遊させて、我ながらにうまい傑作が誕生したと自分自身を自らに褒める。今私はアイドルになったのかしら。
少女は誕生したばかりの星をじっと不思議そうに空の時空を見つめている。その一途なあどけなさに少女は生まれて初めて本当の女になっていく。
少女はまた新しい星を誕生させようと太古の文献を調べあげて設形図を描き、遠く彼方の星々のさらに遠く彼方を見つめている。
その時少女は何て素晴らしいアイデアを思いついたのでしょうと突然に喜び、ずっと天空の彼方の神の手つきをじっと懐かしそうに見つめていた。
少女に星のエレガントな創造の方法を、この神が宿る意識によって以心伝心で少女の深層の意識に、ゆっくりと深く静かに神の感触に撫でていく。
神の一滴の涙で宇宙には美しいにわか雨が降ってきて、天空に目映く虹を架けた。
そのゆるやかでスムーズに意識が移象していく天地の天候。神の量子確率で天地創造する少女の手に誕生した星が浮遊している。
こんなにも不思議に星がまだ微かに光を発心しているにすぎない生まれたばかりのお姿があった。
その少女の手が星にそっと優しく触れてみると、星の心臓が微かに鼓動し動いているのがわかった。
私の星はこんなにも生きているんだわ。天空の彼方へとさらって、私をさらってください。お願いいたします。
少女は宇宙にその御心のままでふんわり浮遊しているエレガントな神の方程式の、完全なシンメトリーの極限体の全身全霊の御姿を見つめて、何という超越しすぎた豊かな想像性にただじっとじっとしていた。
少女は神の方程式に魅了された生まれたての少女となって、そっとそっと触れてみました。神の方程式が少女の手に微かに反応し、ゆるやかに人類が見た事の無い、神の時空の量子状態を無重力の中で飛翔している。
神の方程式が少女の周りを美しく自転する青白い人生記号を奏でて、神のラインで存在を薄白くして優雅に素晴らしき人生を表現している。
そして少女の設形図の中に神の感応を与えて、人類が未だかつて見たことのない神の領域の発光体が、設形図の上に不可思議にぽっと浮かびあがった。朧気な青白い発光体をうっとりと観察すると、それは少女という人間の誕生した御姿でした。
少女は少女自身の御姿をじっと見つめて、天空の彼方の天地創造の方程式を威厳に満ちて語り初める。
少女は見上げると、天空には天地創造が究極の神の方程式が無限大に躍動して、溢れる希望に輝く素粒子達が、この世ならぬ究極の化学反応を起こしていく人類史上の壮大な創世記の絵巻があった。
少女はもう一度地球を作り直したかったのです。少女は神の方程式に愛されすぎたのかもしれません。この創造された少女の第6感の感覚が生まれ変わり、新しい宇宙が誕生していくその未来の遠く彼方に神がそっと佇んでいました。
少女は宇宙の主となり、この天地に神の方程式により、生まれるべくして生まれる全く新しき生命体を誕生させるのです。
この世界で少女が創造する行為は、人生という神の方程式が展開して新しい人間が誕生して変容させる事なのです。
少女が傑作として信じた創造物を改めて俯瞰した時、その創造物の周囲には神のヒラエルギーで浮遊する天使が、美しく優雅に公転運動している事にはっと気づいて、嬉しくて得も言われね感謝に涙を流すのです。
その時、少女には神の方程式の量子がふわっと見えたのです。
神による驚異的な組み合わせの方法と実践が、無意識に創世記の大舞台上で行なわれている。
少女が我の方を見てくれるのを神はずっと待っていました。
そんな神でも少女に愛されたかったのでしょうか。でも愛し愛される事を知らない少女は人間では無いのです。
神の創造物はこの世の人間の意識を感じさせない、この世のものではない傑物でした。
そうなのです。この少女は人間では無いのです。あなたが人間として生まれなかったのは、ふわっと神の一存によるものだったのです。
少女は未来の創造物を設形図へと精緻に天性の筆で描いています。少女の隣には神が座っていて、設形図を威厳に満ちて真剣な眼差しで見ています。
そして神と少女は宇宙の未来について語りあう、逞しい想像力で神の方程式を使い、これからどのような希望に溢れる明るい未来にしましょう。そして神の啓示を人類に与えていきましょう。ああ、宇宙は明るかった。
少女しか神の方程式をいじくる事ができなかったのですから。

設計図

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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