少女の内なる想像

少女の内なる想像

私にとって運命の世界的な時間が訪れ、この人間の素粒子の変換を起こすだけの、遥か彼方に逸する純情があった。
運命は神のその大きな全てを内包する、安心して心を全て委ねる御手が、全人生に救済の神の光を当てるのではないでしょうか。
そっと空を見上げてみたその時、神は私に青い青い純情を、その青空に全人生の可憐な模様を時系列に並べた。
人生の全景の素晴らしさに神と私は、そっと優しく安堵してほっと過去現在未来を想像する。
子供から大人への年月の経過はまさに神の啓示の系列だったのです。
神の啓示のエレガントな模様で、優しく若々しい美しさで青空を飛翔する少女が、天空に向けて天使の不思議な微笑を投げ掛ける。
天地は一斉に安心して全く初めての恋の純情に、乙女は天に翔け昇る青春にひと巡りして、こんなにも全く新しく澄んで、爽やかに発心するのです。
その少女は私の人生において、偉大な青春の悲しみとその儚く淡い叶わなかった恋が、また一つ哀しげに空へふわっと浮遊して、この世界に存在していた事さえも全く忘れてしまい、私の人生は一体何だったのでしょうか。
私の全人生の模様に、天使の少女はぽつんと青春を感傷的にさりげなく佇み、海はただぼんやりと黒かったというのでしょうか。
この夜に死んでしまおうなんて考えている私は、少女の哀しみに共感して無常にぎゅっと固くなり、そしてしばらくするとさらっとやわらかくなり、時空は少女にとっては何の意志表示も示さず、ただその感情は無為自然に計らい無く移ろいゆき沈んでいきたい。
だって神がこの救済の乙女の純血に身を捧げて、天使がこの少女を、一人の哀しげにさすらう少女を、天に昇らせていってください。
自分はある一人の少女の儚く儚く薄い記憶の中にぽつんと存在している事を知り、私にそっと小さく呟く事を許されるのでしょうから。
その少女の清純さがこんなにも全く無重力になってしまうなんて。少女が自分の記憶の中でうっすら私に気づいている事を知る。
天の川の星々が流れ巡る全天に明解で優雅なセレナードを美しく奏でる機会をもたらされた。この世界にたった一人ぼっちになってしまったのです。
この世界は本当に存在している世界なのでしょうか。
嘘みたいなの。私は神の記憶の中にいて、神とお相手ができるほころびに、私の全てをさらけだします。
神にとって私は一体どんな存在になったのかしら。
夢我に昇天するメタファーの青く清らかな神に、そっと誘惑しさらけだして愛する事を許され、体を生まれたばかりの可憐な感情に全身を一杯に伸ばしてみるのです。
神が少女に優しくふわっと語りかける。神は少女の御心そのものになっていくんだわ。
少女しかこの人生を美しく優雅に転生できないのかしら。その答えは地球の青き美しい少女しか知らないのです。
少女はそっとか細く柔らしい手を伸ばして、イデアを手にふわりと浮遊させてみる。
このイデアは世界の人間の誰もが想像できない、最も神の思想が宿る精神で相対する万物の全解答が、若々しく初々しい人間の日の出を迎えさせた。
私はやっとの事で神の記憶の中の素晴らしく可憐な宇宙で生きる事を許されたのです。
神しか私に啓示を与える事ができなかったのです。全天の輝きに溢れて、私は神と優雅にダンスをして戯れ、そこに未来の素粒子が見えたのかしら。
そして少女は明るい未来を想像してみました。
すると現実の記憶から逸して、この私の記憶の中の神の子と静かに語りあう。
この地球で初めて生命を転生させた。
こうして生きとし生ける生命は神の記憶を逸脱する事ができると知ったのです。
神よ、人間の存在は完全完璧に全てを逸して、無の全宇宙を得たと、私の脳は確信したのです。
神とダンスする少女は天地創造をした存在に近似し、遥か彼方の孤高で天空の主になったのです。
このように感化している少女は神掛かっている素粒子の重力が見えるのです。こんなにも人生は素晴らしきものでした。
神にしか想像できないことを、少女は想像していた。
こんなにも素粒子がウキウキワクワクと躍動している世界。なんと神の世界が少女の中に存在していたなんて。
もっと体をそらして広大無辺の天空を見つめて、そしてそこに漂う神の素粒子をじっと見つめて下さい。
この万物の中には神が全身全霊で捧げられているのです。
例えようも無く私の心身が逸脱していき、神の御手の中を意味を持って浮遊している。私にも神の素粒子を一つ手に取る権利を与えられましたの。
想像力が天のイデアに委ねられて、私の心身は天にゆっくりと深く静かに人生を初めていくのです。
この世界はなぜ存在しているのかしら。私、想像してみるの。私、生きているんだわ。
これ程までに私の生命は神から至上の啓示を与えられ、最も私が行きたかった場所に存在させた。神は私をその時じっと全くの存在していないように人生を見つめていた。
私は私の内なる素粒子を宇宙に解放させたのです。そして神がそこにいたのです。

少女の内なる想像

少女の内なる想像

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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