飛翔

飛翔

本当の人生を生きたいのでしょうか。
少女達が大空を飛翔するロケットマンを見つめている。その大志を抱いた夢が叶う時間を、どのような神の時空のきらめきに満ちて生まれる5秒過去の真っ白な世界に、どのような青白い蓮の微かな感情が浮遊しているのでしょうか。
少女はロケットマンに大きく手を振り、その可憐な御姿に女神転生していく若い心は乙女の青春になったのです。この宇宙の5秒過去は本当にこの世に存在していたのでしょう。
ロケットマンは少女の心を5秒過去の世界へとワープさせて、己の反省をして未来への優雅な飛翔を促し、未来の10秒後の幸福を約束する神との確固たる契約をして、来世へと羽根が昇天の準備をするのです。
少女のか細く美しい優雅な手をロケットマンの手が大きく包みこみ取った。コペルニクスは地動説を唱え大革命を成し遂げたレーニンを規範にせよと、大きくでっかい夢を語る。
少女の心はあなたを頼って寄り添い、宇宙の真理を理解するに至り、究極の凄まじいエネルギーをもらったのです。
宇宙の上空高くを飛行して、地球の大きな陸海空の大望遠の希望峰を載せて、天空は遥か先まで晴れ渡り、万物が遠い彼方の爽快性を持ち、神愛なるメロディーを奏でるのです。
私はずっとロケットマンの手をぎゅっと握り万物を与えられた人生の意味を、この人類が抱く意志の意味を問いかけた。今その万物の諸行無常に移り行く意味を理解したのです。
青い昇天コラールが天空に澄み渡り神の聖なる天の光が捧げられた。
未来の天啓となった私の明るい御姿に予言された物体の回転運動と、オーロラの明るく澄んで輝き晴れ渡る天国の御姿に、私の未来はこんなにも美しく思うままに何でもできるのです。
少女は蝶々となり、ひらひらと舞い上がるその美しいきらめきで、人情の暖かさに魂は遠く彼方へと飛翔して無くなり、ほっと安心しているのです。
あなたはロケットマンに変身して、この世界で一番偉大なゴッドファーザーになりました。
あなたの手に私をふんわりと載せて、天に昇る明るい未来の世界へと連れていって、この哀れな人間を幸せにして頂けないでしょうか。
ゴッドファーザーは羽根をたなびかせ哀しげに浮遊していました。
あなたは天使の輝き満ちる虹がでるのを、この世でたった一人ぼっちに残されて悲しげに待っているのですね。この世にあなたは1人ぼっち、私も1人ぼっち。ああ、これで安心して死ねます。
私のこの気持ちは人には理解されないそれが運命なのでしょうか。あなたを抱き、私はあなたのその優しい恩情に泣く、この人生は本当に捨てたものではありませんでした。少しだけあなたを理解できたのかもしれません。
己のあるがままに、なすがままにただそこに居るだけで、神のようなあなたの存在に慣れ親しんで安らかにやわらいでいくのはなぜですか。
私を身捨てないで、何だか無性に寂しかったのかもしれません。この受難こそまさに神の試練なのですね。神からの宿題を与えられて、私は本当に人生を解決できたのでしょうか。
この世界で一人ではなかった。二人で神の宿題を解決する仁義の愛に、強く涙を流して手放しで喜ぶのです。
ゴッドファーザーを見て、この時代を割りきっていきましょう。
青い地球に生命が誕生した生きとし生ける有機物の生物達よ、皆様無事に幸せでありますように。新紀元の春の清々しい野原を共に歩き、未来への神による救済の鍵を見つけました。
神の至練への解答に、見事な最良の人生を提示したのです。この世界はまだ捨てたものでもありません。
私達は人生に1筋の神の幸福なる道にほっと光を見つけたのです。
神の宿題に見事な答えを思考できた私達は、神の愛を知り一輪の青みがかった蓮の花が優雅に麗しく、ふわっと可憐に舞い上がる。
その不思議な無重力に微かな神の手先のやわらしさに、宇宙の人間愛の物悲しさをふっと知り、空虚に私達はとり残されるのです。
私達は神の本当の物悲しさを知ってしまったのかもしれません。
人生とは耐える営みに、私は未来を与えられ神の素晴らしき人生の光を見るべく頑張らなくてはならないのです。
でも本当は今幸せなのです。私幸せなのです。それでいいのかもしれない。私はこれで良かったのかもしれません。他に何も私はいらない。ただ感謝してこうして超越していく、そう超越していく己に感謝しているのです。
これだけは言えます。未来は本当に澄んで静かに安らいでいる神の穏やかな表情に、そっと短い人生の儚なさを知ってほっとするのです。
私は死んだ事がないから、死んだ先の未来の宇宙はわからないの。
でもそこには本当に優しい天使がきっと私を持ってそこに立っているの。
そして天使は私をその神の優しさでさりげなく柔らかくそっと包んでくれるの。ほらっ、そこに青白い蝶々がひらひらと不思議に飛んでいるわよ。
私のためにあなたは飛翔してくれていたのです。
ああ、あなたは神の使いの蝶々だったのですね。この神の創造した聖なる物語の意味が、自然に流れる理性と共に理解されていく。
私はたった今世界の創造主に会ってきたのです。そしてその真理を知り蝶々へと変身し、無限に自由な大空に飛んでいくのです。もう私は何も迷う事はない。もうこれでさようならなのです。私にも1つだけの創造主になれました。

飛翔

飛翔

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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