手紙

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人間はなぜという原因を突きつめていくと、この世界が全く新しく生まれ変わるのではないでしょうか。
そして人間はなぜ創造するのでしょうか。
神の天啓の音符を書き写す6畳の空間で、感謝に満ち溢れるファンはその美しき完全なる私のスコアを待ち望み、そう私の信者は教祖の出現を待っているのです。
信者の手紙は日常の生活の機微を日記形式で書き綴り、ソナチネの彼方の如景に、御言葉の啓示をそっと水平線に昇る太陽へと表し、この設形者の大きな人体模型に委ねていくのです。
設形者が神との対話に創成紀の御体を浮かべて、その手の内に神が宿る時空を想像して、ふっとふわり微笑した時、何も無い情景の彼方、青い夜の草原にオーロラが立ちこめ、人間が宿った神の人形になったのです。
そこに神しか創造できない音楽の設形のモティーフがあった。少女の手紙の中で精緻なモティーフにして無限に積み上げる宇宙空間は史上の愛だった。こんなにも美しいものを作れる感覚の持ち主、あなたは絶対に神の資質者に違いありません。
ああ、神が創造したような音楽は少女の心をものの見事に動かしてしまったというのでしょうか。
私は私の感性を超えるかもしれないその少女の感性に、この子の未来は一体どうなるのだろうかと夢を見ているのです。
真っ直ぐにただ夢だけを叶えるその一直線な脳細胞に、私はもうときめき惚れぼれしてしまうのです。
少女は手紙に御自分の想像した記憶の組み合わせ方を記載して、天才的な音楽をスコアにして天地創造を予言した時、天啓の光が、なんという事だ、この少女は私の才能をついに超えていったのです。
手紙の楽譜をピアノでさっと軽やかに演奏する時、これは只者では無い奇跡の子ではないかと、普通の人間が決して想像できない限界を突破をしていく。手紙の中にはもう無重力で躍動した世紀の傑作があり、この作品はもうすでに手紙の中だけで救世主になっているのです。
私の感覚はほろりと嬉しくも哀しくもなり、この素晴しい傑物をもっと世界の人々に知らせたいと、心より広々と微かに微睡む陶酔状態に、あなたの事をもっと知りたくなるのです。
この法悦状態に宇宙のマスターピースを私だけが、神の真理を知っている状態で、どのような昇天をする細胞の羅列を並べて告示して、あなたをそっと愛しそうになるのかしら。
このマスターピースを、少女はその直観的な高い精神レベルでこよなく天を翔ける無邪気な念を持ち生まれさせた。手紙の中には、美しい少女がひそやかにそこに立っていたのです。
そこに少女がぽつんと立っていて、私を不思議に好意な感情で見つめる時、私は想像できる可能な最も神が愛したラインを見つめたのです。
なぜこんな所に美しい少女が立っていて、誰も行った事の無い宇宙へと連れていこうとしているのでしょう。
すると少女は私に近寄りそっと静かに抱きつきました。その子は私の存在に心から甘えてこのような愛の行為をして、蒼い波の淡い夜空にうっすら包まれて恋をセットする。
宇宙を創造した少女は恋愛する事を生まれて初めて知り、こんな素晴しい愛の行為に、しばし時を完全に忘れて、この聖なる現場は昔から確実に預言されていた事なのだわ。
少女は昇天のメロディーを全くこの世界を感覚しない微かに薄い感情でふっと歌い上げ、二人は美しきもう一つの世界を探し初めたのです。
少女は本当に全く新しい宇宙の記憶に超越していく。あなたは神の愛に究めていき心身はミューズへと生まれ変わる、音楽そのものに細胞の一つ一つは本当に瑞々しく感動しているのだと。
祭壇に向けて少女は指揮をして、大きな教会のオルガンを荘厳に鳴らし、私は少女の神へと脱した音の魂を手紙に筆記していく。驚異の音符たちに生命が宿り、ああ神が出現していくのです。
このような奇跡に今まさに私は神の啓示を受けている。天の光が我身に優しく降り注ぎ、世界は遠く彼方に鐘の音が流れて静寂な時空に一人佇み、ふと我の青春を呼び起こしていくのです。
こんなオーケストラが宇宙に生きて存在するなんて、全くの天命そのものなのです。
その昇天の感情に昇身するレベルに、完全に逸して、少女はこの世界から昇天していきました。少女はもうここにはいないのです。
神の啓示をもたらすあの少女は、救世主だったのでしょう。オーケストラスコアが描かれた手紙には神の筆が啓示され、光に照らされていた。
誰も知らない宇宙で誰も知らない事をしている。そんな少女になりたかったのです。

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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