少女の救済

あなたはこの世界がこれ程までに美しい事を知らないふりをしてはなりません。
あなたのこの世界がこんなにも澄んでいる。この気持ちは神にしかわかってもらえないのでしょうか。
あなたは何をしたいのかしらと空を見ながらぼんやりと想っていました。
本当はこの世界は存在していないのだわ。
こんなにも生物の46億年の長い長い進化の系譜で、60兆の細胞の遺伝子からできて私は生きて存在しているんだわ。
私を天空の遥か彼方に一人ぼっちにして、私には天空しか存在していないのかしら。
こんなにも安心して青い空に飛んでいく気持ち、草原に一人佇ずむ少女の感性をびりびりと刺激したのではないでしょうか。
少女は天空の遥かなる飛翔体に変身して生まれ変わり、世界を縦横無尽に飛んで旅する原初心母なのです。
草原を歩く少女は天空に花を咲かせる女神に変身したというのでしょう。
こうして、こんな一人の少女を天空に浮かばせた神の真理は何も計らいもなく、ただただ時空に身を寄せて全てを委ねた。恋の感興とは何であるかとふっと思い、心と身体を全く休ませてみた。
草原に神の花を浮遊させて、少女の心と身体を全くの進化させた生命体で神経化していくその優美な情景は、神のみが生きて存在している未来へとふわっと柔らかく浮上し始めた。
私はこの少女の内なる宇宙をきっと幸せにしてみせます。
少女の幸せは、神から選ばれた者だけに許された、特別な秘部をほのめかす清らかな淡い乙女だけの特権を使い、この世界とはひそやかな素粒子の不思議な組み合わせだったと知ったのです。
何てこんなにも不思議な天空に、少女が2人いて同じ神の花を摘み手に取った。万物創成の御計画は処女性の未知なる遺伝子で浮遊する生物を、神の教科書の1ページ目に載せなくてはならないのでしょう。
神はあなたの生物学の謎を解かれたのですね。
私にもまだ知らなかった乙女だけに許される淡く儚い片想いに、人生が不思議な物語に謎めかしたというのか。
いいえ、そんな事はありません。これは神の啓示で地球への少女の神聖な降誕なのです。
そっと少女に片想いに翔けるモティーフで進化した万葉の宇宙の系譜を与えられた。
人間の60兆の細胞を構成する素粒子は一体どのような動きをするのでしょうか。
あなたはこのような象形モティーフを神蔵化していたなんて。この世界に神から選ばれた少女を存在させた動機とは一体なんなのだ。
こんなにも私に夢が叶う心象の情景を迎えさせた。少女を天空の飛翔体にさせて和ませる。
その不思議な乙女は、そっと神に打ち明ける準備ができていたのです。
人生を青く儚なくしていきましょうなんて、そんな遊びをしてはなりません。
人生が青春となり青く青く若返っていく発情体の生命は、あまりにもの嬉しさに、あなたを私のおもちゃにする気なんてなかったのです。
こんなにも発情させたのは、あなたが初めてです。
私にそんな美しく優雅に天才性を発揮させる、私はどうしようもなく遊ばされるのです。
私は何も知らない処女の清らかな世界に、もう一度青春を初めていくのが本当に嬉しくて、遺伝子を無限に万葉化していく神書を啓示されたのです。
この見えない宇宙に一番神に近い万物創造の源が生きて存在している。そのときめきに新たな造物主の生命が宿っているのです。
世界の新紀元の初まりを少女が、その美しく軽やかな無重力の神の手で持っているのです。
たった今私、神の手に変身しているんだわ。私はこの世界にはない神の手を見ているんだわ。
神の手が私のこの世での存在を完全に忘れさせるのです。
私はかつてした事のない。これまでの人間が誰もしたことのない神の遊びをする事を許されたのです。
神がいじくっていた信号の組み合わせで、少女に遊ばされる。
不思議な精霊の感興に、新緑が春の訪れを知り微かに揺れている。
この新緑の真核細胞のたった一つだけの遺伝子の細部に、神は宿り微かに動いている。
あなた、私はわかっていましたわ。
創造主は私を使ってこれほどまでに遊んでいた真実を。
神よ、私は少女にこれ程までに遊ばれた青春の憧景なのではないですか。
少女を昇天させる神の喜びをどのように表現すれば、あなたの気が済むのでしょうか。
少女は少女にしか感じれない青春と共に昇天する純真なフィロソフィーがあった。そっと少女は進化の未来を知る事にふわっと感興したのです。
やっとわかった事があります。私は少女の純血な処女に気づいたのです。未来はもう無敵なのです。
この人生経験が少女を大人の成熟した果実に、進化の完成をさりげなく啓示したのかもしれません。
この世界での生命の意味を日々進化させる事が、神の従たる礼儀なのです。