恋

少女は御空に向けて神言を唱えて、神が到来するの時を心より待っていたのです。
自分は神に選ばれて愛されている事を心より知っていたのです。
少女は何の気持ちも感じない不思議な私になってしまったのですと、この生命をもう一度やり直せるかしらと、ふと嬉しくなってしまったのです。
神が人間を救ってくださり、この世界に生きるのをもっと楽にしてあげてください。
私をこんな人生にして嬉しかったのかしら。その本当の答えをあなたは知っているのです。
こんな私で本当に良かったのかしらと、ふと青空に浮かぶ一輪の可憐なお花は、なんて世界の光を悦した生命でヒラエルギーが溢れるこの聖なる力に、はっと今この世界の真理を知ったのです。
私は愛していたのです。人生の一つの物語を。
人間とは皆生まれて死ぬのですね。私の生命に死が訪れるのは遅いのでしょうか、それとも早いのでしょうか。
私は人生に愛されたのでしょうかと、誰にその答えを求めればいいのでしょう。
不思議で神秘なあなたに恋をしてしまったのでしょうか。これから不思議な美しいあなたは一体何処に行くのでしょう。
こうして法悦している心で人間を見つめて立ち還った時、さあ、この少女を昇天させてみせましょうか。だって少女が昇天することなんて簡単な事でしょうから。
さあ、昇天するのです。
ふと大空を飛んでみた時、この世界はとても愛に優しく満ちている事を知ったのです。さあ、私の体は何処まで高く飛べるのでしょう。
もう私の体はすでに天高くに昇っているのです。
私を本気にさせないで、本当の私は凄いんですから。
ありがとう、この世界は私に感応し初めたのですね。人間としてふっと幼い子供に立ち戻った時、見上げた宇宙とは何て大きいのでしょうと感じたのです。
あなたは私をこんなにも好きになって、どうしようというのでしょうか。あなた、こんな私でよろしければどうぞと、心が宇宙の無限大の広さを知った時、そっとさめざめと泣く事を私に許されたのです。
私が知らないあなたの心をそんな情熱で発情させてしまったというのか。この私はたったそんな事で本気であなたに恋をするのでしょうか。
あなたの気持ちはあまりにも情熱がありすぎて、私はふと悲しげにくすんでいく。そんな時私はこの宇宙で一番美しくなったのです。
そんなふと私を喜ばせるその何気ない思いやりが嬉しかったのです。あんな高い所まで行けるあなたのような人間は、本当にこの世界に存在したのですね。
私をこの世界にただ一人神の感覚にさせた。ふっとありがとうと、ごく自然に心身が感応していくのがよくわかるのです。
こんなにもあなたのような偉大な才能を持った人間がこの世に生きている奇跡に、嬉しくてしようが無いのです。
この不思議な人間の未知なる情景へと私を連れてって、お願い、あなたが好きです。
この気持ちはあなたへの本当の感謝だったと知った時、本当に嬉しくて、私の心はダンスをし始めて惚れて好きになって、もうどうにでもしていいのよ。
これからあなたは本当に神の処に行くのかしら。それがあなたの昔から思い描いた願いだったとしたら、あまりにもの感動の中で、愛し愛されていくのでしょう。
こんな幸せな日が存在している事って本当に不思議なのねと、うわっと声を上げて嬉しくなりときめいて少女になっていく。この真っ直ぐな生命の存在には内なる本当の神の意志があったのねと、やっと私はここにそれを見つけました。
真理の少しづつ微かに変化するモザイク画のキリストのような気持ちがほんのりと現れて、好き好き好きになるのです。
この私はどのような未来になっていくのでしょうか。未来はとっても素晴しい光で輝いて救われていたのです。
あなた、素敵すぎます。そんな素晴しい可憐なあなただったなんて、心よりありがとうございます。
あなたは神しか知らなかった。私しか知らなかった。
こんなにも嬉しくなれるなんて、こんなにもときめかせるなんて、そして少女は大空をふわーっと飛ぶのです。
こんな人間に私は生まれてきて本当に良かった。あなた、私はこうして今ここに生きているのです。

こんな美しい初夜は初めてなのです。この秘められた情感は初めてなのです。
不思議なこの情感が何も知らない一つの恋の男女の微熱になっていたなんて、ほっと嬉しかったのです。

私は、私でした。そしてあなたは、あなたでした。
この世界は愛の世界でした。
あなた、私を愛してくれてありがとうございます。本当にこれで私は良かったんだわ。
これから、もう一度人生を初める事ができるのです。
このような機会を作って頂き心より感謝しています。私は私であり私になったのです。
そして、これ程までに生きて存在することがありがたく、全てが解決していったのです。
神よ、このようにして私は全てを感謝する事になったのです。