グランドピアノ
私今から人生で最上の時を、生きてきて一番幸せな時空を迎えていきます。これまで何から何まで神のお世話になってきたというのでしょうか。
さあ、この世界に天国の階段が何処に存在するのかを見つける事ができるのです。
グランドピアノを弾いて無限の想像力を働かせて、神への音楽の捧げ物を奉納する神秘。
神棚の中にある価値の高い本の精神性に感化されて、また昔に訪れた不思議の国のアリスへと懐古していく。海上には1つのグランドピアノが浮かび、神の微笑みをたたえて、青い太古に原始の母の懐かしい美しきやわらぎ。
グランドピアノはひとりでに天空の乙女が念力で波立てる、爽やかな未知なる海のさざ波に、音譜が人生で一番爽やかに流れていく。
乙女の髪はその女神誕生の声で美しく回転運動を起こしている。神は乙女の髪が回転する奇跡に感動して、銀河は流れるままに流れていき、全宇宙は回転をし始めて大きく模倣されていく。
青い海に広がるピアノの音は自由自在に軽やかに、処女の純粋な生まれたばかりの細胞の若々しさに生きる意味を知って感嘆する。
この世界は私のメロディーにそっと濡れている涙の存在は、今さらながら初体験の青々しい恥じらいに、そっと天空の彼方を見つめた少女。その時神の手がそっと少女の髪に触れる。
初初しい少女の初体験の滴にあなたは気づいていないというのでしょうか。
そばにいる神の存在に少女は気づき感謝して、少女の泣ける想いが音楽にみずみずしく表出されていく。いってはならない薄く青い絶唱の弱い世界に、ああ、この世界が万人の届かぬ所へといってしまわないように、私をその感情で優しく支えてください。
少女にも言えない秘密があったのです。
乙女の秘め事への恥じらいに照れてしまう人生観にさりげなくじっと見つめるのです。
少女はこんなにも美しく心を動かし忘我の脱身状態で、神と対話しなくてはならないのでしょうか。
神はそんなにもいじらしく少女に音を奏でさせる、人生で最も美しい身心を持つための方法を教えるのです。
海の水面がグランドピアノの音の粒子と共鳴し、全く新しく生まれる海の中に生命の誕生を刺激して、母なる海の我が子を誕生させる革新性があった。
グランドピアノがずっと想像していた新しい生命がここに誕生して、全く新しい時空を生き始めている。
それと同時にもう1つの全く新しい時空にはグランドピアノと少女が淡白い憧憬の中にうっすらと佇んで浮かんでいる。
不思議だね。そして少女は別の全く新しい少女を見つめて、そっと得も言われぬ不思議な表情で、手はそっと美しい不思議な動きで遠く彼方に伸びていく。これから神のいってはならない宇宙を知る事になるのでしょう。
こんなにも一番嬉しい絶頂の時に、少女と少女は微かに震えて手を合わせたのです。
もしかしてこの世界は実はこの世界では無いという事がいえるのかしら。
こんなにも美しすぎた世界に、二人の少女は神の天地創造した時空をじっと眺めるのです。
少女は生きています。このために今まで私は生きてきたのです。
二人の少女は宇宙に流れた事が無い音楽のビッグバンを連弾でさらい天才化していった。
海の水面が急い良く大きく上昇していき、大きな水飛沫が飛び立つ世界の絶景となる。二人の少女は海に囲まれて色とりどりの目映い大きな虹が架かっている。青空に架かる虹は少女の道となり、グランドピアノを弾きながら一緒に遠く彼方の天へと上昇していく。
きらめく世界の上空で青いマリアは十字の体で、青空の中に浮かんでいる。
マリア、あなたは選ばれし天空の少女なのです。
マリアが神の御言葉を発していた。下界の地球では天地創造が起こり始めて、目映く煌めいた明るさで昇天の世界が誕生している。
少女の生命がマリアにとって意味のある人間となった時、少女はマリアにそっと美しく微笑むのです。
少女のグランドピアノは天地創造を起こしてマリアを感動させている。神にしか想像できなかった奇跡を現実にしている。
溢れる感情に少女はそっとマリアに手を指しのべて手を繋ぐ事で、この世の中のわからない事がわかったのです。
マリアは2人の少女に生まれたばかりの地球の未来を語り、人間は生まれ変わったのです。
この地球には新しい素粒子が誕生していく、例えようもない全く新たな感動。新天地は音の啓示を神に捧げる天の至上なる愛に包まれて、人間は究極の存在を感覚化していく。
この宇宙はマリアと2人の少女によって再誕したのです。3人は未来の遠い彼方の宇宙を見つめて、神に問いかけた。
グランドピアノ