私はずっと……
今回も、恋愛の詩でございます^^;
どうか、暖かい目で読んでくださると幸いです。
「あいつは頭がいい」
そう、君の友達が話していた。きっと、私より頭がいいのだろう。
学校。
数学の時間、問題が解けず手が止まる。
勉強熱心な君。私より頭がいいであろう君。
(こんな問題、あの子なら、すぐに解けるんだろうな……)
悩みながら、ふと、そんなことを思う。
「あいつは運動神経がいい」
そう、君の友達が話していた。
「スポーツするのは、好きだ」
そう、君が話していた。運動がまるっきり出来ない私からしたら、とても羨ましい。
保健体育の時間、ウォーミングアップのため五分間、体育館の中を走る。
運動神経がいい君。スポーツするのが好きな君。
(あの子だったら、五分間走なんて、どうってことないんだろうな……)
苦しいと思いつつ走りながら、ふと、そんなことを思う。
「最近、あいつはぼーっとしてる」
私と君が喧嘩しているとき、そう、君の友達が話していた。
「ぼーっとなんかしてない」
そう、君は友達の言葉を否定した。
授業が終わったあとの休み時間、いつも友達といる。
友達の話を、いつものように楽しみながら聞いていたつもりだった。
「ねぇ、最近なんかぼーっとしてない? 今までそんなことあんまりなかったのに」
ある友達に、そう言われた。
その言葉で、君の友達の言葉を思い出す。
(ぼーっとなんか、してるだろうか……)
君のことを頭の片隅で密かに想いながら、ふと、そんなことを思う。
最近、本当に小さな、本当に些細なことでつまずく。手が止まる。頭が回らない。
最近、小さな、些細なことで気分を損ねてる。怒りが込みあげる。気持ちが落ち着かない。
最近、勉強に手がつかない。身が入らない。
最近、ずっと君のことを考えてる。
君のことが、頭から離れない。嫌でも、思い出してしまう。
君の事を忘れたいのに、君の事を嫌いたいのに、できない。
どうやら私は、自分でも知らないうちに、もっと君のことが好きになってしまったみたい。
君と話せなくなっても、私はずっと君のことが好き。やっぱり、それだけは変わらないみたいだ。
だから、私は待ってるよ?
私は、ずっと君のことを待ってる。
――君とまた話せることを願いながら。
私はずっと……
はい、これで終わりです。
読んでくださって、どうもありがとうございました^^;