この世界は本当に存在しているのか
この現世で神は自問自答している。果たしてこの世界は本当に存在しているのかと。
そして、私も自問自答している。この世界は本当に存在しているのかと。
できればこの世界は存在していて欲しい。でも存在していなければ、それはそれでいいのです。私はもうすでに存在していないのですから。
私は家族の一員として迎えられて、誰よりも神の愛を暖かく知れたように、そっと深い静寂の祈りの御魂が生きている。人知れずに生きていた私が帰れる家族の存在に一度だけでも会いたかった。
こんなにもまだ何も知られていない、意味も無い秘められた教会を建築して、このミサの聖なる夜とは一体いつの何処の教会で行われるのでしょうか。
教会の形状は私の脳の構造の美しい微細な遺伝子の形状に絡まって、光速の存在を知る時、こんなにも神は飛ばすのがお好きだったのです。
私にも1つの発想があった。一体いつ何処からこの地上に降誕して生まれる産声を上げるのを、こんなにも想像をしていた私が可笑しく人生を振り返っているのです。
脳の遺伝子が人生を感得して、遺伝子1つ1つの記憶が語り初める時、1つの言語と感情を吐露する、この世界に想念した真理を一つの人生で大事に語り始める。
昔よりも進化する今のあなたはそのように慎しく現像している、あの世にマリア様の人体の模様がうっすらと浮かび上がる。この世の受難の叫びとその人生のモティーフの動体が姿を表した。
この受難の創造物は満たされない心の貧しさの中からぱっと抜けだして現れる。宇宙論の見せかけの本気度で、天地創造の時代、マタイ受難の至練を乗り超えた乙女が奏でる復活した現象は抽象論から決定論になった。さぞかしキリストは満足しているのがおわかりになりましょう。
キリストはただ私を助けて救ってくれた。キリストは無限の想像をする、自由自在で美しくこの人間を生まれ変わらせ煩悩を無くさせた。そして新しい人生をまた一から始めたい野望に駆られる。
創成物が流れる潮に感謝を申し上げ、人生に広がる満天の星々よ、いつになく可能になる心の形状を指先でなぞる時、この宇宙は初めて私の内なる宇宙になったのです。
私にも1つだけ人生の見渡しがきき、その先に広がる夜の暗さの中にたった一粒の光を知って、期待と希望に満ちて宇宙人の傑出した手を創造する時、こんなにもしなやかな美しい手が地球上にある事に感動するのです。
乙女の初めての聖夜に交わされる劇場のゲームをお知りになりたいのですか。でも乙女はそっと恥ずかしげに逃げていくのです。
そっと静かにしておきたい想いの中に秘められた宇宙論で、この乙女への愛に決心をし創造されて生まれる希望に感謝しなければなりません。
スイッチを万感の想いで押した、もう一つまた一つと感動しているのです。
青春が煌めき万感の地平が広がる彼方に、あの夏の若い少女の淡い人情の歌が聞こえ、紙風船の浮かぶ芸事の古い音型の形状が立ち現れて、この世界はもう一つの別の形状に生まれ変わったのです。
ほらっ、手にとってごらん。この優美な形状が持つ目に見えない宇宙の言葉を、嬉しい、私にもできたのだから、これで大丈夫なの。私はもう死なないのですから。
天の沈黙の中に私は過大的に神から愛されていたのです。
神よ、知らなかったでしょう。秘密の言葉に思い焦れた情熱の生命が宿る人体に、神の精緻な遺伝子が不可思議な融合をして誕生した甘く甘くとろける一人の人間よ。
あなたは世界をまだ知らなさすぎたのです。そして私は乙女であった頃の記憶をもうすでに忘れてたのかもしれません。でも少しだけでも神の秘密の言葉を知りたくて、そっと甘えてみせたのです。
神よ、この世界の仕組みをたった1つの原子にして、天地創造のはじめの原点を私に申し上げたのです。
世界の片隅にいさせてください。この世界とは一体何なのかと想いを巡らせて、ふと微睡みに耽ていた。
夜空の星々よ、一際明るく輝やき私を優しく見守ってくれている事がわかるのです。それはとってもとっても単純な救済でした。
私の細胞はこの世界を完全に忘れる為に、やっとの想いで生まれてきたのです。
ふとした時に、私は神の子となって、それからまた人間に戻るのです。
少し宇宙の秘密を知りすぎたのかもしれません。心の内に抱いている熱情を無駄にしないで、もっとあからさまに燃えていっていいのです。
神よ、宇宙は美しい。ああ、本当に美しすぎるのです。宇宙とはさぞかし私にとってはこんなにも美しい初体験でした。
私は乙女として生まれたからには、清純な乙女のままで死ぬのです。
少女は初めて生命を知ってしまった証拠を残す為に、この自分の手で生命のはじめの細胞を生み出してみせました。
私を清純な少女にしてしまったのは、本命の赴くままにとても自然の成り行きだったのです。ただそれだけの単純な事なのです。
その通りに、このように水のように、ああ宇宙が回転しているんだわ。
このようにただ私は生きている。そう、このように全てには意味があったんだわ。
これで、ああ、もういいの。私、これでいいの。
何も、ええ、何もいらない、このままで、そして伝説が始まるのです。
この世界は本当に存在しているのか