天空の花

天空の花

天空の少女にこの世で一番不思議な微笑をしてみた。
すると神は私の方を振り向き、淡く儚い蓮の花が満開の楽園に、十字架を地上に創造する神の隣に薄く青い少女が、賢人の佇まいで地平に広がる救いの宇宙があたかも存在していないかのように微かに存在している。
青い少女は十字架に手を掛け耳を済ませて神の声をじっと聞き、その御言葉で天空の1番明るい北極星を掴むあなたは、至上稀に見る天使に愛された選ばれし神のアイドル。
アイドルは聖書を神との対話に用い、生まれたばかりの純粋で美しい少女になりたかった。
一回も読まれた事のない聖書の原典に立ち還る時、私は神の園の花を摘む権利を持ちあわせ、天と地に清浄する作曲はクリスタルの幻影に最上級の讃美で、青い空にそこはかとなくたゆたう神との究極のバランス。
私にもこの世に生命を天から与えられた手の中に、神の御言葉が美しくさすらい微かな光を発する万空の完成があった。
その聖書の御言葉に少女の全身全霊なる精神は絶唱し、大地礼讃し欲する本当の真摯な祈りに、少女は私を見て深く青がかり感傷して、いてもたってもいられなくなり泣くのです。
この世界は私にとって確かに重すぎるのです。
救われなければあなたは天空の清らかな蓮の花を摘んで、一番の地上の星になる事はできないのです。
地上の星々は広大深遠な宇宙の星々と赤い糸で繋がらなくてはならないのです。
神は地上の十字架を青く可憐な少女の存在へと、天空の花を知性の凝縮の1つの御言葉へと現象化させ降誕させたのです。
青空にこの上なく美しく浮遊する、遥かなる天空の花は小さな神の真理に、少女は一粒の涙を手にとった。その一粒の涙はこの世界に神の生命の真理を宿した心臓の脈動の、何とも言えない暖かさに気づいたのです。
天空の花を必死にとろうと青空にその青く薄いか細い体をすっと伸ばすその可憐なラインに、神を泣かしてしまったのです。少女はあどけなく健気に神を素直に見つめていた。
神はその少女に天空の花に澄んだ生命誕生の全てが完全に清らかだった頃の、遥か昔の時空に還らせるのです。
森羅万象の生命はそっとそっと神に微笑んだ。
そして、神は泣いた。
少女という生物は神の天空の花に触れる時、生命の重みが無くなるのです。
天空の花を少女は優しく愛にうっすらたなびきながら見つめて、ふわっと花を開花させた時、少女は生まれたばかりの受精卵に変身しました。
そこに地上の十字架の無尽臓な愛の光に明るく溢れていき、神の手が十字架を持って天空を飛翔する、この世界は幻でした。
この世界なんて実は存在していなかったのです。大きな大きな少女が現世に存在して、人生の一つの夢を叶えた。
そして神の花をそっと触り宇宙の設形図が生命を発祥し、この全ての人生が無になり記憶が新しく生まれ変わり復活する。なんてもう私の心身は気持ちがいいの。
存在、それは私では無かった。それは、少女でも無かった。もう一度チャンスをくれた。もう二度チャンスをくれた。神はそこに存在していた。
私は天空の花を見つめて、地上を忘れ全くの幼児の明るい天声の発声練習に、神がやっと重荷を降ろす時が来たのです。神は私を信じていました。
神に信じられた少女は天空へと母胎回帰する。普段の日常では遊べない究極の遊びに、ここに存在する感謝に浸るのです。
我は究極の世界の創造にしばし少女時代の憧れのアイドルになりすましたというのでしょうか。
私はこの世界を忘れる事を許されたと、神の存在を優しく暖かい柔らかさで天空に浮かばせて全く無の心身になってしまったのです。
神から天空の花を捧かった存在はまさしく神から選ばれし天才なのです。
全宇宙は私にはあまりにも大きすぎました。
この宇宙は宇宙自身が天才の才能になっていかせた。
もういいかい、まあだだよ。この世界に誕生するのをもう少し待ってくださいね。私、しっかり準備していますから。
あなたがうまくいけるように、しっかりこの人生を整えて万空の誕生に備えるのです。
清く美しく46億年の時空を進化する天空の花に、至上の神の授業を受けたのです。
そっとあなたが産まれる新紀元の中に神の真理を授けたのです。
私の宇宙、こんなに大きいんだから。これ以上大きくなれるかしら。これ以上大きくなっていきたい。もっともっと。

天空の花

天空の花

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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