バッハ

バッハ

冒険者としての本能はこの世を一番に初める時、フーガになりたかったのです。
少女は一体何を夢見て、宇宙的な夢想でバッハのDNAの冒険した状態へと、この世を完全に忘れる為に。
地球上に最も美しく咲く事を許されて、神と人間の存在意義は尊くなっていく。
教会に青く崇高で法悦なる御光を捧げて、バッハが教会のオルガンを弾き宇宙の軸を正しく合わせようと、高エネルギーな状態を創造して、人間が想像できる限界可能な状態にシンメトリーの光が誕生したのです。
少女は教会の外からバッハのオルガンの煌びやかな無限の虹の音色を聞いていた。全く偶然に起きた神の子との出会いに、凄まじき天才の能力を観察する事になったのです。
人間の創造性という脳細胞結合の回路図が、教会の神々しいパイプオルガンの煌めく荘厳な音場で響き渡る。
そして教会がこの地上から軽やかに浮遊していった。
青空に浮遊する教会の座標は、バッハのオルガンの音楽に合わせて、感性が十人十色の新世界の音色で飛翔している。
バッハは教会の音楽に乗せて私を何処へと旅にお添れして、雲海の静寂な天昇モティーフの上空の、誰もいない世界の忘れた場所に、バッハが住む教会の内なる世界があり一期一会で生きている。
力が抜けた脱身状態で、天上高くそびえ立つ黄金色に輝やくオルガンの神々しい堂々たる情景。
天の美しさを究めて鋭い鮮明なバッハのスコアのカデンツァの感興に、天使はオルガンの周りをときめいて浮遊し円運動を初めるのです。
オルガンを中心に音楽のエネルギーが煌びやかに昇天していき、光の愛に満ちて安らいで、スコアの音譜達がオルガンから溢れて宙に飛翔していく。
美しく完全に調和して、ゆっくりと完成した音譜は、周りを静かに回転運動を初めて虹色を発し解き放つ。
神の発想から成る音楽が、何という正直性に溢れる無尽蔵な音譜の性質で、神の結合のリングで情熱的な浮体リズムを奏でる。
オルガンは神の秘められた御言葉を奏でて内に宿っていく。
バッハは無我の境地に悦び、天上界の音楽に抱かれて昇っていき、神を拝めて感覚細胞のスイッチを押した。
神と人間との仲介者が無意識の感銘に広がり、大きく澄み渡る音場に、人が感覚できない神の荘厳な音の感覚を感じた。
ついにオルガンは地上から浮遊し初めて、バッハは至上の音楽に愛されて一緒に空中へと飛翔していった。
不思議な誰も人生で接した事の無い音のメソット。バッハの肉体はオルガンの円周を浮遊して回っていき、宇宙の銀河の大いなる動きと、かくも自然にゆるやかに同調していくのです。
オルガンの天上の方向には、一体どのようなアイデアの不可思議な抽象世界が、天へと昇り続いていくのでしょうか。
バッハはオルガン上空に神が現れた事を感覚して、両手を広げて一生懸命に強く拝んでいた。
聖歌隊が神の意志に同調して合唱を初める、天地創造への舞い上がり昇る気持ちに、美しく静かな遠きメロディーの時空が完全に生まれていくのです。
そして天使のオーケストラが調和音を主調で、主の御言葉を肉声化する時、天空のオルガンを安らかに拝み、深遠性をもって見つめている。
想像できる限界の範囲で、オルガンの音色を天高く浮遊させて、演奏者のバッハは究極の宇宙のエネルギーで崇高なる頂点に達していった。
その無限の時空で私はソロの楽器演奏を任されたのです。
神の音楽に合わせて創造していく人生至上で最上級の場面に、世界そのものが昇天する感覚を初体験して、人間と神は今の時空に一体化したのです。
至上なる愛に万物は天空を円運動で上昇していき、世界の組成式を完全に一新するのです。
私達は音楽の未来の預言を行い、未来の調べと一つに同調する。
神の組成式の中に私の未来は全く安心できる生命となったのです。
バッハは敬虔な神への深い祈りの中に天昇する音型と合わせて、私がまさに今ソロ演奏をして人間を超越した音楽を奏でている。
宇宙がまざまざと動いている感覚に、オルガンごと昇天するのです。
さあ、演奏会のクライマックスは神しか感覚できない調べで、人類は完全に法悦状態で世界の法を超越していき、より超越した一つの宇宙になり、神が誕生して、私は生まれました。
御誕生の未来に、御誕生の宇宙に、私は私になった。

バッハ

バッハ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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