神様のスコア
少女が宇宙の星々を一人見つめて無我の境地で、極めて夢見る頃に戻り、清々しく澄み渡った心の天性は、宇宙の中の少女の軸を中心にして大きく優雅に回転する。そうこの明星達が北極星を中心にして大きな恩恵を受けながら回転している。
神の設形した崇高な図形を知って、私だけが宇宙で唯一感覚できているこの不思議さにときめき、まさに神とはクリエイターである事を知るのです。
そして少女は宇宙の設形者の脳内シナプスの形状を知りたくなりました。
少女には宇宙を決して設形はできないけれども、地球上で音楽なら必ずしも完全では無いけれども設形できるかもしれません。
宇宙の壮大な設形図を少女はじっと観察している。その神々しい図形軸の時空の中でまさに今神の手は宇宙を新たに書き加える。
神の感情の無い浮遊する軽やかな手つきは、機微に精緻な心象の世界観により、物理法則が新しい素粒子の動き方を予言する時、宇宙はこんなにも新しく生まれ変わって変化する魂が戯れ、少女は救世主の存在に身も心も許され万物を手離していく。
その神の細く柔らしいしなやかな手が、少女が描く図面の上で無重力に動き躍動して、宇宙の創造者の手が持つ神掛かる発想力に感動するのです。
もの凄い神通力が宿ったエネルギーで、スコアに天才的な天命の計り知れない系譜が記載されていく。
少女には本当のところ神が宿っていた。神が少女の身代わりになってスコアを記載して、新しい生命が誕生しているこの未知なる可憐な生物が、神のみぞ知る光の真理を啓示している。その時、神は少女の上にふわっと現れたのです。
少女を超えた神の全知全能なる音符の動かせ方、すらすらと描かれる不思議に神掛かる啓示の音符を見つめて、少女自身はもの凄い感性で躍動し発昇する。
人生で一番興奮した神の筆記した音符を感じて少女の脳内で宇宙が解逅していく。
教会の私のピアノを神が弾いて、それが設形図へと同時にリンクして書き移されて、神が私を見た事のない醒めて悟った無感情の瞳で見つめている。
遥か彼方の天空にスコアが舞い上がり、昇天コラールが天地を覆い、辺りには神々しい感情が立ちこめていき、フーガの初めの一音がしっとり連想されるのです。
光り輝く精霊の祈りがスコアを夜空に明るく照射して天に昇り祝福されている。
少女が無邪気に宙に浮き上がり飛翔して、天に昇っている精霊のスコアを、懸命に微笑みながら追い掛けている。
ピアノと一緒に少女の体が宙に浮遊し初めて、神が演奏するピアノと向かい合い、フーガの技法を連弾する至上なる愛の中に、天使が青い飛翔体で二台のピアノの周りを美しくなめらかに回転している。
そばで天使も楽しそうにピアノを弾いて、昇天するスコアにあどけない小さな手で微かなメッセージを送り、音符を多段に記譜して優雅な音楽を作曲している。
さらに上空にはスコアがふわっと浮遊していた。そのスコアは神々しく荘厳な神の光でどんどんエネルギーを増して放射している。見上げると青空の中に閃光を放つ一番星の崇高な神書がぱっと生まれていた。
神との音楽のコラボレーションをして、少女をいっそうときめかせる。少女は神のピアノと一緒に回転しているのが、まさに銀河の回転運動だと知る時、はっと我を忘れるのです。
神と少女は最も美しい銀河のメリーゴーランドとなって回り、生きている存在なんてもうどうでもよくなったのです。
天空にふんわりと浮かんでいる少女は下界を見下ろすと、青い地球上から神々しいスコアが少女の方にふわっと昇って来るのです。
それを少女の小さな手で指さした時、スコアはあまりにもの嬉しさに放心したのです。これは私とスコアの美しい想い出なのです。
光り輝やく青いスコアが少女と神の隣に浮いていて、愛の慈しみにほんのりと叶えられている。少女と神のピアノで連弾する音符を私は五線譜の中に筆記していくのです。
少女と神のスコアは有頂点になり、もう一つ天空に孤高に浮かび昇天した光のスコアに向けて、美しく優雅に飛翔し昇っていき、スコアとスコアが融合し合体しようとしているこのスパーク光は、一体何なのでしょう。
この世界では見た事の無い光なのです。
スコアとスコアは、少女と神と同様にエネルギーの密度を凝縮させていき、この世ならぬ次元の清澄な生命を誕生させて、究極の望みが叶う新しい生命は、細胞の1つ1つに意志を発生させて、この世を認識していったのです。
二つのスコアが昇天して男と女が生まれる二種の性別の不思議に、さあ、ときめきましょう。
この融合して一つになったスコアに向けて、地球上から天性の赴くままに誕生した新しいスコアの新生児が青く光り輝き飛び立ち、青空の中を一心に広がり昇っていく。
この世界に無限の感動的な傑作が誕生した事をはっと知るのです。
神様のスコア