少女の想像

少女は想像の授業に出席し、この世界観に存在する神の方程式の具体的なイメージについて、時間と空間における人類の脳の最も深い部分に到達し、究極の思考を実践していました。
この世界は少女の空想でできているのではないかしら。
少女は不思議な微笑を浮かべて、手の中に神の方程式の素粒子を誕生させて、明るく光輝やく人生の解脱に逸脱していく心の有り様に、不可思議な人類が未だ考えた事のない空想を行っている。青い青い天空の高みへと清められていく。少女は空想により新人類が創造した事のない素粒子を、己の頭の中で誕生させれる事を知っている。
少女は少女にしかわからない、清き澄みわたる青空の空想の名も無き、何も存在しない無の静寂な小宇宙へと、生死を宿命づけられた生命は存在の有無を神の手の平でじっと物思いにふける。
神の手は少女をやすらかに抱きかかえた。その時少女の空想は感情と感性の美しい宇宙へと飛び立つ、あどけない淡く柔らしい情景に跡を残さず存在を無くしてお願い、私を無くして下さい。
私という一人の存在はこの世に生きる意味を想像する。それは青空に淡く儚く翔ける天女になる事だとしたら、この世界は神の手によるものだと説明できるのでしょうか。
この世で神の手の暖かさを知った少女は、想い残さずに銀河の星々の数を数えることを許されるのでしょうか。
少女は大きくもっと大胆に空想し、神の手の精緻な形状を天空に写して、人智を超越した美しさに泣くのです。
少女は神の手の中に天使の素粒子が大きく舞い降りて救世主の時空を漂わせ、明星の輝きを無限に発した。無限の感情と感性とは無限の想像であったという事を教えるのです。
少女よ、想像力は神の手の暖かさに寄り添うその微かな感情に、何とも言えない感謝に満ちた愛のイデアは大らかに和らいで、青春の物語を紡いでいく、この青春の解答にマリアがいたのです。その女性は私は知ってはいけない天使だったのでしょうか。
私を生かしてその天へと昇らせる柔らかい手はマリアの本流となった。マリアの空想には無限の生命の遣伝子を宿した神の宇宙が存在していた。
その空想により可憐に変化していく細胞のお伽話に流れる民謡の懐かしさに、そっと私は泣かなくてはならないのか。
少女の生命とは実は神の想像による偶像だとしたら、毎日はこんなにもうきうきときめいて不思議な感謝に包まれていくのです。
少女は人生を生きる本当の生命の意味を知ったのでしょうか。少女の存在が本当の少女の存在になるためには、神の優れた想像力の助けが必要なのです。
神と少女の想像はとても美しい華麗な円運動を行い、万物が自然調和していくのです。
万物に想いを馳せて神の手が微かに動く、不思議な人類が誰も考えつかない形状は宇宙の細部のラインになったのです。
その想像力で神の手を微かに感応させたのだわ。神の手が微かに感応する微笑に、少女の心がふわりと浮上していきこの無重力感の中に、この世界は青く淡い微かな静寂になっていく。
神には表情が無かった。世界が無重力になったそのおぼろ気な空想の中に、少女は誕生して青い初体験を行ったのです。初体験とは少女の甘く淡い儚き夢のでき事だったのです。
この世界で少女の生命を薄くしたのは一体誰なのですか。
少女の生命を初めさせたのは一体誰なのですか。
この宇宙を初めさせたのは一体誰なのですか。
この宇宙は偉大な創造者の手による大いなる奇跡の賜物に違いない。

少女の朧気に浮かぶ空想により、銀河の物質がゆるやかに微かに反応していく精緻な運動で、初めて恋心をお持ちになってみませんか。
少女の生命は天体が周回する優雅な思考で伝えていくその意味に、銀河の星々が奏でる民謡に安堵して、生命の中に太古から宿す遣伝子にそっと尋ねてみる。あなた、安心してください。世界は頭の中で空想したように現実に創造されています。
この世界は私のものになったのでしょうか。それとも神のものになったのでしょうか。
その答えは暗黒星雲を突き抜けて晴れ渡る宇宙に、明星がぱっと光輝いてオーロラが美しく飛翔するその軽やかさに存在している。
少女よ、少女は想像した通りに世界がゆったりと変化していくその流れの中に、神の真理をそっと浮かべた。
神の真理は少女にはどのように見えているでしょうか。少女にしか見えない宇宙の中で、少女はふっと神を見つめていた。
あなたはどのような感情で神を見つめたのですか。
神はその時愛情に溢れて慈悲深くじっと少女を見つめていました。
ああ、少女は神に恋をしたのではないかしら。
神の想像力によって少女は肉体と精神をこれからこの世界に創造していくのです。
そして神の想像力と少女の想像力が一つになる時、昇天したのです。この世界は神と少女の昇天により、どのような事が起こったのか。
それは歴史の新紀元が初まったのです。