少女

少女

宇宙の全景を展望して愛の十字星を拝む青い御光に照らされた少女は、この世界をこんなにもなめらかにしたのです。
私の持ち合わせた器量の大きさとは、どれくらいなのでしょう。
少女はそのか細い手で御自分の器量の大きさを手で示し、これくらいこれくらいと徐々に空間を大きくしていく。
その何とも可憐なしぐさに両手は十字の形態となり、表情は満面に神の光に照らされて愛されし美の象徴が表現されている。
宇宙はもう少女に懇意を寄せてときめき初めて、流星群が聖なる方向へと煌びやかに流れる。少女は明るく輝やく一番星に一つだけお願い事をしてお祈りする。
その流星の上に少女は飛び乗って、人生で初めて輝く明るい星のこの上ない忘我の感触に、柔らかい高貴な深遠の中に、大いなる喜びに包まれて救われた星に甘えていく。
黄金の草花がたなびき人生が明るく可憐に躍動する、このホップステップジャンプに創造主が喜んで、少女を手厚くもてなしている。
少女はこんな幻影の夢のまた夢のお伽話の中で、完全に心願成就したありったけの神の叫びにこの宇宙が微かに揺らいでいる。
少女は星に乗って流れて無限の神の光へ崇高に万事は整えられていき、うっとりとして青く澄み渡ったさざ波が肉体に打ち寄せる。その太古の祖先の優しい感触に、宇宙の無意識の中に安らいでいく。
生きるとは女神と対面する偶然が波立つ奇跡の創世記であるとわかりました。
私にこの神宿る星をくださいな。
星の白い砂をさっと手で握った時、こんなにもスムーズにさらさらと流れる万天の時空を生きている気持ち良さなんだ。この一番星が持つ宇宙の感覚の特権を教えられたのです。
銀河を雄大にゆったりと旅をして、この星々の盛大な神智の光が昇天する煌びやかな御光に、全ての少女の経験は正当化されたのです。
少女は銀河の光を体一身に受けて、宇宙の暖かさのこの上無い恩恵に、全てを許して重荷を手離し、己の手で銀河の星々を遊び心で動かしてみる。
神は少女に生意気ないい子だと惚れていったその人間の温度に。少女は自然の摂理まで思いのままに動かせるのねとふっふっと満心してみる、とてつもない選ばれた御力を授かったのです。
銀河の星々を一つの時空に集約させて、究極の神に選ばれた光を少女は創造した。
宇宙に誰も見た事の無い神の光が誕生して、少女の体を目映く照らした時、少女の肉体は十字架となり、神との対話を始めた、さあ、宇宙が昇天をし始めたのです。
宇宙が昇天し初めた時、少女はふふっと微笑している。
宇宙は本気でこの旧体制の秩序を破壊して、少女の広大深遠な宇宙観に同調しているというのか。
少女は人指し指に集約された神の光をそっと指し向け、神の御言葉を発した。
すると生まれたばかりの原初の形状を取り戻していき復活した、究極の生命が昇天していく光の中で、宇宙の全てが昇天したのです。
無限の神の光が少女の周りに昇天する極めて美しい世界。少女はそこで麗しく手の平を返して神への舞いを奉納し飛翔している。
万物創造の究極のエネルギーの中で、完全に喜んで遊び戯れ苦しみの無い人間の心が、時空に存在していない完全なる神の手に乗せられて、宇宙至上で最も調和のとれた万能な神へと変身していった。ああ、神の子は昇天して復活されたのです。
少女はこの時空こそが本当にあるべき状態なのよと嬉しくなって、神と目を見つめ合い感謝の念を捧げた。
神と少女は全く新しい原子の状態となった。
この生まれたばかりの世界に大いに乾杯して聖なる水を飲み干した時、愛について語り合う権利を得たのです。
星々は完全に調和した体現に大きく発光して、この世界とは想えない程の神の光で厳かに昇られ、全宇宙が完全に整えられた時、一つの伝説が初まったのです。
少女は一つの伝説を創り、究極のクライマッスに向けて夢を語り合い、全宇宙は一斉に同意して共鳴していった。この次の偉大な創成紀に向けて一体に力を合わせて取り組んでいこうと、神書の一ページ目をそっとめくった。ああ、感謝に満ちて例えようもなく安心しているのです。
やっとここまで来ました。さあ、これからではありませんか。少女はただ生きているのではありません。
壮大な宇宙の次世代に広がる情景をイメージして、時空を最も新しく素晴しい状態にしたかったのです。少女は、本当に今安心しているのです。

少女

少女

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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