青い少女

青い少女

青い可憐な少女が天空をじっと見つめて、神の意志の確認を行い、存在の証明をするにはどうすればいいのかを考えていた。
この世界に生きて存在している私は本物なのでしょうか。
私の存在を証明するために、必ずやってくる希望の未来への展望を語る。神に導びかれ救済された遠く彼方まで続く未来への悟りの道。この世界に選ばれた存在の意義に自分の意思を強く持って、気高く気品に満ちた賢者のようなスムーズさで活気に満ち溢れ、最上級のカノン奏法を鍵盤に優雅にさらっていく。さあ、次世代へ行こうではないか。
青い少女は天空にふわふわっと浮いて飛翔し始めて、うっすらと揺らめいていたのか。
少女はか細くしなやかな手を顔に当てて泣いていた。幼い時代に母が歌ってくれた童謡が天空から柔らかく鳴り響いて降りて来ている。
母は甘く優しい表情で幼児の髪を撫でる感傷性の中に、青い電子がふわりふわりと浮遊している。
この若かれし彼女とは私の母親だったのではないかしら。
母は私を優しく抱きかかえ青空に高く高く持ち上げ、ほらっと目映く飛翔する天使に拝ませた。
天使が私の小さな手を握り天に連れていくのでしょう。天が私を見つめていた。天には謎めき不思議な美しい表情をした女性が、私をじっと慈悲深く見つめている。
私を1人にしないで、1人ぼっちにさせないで下さい。
母は私に天のうっすらと淡く晴れ上がった情景を見せると、その先にマリアが映りそっと可憐に微笑するの。
神の計らいによって生まれようとする受精卵の存在に気づいた。母は天に映るマリアにそっと柔らしい手を伸ばして、明るい希望の光を捧げて愛の献呈歌を歌い始めた。
その母の歌声に合わせてマリアも共に天上歌を優しく歌い上げた。
マリアは地上の母のもとに手をそっと柔らかに差し伸べる、この至上の天からの恵みに、人生賛歌は大きく高らかに昇天コラールの絶頂を迎えて、この奇跡に天体の完全に調和した円の安らぎを感じるのです。
そして母とマリアは共に手をつなぎ合わせて一緒に天へと導かれ、満天の夜空に広がる神秘な天体運動を観察するのです。
この地球は46億年も精緻に天体運動を行い宇宙の時空を優雅に飛翔している。ふと思う、なぜ私は宇宙に浮かんでいるのでしょう。
私の母はこの世界で生きていく上においての天の使命を授けられて、マリアと一緒に宇宙にふわりと浮かび上がり、青い地球の46億年の天景の清らかな静観を穏やかに眺めている。
生命の営んできた歴史は幾億年もの月日を経て捧天し身を尽くして進化を遂げて、神への問いかけを行っている。
神は目映く昇天する光の中で、母とマリアを抱きかかえて、神聖な高き場所へと連れて行くのです。
神は私達を見ておられます。私にも微かに感じます。これから待ち望まれる神の御子が天の遠く彼方を見つめています。
さあ、これから母とマリアの前に神の御子の降誕を実現させようとしている。
さあ、天を深く強く念じて、これからもっと高く高く飛んで行ってみたい。
母とマリアは2人一緒に手をつないで天に身心を捧げて、これから降臨しようとしている神の御子に崇高な知性を与えようと、讃美歌を懸命に歌い祈り念じている。
その選ばれた御子は神の光にうっすらと包まれてふわり昇天していく。辺りにはこの一大事の内なる御言葉が荘厳に響き渡り、時空は暖められて柔らかくなって、御子は宙をもっと偉大で優雅に天体運動をしている。
空想の中で宙を華麗に飛翔していく御子の優雅な舞いに、私達はもうすでにわかっていました。
母とマリアを真っ直ぐに見つめる御子は不可思議に神の御言葉を語り始めて、崇高なる精神の神々しい気高さで見つめている。
御子は私達にそっと手をかざして、頂上に昇天する奇跡の救済が現れた。神の慈悲を与え守護する究極の安心感に果てなければならないのでしょうか。
御子は青い地球に麗しく変身していく、超自然に説法をする極限の青い海に満ち渡っていた。
御子は地球に御姿を変え、母は月に御姿を変え、マリアは太陽に御姿を変えた。
そして地球と月と太陽は宇宙空間を優雅に飛翔する。神の方程式上の完全なラインに乗り調和的でスムーズに運行していく、この世界で最も神に愛された御姿が現れたのです。
世界が完全に満ちていく例えようのない幸せを迎えた事にそっと感謝するのです。
人類の受難はやがて救済された至福に辿り着き、人生においての神の意味にはっと気づいたその時、神は私達の天体の運行を不可思議に眺めている。
宇宙の創造者の神の愛が、この一人の御子により預言され統一されていくのです。
私達は宇宙に生きている存在の証明を行い、一つの究極の真理となって解脱したのです。
神の予言の通りに精緻に実現させていくその天体運行の中で、奇蹟の青い地球がいとも美しく絶対的な真理を提示している。
神の御子、母、マリアは宇宙に無限の全人格を得て、偉大なる愛の昇天コラールを歌い上げて最上級の神の讃辞を受けるのです。
この世界で一番幸せな存在となった母親はとても徫大なのです。
あなたは1つの昇天コラールによって天地創造の主人公になったのです。
神よ、全天に調和された新しい人間の方程式が完成されました。
天地に青き讃美歌が奏でる究極の設計図が完成して、天上界の無の時空に、その移り変わり行く無常を知らせて、一人の人間の存在証明を行ったのです。
天使が無邪気に何気なくふわっと浮遊していき、柔らかい愛の調べを奏でる。天使に、そっと叶えたい。この調和していく安らぎに、あなたに真理を、神の愛を。

青い少女

青い少女

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted