少女のピアノ
そのピアノは一体誰が創造したのでしょうか。分かる方がいたらぜひ教えて下さい。そうすればこの世が誕生するはずなのです。
これが私のピアノであれば何と嬉しい事でしょう。
少女がピアノを弾いているその音譜が、生きたありのままの音響で出現させるのをはっきりと視覚化できて、ほらっそこに生命が誕生しているのだわ。
生命が空に青く澄んで広がり、荘厳な天昇コラールは一滴の愛の結晶になり、ひらひらと舞い上がり、何て言葉では表現できない静寂な宇宙は余韻のエッセンスなのでしょう。
全ての箍が外れたこの世界が、私の想像通りになると、今やっと本当に信じる事ができる。
私だけの少女、それはピアノだったのでしょうか。いいえ、それは違います。
まぎれもなく少女がピアノで青空にふわっと浮かび上がり、見事に弾きこなしている風景を、神の眼で認識できているのですから。
少女は私の娘が未来の救いを敬虔に祈っているその聖なる御姿なのです。
広大な宇宙に一輪の花を咲かせた一番可憐な情緒に、ぽっと人を好きになる事を知り、心の角が丸まっていく。人生にも一つの神の方程式を天空に無我の状態でそっとどこまでも一直線に生きさせて下さい。
そうなのです。ピアノが世界の真実を語っているのがわかる。すらっと神の表情が青空に見え初めているのですから、ああ私は生きているのです。
少女はピアノの生命を復活させていく。本当の自分に立ち戻る事を、今要求されたのですから。本心はこれから初まる人生の門出の時に立っていたいのです。
ただそれだけなのです。もう一度だけ広がる青空へと飛ばせて、少女の未来に運命はこのように軽やかに一筋の優雅な羽根のように、真面目に生きさせて下さい。
私よりも大事な生命が、そっと静寂の中に青空の花を咲かせる。
私を女にして下さい。そして、今ままでの人生を神の眼で俯瞰して認識し直して、もう一度人生をやり直させて頂ければ、今度はうまく成功できるのです。
私は時空を神の眼に変えたのです。
少女の体が優雅に柔らかくこの世界は、そう一人ではなかったのです。
私の感覚が少女のピアノから出現する音譜を7色の虹に変換する時、こんなにも清純で青かった事に、心は初めて美しくなっていく。
音譜が青空のきらめく虹になって変容する時、私の記憶の中の幼い巫女が原始経典を解きほぐし、このように明るく万物の全音譜が上昇するのが、心の中の唯一の楽しみなのです。ああ、何という頼もしい気持ちなのでしょうか。
溢れる希望の音譜の星たちの銀河に、光愛の輝やきで叶えていきましょう。
この世界に誕生した夢の御姿。崇高な最も聖なる次元に凝縮された、気持ちの良い本当の御姿で、私達は生きる事に懸命になり一つの音譜をこよなく愛し始めるのです。
「生きている。本当に生きているのがわかるの。」これで何からも束縛されない身となった事を全てに歓迎いたします。
少女は完全にこの世を忘れた表情で笑っている。そして天地が崇高に昇天していくのです。
天と地に創造の御国である本命御神宮の全天が快晴となり、ひとつまたふたつとこんなにも受精卵は分裂しているのだわ。
大空にこの身を全てを委ねた時、神をそこに認識してひとつの人生が始まるのです。これこそが少女の真理だったのです。
「私を抱くのですか。そうしたければ、どうぞ、そうしなさい。」
何という流麗で神々しい景色が前方に広がり晴れ渡る青空のシンフォニーなのでしょう。
青空に神の光の音譜が愛すべき情緒のその先に、万物は心の平安に、ふわっと淡く神の手に私が包まれてこれまで感覚した事のない、その先には可憐な少女がいました。
天啓の指し示す完全に解逅したあの世の先で、生命がもっと高く飛んでいる音譜は、神の記号だったのでしょう。それとも神の御言葉だったのでしょうか。
私は少女と一緒に神の言葉を読んでいくのです。
この未知なる心は解逅の時を迎えた事をこのように優しく教えてくれた。私は解逅していくのがわかります。この世界に生きてきて本当に良かったと、生命誕生の解き放ちを迎えた時、人生はこんなにも一つの直線だったのです。
私、信じている。世界の不思議な事象の感覚で、さあ、昇天しましょう。これでうまくいけるのです。ありがとう。
少女のピアノ