降誕
現時空において私の所へは来てはなりませぬ。私は神への変身を行う全霊なる精魂の究極の完成形を求め、これから復活されるのです。
少女の存在は神の中枢意識まで深く潜り、新たな発見をして大きく変身させる。これから最も徫大な高等知性になれると、少女を人一倍に憧れさせるものは、一体何なのでしょうか。
少女は丘の上に座り、遥か彼方の大空をその青く美しい瞳で大きな夢を夢見ている。少女にはしっかりと未来が見えるのです。
少女は神に選ばれた翼を美しい体に柔らかく着けて、この世界を華麗にジャンプするのです。この世界を跨ぐその勇気に、羨望の眼差しで称賛するのです。
少女を変わった人と言う大衆の世論とは一体何なのか。このような知性の傑物たる異能こそを大事にしなくてはならないのです。
少女は丘を駆け降りて、天使の青空を見つめて両手を広げふわっと飛翔していく神の飛行で離陸した。大いなる世界に超能力を身に付ける大絶唱の本気の人生があった。
少女は神に愛されて青空に浮かび上がり大地を忘れて、全く融通無碍なる天地創造の主への感嘆、超越する感動に包まれた。
少女の後ろを主の手が追いかけて、少女の御姿をとらえたいのかしら。少女は笑って主の手から、可憐に優雅にすり抜けていき大地の上を駆けていく。
その少女は自由自在に飛翔し天空へと急上昇し、この世から離れ、この世で最も美しい感情の青空へといき、肉体は嬉びに法悦していく。
そして反対側からは少年が飛翔してきて交わり、少年と少女が一緒に絡まりながら天空に上昇していく。この世界の上空の天空とは一体どんな所なのでしょう。
この人生の1つの真実に、少年と少女は神の手の周りを周回していき、その神の手は徫大に神々しく大きくなっていく。少年と少女の全人生を委ねて預けれる神の手。
そっと神は人差し指を微かに1つ上げて、真理の高貴な教えをこの世に示したのです。
そして青空からはオルガンが荘厳にゆっくりと出現して、神はその徫大なる手で撰ばれし鍵盤を弾く。天地を創造した手から神々しく流れる優美なメロディー。極上のオーロラの音の波が誕生する精緻な御姿に、46億年の地球の音楽が鳴り響き、大宇宙の教会がついに浮上する。
少年と少女も神の手と神妙に連弾し合い、即興演奏が即物的に奏でられ、大地礼讃の感謝の念が沸き起こる。
この世界にもう一つの真理を教えた神の手は、今生の輝きたる才能のきらめきを奏でて、この聖なる手を神が確実に愛している。
神が愛しているその天性の凄絶なるひらめきに、精神は無限大の元気を取り戻していく。この神の誕生に人々がどよめき感極まり泣いている。
夜空に天使がオルガンに合わせて一斉に目映く飛翔して舞い上がり大合唱を奏でた。創世記の寛容な人類愛に、世界は不思議に美しく変容されていく。
そして天が超新星爆発を起こして、究極の明星が出現するオデュッセイアの進化論が生まれた。
空から1人の神の子が降誕してくる。それを初めて見た天使の喜ぶ御姿。この世界に選ばれた美しい子の叫び声は水平線に無限に広がっていき静寂に満ち溢れて感動するのです。
神は天空から感情が強く高まり感動感激してこの救世主を見つめている。神は大きく体を広げて御子を拝み祈りを捧げているのです。
神の手は泣いていた。
天地は青く純粋に天心で全く生まれて変身し清められていく。神は御子を拝みながらその手から清純な光を発した。神の光が御子を照らし人間愛に優れた特別な才能を捧げたのです。
御子は神を不思議な眼をしてじっと見つめている。人類にとってこの神の奇跡は不思議でミステリアスだったのです。
この世界で神の手にふれた御子は「あなたは救われた。」と告げられ、人類至上の愛の系譜を示して無に溶けていく。
神の手は無限に救っています。
私の意志はその天使へと微かにそっと伝わり、人間の美しき悲しみの物語の誕生に寄り添うのです。
私にもわからない神の子の浮遊性を持つエーテルの分散和音を感覚した。この道は神が創造した道なのです。
世界の遠くに遠くへと行きたかったのでしょうか。神の子はそれでもずっと私の方を見てくれている。ああ、何という無限の愛なのでしょうか。
この方は一体何者なのでしょうか。
神は神の子をこの地へと降誕させたのです。
少年と少女は神の子の弟と妹になるべくして、静寂にひそやかに神と対話していました。
少年と少女は地上の楽園に向けて神の子を優しく抱えて降りていく。
さあ、神の子をしっかり御守りなさい。
この世界が幸福に包まれますように、人々が神の愛を与えられますように。
私にはわかります。神の子によって大きな愛の十字架が架けられる奇蹟を。
少年と少女は神の子の体をしっかりと支えて、地上にゆっくりと降りていく。
この世界に楽園を教えるために。
その御姿は暖かく優しく大きかった。未来への安心と至練をお与え、人々の人格を向上させるのです。
私のような創世紀の薄らいで存在しているかいないかの微弱な青白い幽かな人間にも御加護を与えて頂ける。私はこれで良かったのです。この生まれてきた世界を愛しているのです。
降誕