男と女

男と女

神は私に一体どうせよというのでしょうか。一流の創造をしていかなくてはならないのです。
少女は一体何をそんなに悲しげに空を見つめ、物想いに耽る事を許されるのでしょう。
少女は宇宙での月の動き、そして全ての天体移動を見つめて、この夜我を忘れてあなたを想う時、人生が一変する事を知っているのでしょう。
少女はなぜそんなに悲しげな表情で、宇宙と対話しなくてはならないのでしょうか。
少女は少女だけが許される空想を、そう本当の男と女の真理を語り合う時の神秘に、あなたには分からない世界を、知れない闇と光の想像上の生物を想像した時、宇宙はほんの先に遠のいたこの感情に、もう男なんて信じないと私の内なる宇宙にこの夜、教会の新世紀が初まるのだわ。
神に私の男を選んで頂いても構いません。この世界でただ一人だけの男を選ぶなんて、私の器量では決して無理なのです。私は男を選んではいけないのです。でももし私が男を選べたとしても、その先に本当の希望の未来が存在しているのでしょうか。
少女に心配するなと、未来を見晴かす宇宙の夜明けに主が現れた。男と女の絡み合う宇宙の中で母なる流麗な天国へと迎えた。この人類の罪を背負ったあなたが、本当に好きなのかもしれません。
この夜に天体が美しく輝くあの十字星のあなた、キリストにとても近似する男よ。あなたによる苦しみの救済にあの丘の上の少女は、青く儚げに微笑していたのです。
青い風がふわっと十字星が地上に舞い降りてきて、この十字架に架けられた男こそがまさに救世主の男だったのです。少女がこの男にうっとりと惚れているのです。遠くからずっとお祈りしていました、不思議な救世主の誕生を見つめた、やっとキリストはこの世に来てくれたのですね。
そこで神と手を取り合うキリストに、少女は一目惚れしている。これが可憐な私にだけに許された神秘の祈りだったのだとしたら、たった今キリストに走り掛けて思いっきり抱きしめる事が許されるのでしょうか。
キリストの真実が少女にもうっすらと初めてわかり初めた時、未来に精霊の御姿が光輝やいて救われた。キリストが好きになり、一人救われて丘の十字架に愛を念じるのです。愛の青春の嬉しい蒸気で、この熱気は本望に解脱をはかり、この解脱する己の肉体を、さらに離脱させた神聖なる儀式に結婚は完成していたのです。
キリストにはこのような計り知れない愛の世界があったなんて、全く神の真理に絶唱した時、この人間を初めて正しく見れたのです。私はキリストを知れて本当に良かったと認識できたのです。
ああ、その時ふわっと十字架の男が少女を深く感覚した。少女は悦び高き凄まじい天性の中に神の子を創造していったのです。何という、この私は神から見捨てられてはいませんでした。
男と女の愛とは天から授けられた動物の本能であると感じます。世界には太古から流れるロマンと祈りが存在し、2つの性が作られ愛液が渾然一体となって天に昇る感覚に、ただただこの男しか、私にはいらなかったのです。
私をもう男と女の想像力に全てまかせても大丈夫なのでしょう。
世界でこの男がこんなにも魅力的だったなんて、私は青い鳥になって空を自由に翔ける時空を生きていた。あたかもキリストにしか持ちえない聖なるオーラで、時空を真っ直ぐにただ真っ直ぐに行きたかったのです。
昇天してまばゆく遺伝子が結合する男と女の御姿に、神は昇天を許したというのでしょう。
私はなぜに一人の男を選び、宇宙の形状と遺伝子の形状が完全に一つになる乙女の夢見心地の世界を信じるのでしょう。このオーラにもう一つだけの愛の秘密の形状を知り、人間の本当の温度を知ったのです。
男と女。
たった1度の人生でこんな美しい男に会えて、私は本当に幸せでありました。
私は若くときめく少女そのものだったのだわと心からそのように思えるのです。
この世界にはあなたの遺伝子が浮遊しているのですから、それだけで全ては正しかったのです。
私がいたのです。この世に私が生まれる。私がこの世に生まれるのです。これが本当の事、本当に本当に正直に嬉しい。
この世に生まれて感覚が清められ、本当の少女になっていくのが嬉しいの。私、感動して死にそうなの。私をしばらくこのままにしておいて。

男と女

男と女

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted