丘

あの時に人類を初める機会を与えられて、この世界は多くの感動に満ちて感謝しているのです。
人間には神の計らいが存在して、人生は身軽な造型物となり不思議な生命を与えられた。
人間の細胞に宿る遣伝子の精緻な結合の組み合わせで、天地に心の移り変わり方を指し示して、生命はその心に優しく寄り添い従って、万物はうっとりと美しいドラマになっていくのです。

神の計らいに私は全てを任せますと、天空に映る神に向けて敬虔にお祈りを捧げている。それが真実の私なのです。
青空の中で神から選任された女性の神秘性を含んだ微笑を記憶し、ほっと安心して回想に耽る時、マリアが私を天空から静かに見守ってくれているその可憐な表情に、全身全霊で癒されたのです。
神の計らいで私の構成する60兆個の細胞は、意志を持ち始めてダイナミックな動きにより、遣伝子の構造は解きほどかれた。
さあ、私の遺伝子の全長が宇宙の大きさを感得している。経験した事の無い未知なる遣伝子が一直線に、私の肉体の分子構造から広大深遠な宇宙へと長く長く伸びていくのです。
遣伝子は奇跡の構造で特別と化して、一つの個性の最も優れた構成原理が精緻なる細部に神が宿っている事を視覚化した時、そっと私に神の計らいが見えたのです。
神の計らいはこのような縦横無尽な形状で血肉化し、私という人間を含めた高等生物は、その計らいを自分の眼で可視化した時、人間は生まれ変わり平常心を取り戻して人生の意識を原点化する。全く気持ち良い世界を生きているのです。
ずっと想っていた長年の夢が叶った時、これは神の思考であらかじめ決まっていた事なのではないかと感じます。
未来は全てがうまくいく確実な予感を感じます。完全な心の平和で小鳥が優しくさえずり飛翔している事さえも。青空に広くてゆったり大きく浮かぶマリアの姿を連想して、瞳が青く澄んでいるのがわかります。
その青い瞳の中で少女は生まれ始めた新たな生命の誕生を、澄み渡る神々しい朝に未来の清らかな祝祭を告げた。海に望む青い教会で誕生してから、一番の夢を叶える今この時に昇天するのです。
私の全ての細胞が新しく誕生しているのが見える。夢は一番のときめきに地上の星になったのではないでしょうか。
ここまでの道のりは、何て自己対話の素晴しい神々しく至上の存在意義で、人生の歌を教えられ、全く新しい私だけの意味を用意したのでしょう。
全てが神の計らいにより高く高く人間性を飛ばして昇天させ、私は脱皮するさらに新しい人間へと、宇宙の遥か彼方の遣伝子へと、そっと思考し明日主は明けの明星に現れることを予言したのです。
この人間の内なるたった一つだけの世界を教祖と化した事実に、最も嬉しい時間を天と地に捧げた。そして親と子供の親愛な関係を体験して、この遣伝子の受精卵の結合に、私の生命が明日生まれるというのは神の計らいだったのです。
私の遊びは、今始まったばかりなのです。
さあ、心より生まれて初めて本当の安心というものを真摯に感じる。こんなにも嬉しい気持ち、今この時のためにしっかりと筋書きは用意されていました。ついに私はここに来たのです。
来たれ、創造主の来臨よ。主は私のもとへと降りてきたのです。
この光は長い人生の選択の先にやっと私の手で掴んだものなのです。本当に神の光なのだわ。
私には神の御姿が真実の啓示として見えています。

神も丘の上の私をその慈悲深げな眼で見つめている。その神の視線を私の頭の中で想像してみるのです。
青い草原の光輝やく丘の上で、神に愛された私がこちらに手を振っている。生まれてこのようなワンダーに昇天する遣伝子構造の上昇模型に、何て溶けていく優しい気持ちになれた。この時をずっと待っていたのです。
これから丘の上は世界で一番愛された集大成を迎えるのです。
私は全てを完全に守られて、全人生の様子が完全に拝まれるのです。
これでこれから本当に大丈夫になっていくのです。私は本当に安心しているの。
私は神に対して両手を大きく広げて十字架にしてみた時、神は私のその御姿を見つめて何を考えているの。
ふわっと浮遊していくの。
そして神は光の超次元性で輝くオーラで私を包んでいく、ああ。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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