真理

真理

神と私の片想いは、一体どのように違うのという微かな情景なのでしょうか。
真理はこの聖夜の不可思議な喜びで世界をいっぱいにして、人生という素晴らしい人間の御体を習字で書き初めしていく。人生をやり直す初めの一文字は、一体なのでしょうか。
神は私の書道の筆跡を見て人間離れしているのかを確認しているのかしら。
この青空に浮かぶ一文字は本当の私の文字なのです、そしてこれから私の内なる心象世界へと神のお告げを与える事になるのです。
私の世界はどのような文字で表象されるのでしょうか。
私はあなたの知らない文字を知ってしまったのでしょうか。それはそれで結構な事なのです。それよりも私はこの世界を昇天させる象形文字を発明しなくてはならないのでしょう。
神はこれ程までに私の書道をこよなく愛していたのです。
その私の書く文字は完全に存在を無くして神に身を捧げたというのでしょうか。
これまでの人生はこの一文字に集約されていくのです。一つの文字でこのように不思議なでき事が現実に起きていく。これは本当に今生きている現実の世界なのでしょうか。
あなたはそんな儚げな淡い憧憬を私に許すというのでしょうか。
天地創造の新たな文字はこのように夢の彼方にうっすらと青空の真っ只中で一人静寂にただただ拝む神秘な行いの中に感情化していくのです。
計り知れない感情はただ全身全霊の習字の一文字に凝縮されていく時、我は我の事を本当に知っていくのです。
この世から浮いていくのだわ。全てをどうかさらってください。
文字がこの手から神のように抜けていくの。それは何て可憐な御姿なのでしょうか。
夢はたったこんな文字で叶うという真実に、心願成就の文字は神からの御観覧を受けたのです。
私の文字はこんなにも簡単な真実により、神に愛されているのです。
この一大事は思想世界を超えて、ひそやかな精神のリアリズムで天地創造していくのがこんなにも嬉しいのです。このひとときにエレガントに至上の愛をひとつ、ほらっ、ふたつと天上の至上の青空へと魂を宿し浮かび上がらせ、この地上を離れていく。
愛が満ちる神の啓示を受けてこの聖書の一文を書く時、この世界の初めての体験をただひらめきの天の明るさのままに、心は不思議な感動の中で、ああ、うずくまるしかできないのです。
あなたとの聖夜の洗礼の事実を憶えているでしょうか。この気持ちの憧れを神の意志に押されて、文才の思索にむかう宇宙の一粒の砂からこの世界は誕生した真実を知らされたのです。
文字は神の無限の心の形状に変化させて、宇宙誕生の一文字へと完全に集約されていくのです。
私の心はこの啓示する文字の宇宙の中に神を知ってしまったのです。
溢れる想像の静寂な安らぎは、この御心を初体験の淡い憧憬を迎えさせ、幼児の純粋な心で、あのどうにも堪らない憧れに、この来たるべき文字の創造よ。天地は意志を超えて私のもとを離れて、この世界で一番完全な立体形となりそっと軽やかに、私を美しめるこの神々しい時空に人間は生まれたのです。
人間が生まれるこの深遠な時空に、文字は意思を持ち意識の流れを感覚して、世界は己の文字感覚を通して生まれ変わっていくのです。
この世界の感覚をもうひとつだけ、己の中との意志による文字と照合した時、本来あるべき私の文字形状の意識形態を知ったのです。
意識の中にある神の文字形状の啓示に従い人間を問い直す時、この世界は意識を超えた人間の美しい意味の形状を与えられて、もっと広大深遠な精神世界へようこそ。
人間とは、はじめ本当は天才の宇宙でした。
神は天才の文字をこよなく意識的に愛していたのです。
この世界を初体験していくこの感覚でひとつ神が一番教えたかった形状は、私の至上最も美しき感興の中に1つの生まれ初めた詩なのです。
想像力でどこまでもどこまでも超えていく。もう人類が誰も行った事の無い世界へと、ただ意識はこの初体験をいい気持ちだと認識する、生命誕生を感覚した文字は私と神は、これ程までにいとおしく無限の精神が宿る神経の宇宙の中に、この世界をもう一度だけ初めるのです。
意識は本当の意識の意識化だった。

真理

真理

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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