宇宙の心臓部

宇宙の心臓部

宇宙の心臓部に来ているのではないでしょうか。宇宙の心臓が動いています。何という神々しい神の創造した機構、器官のエレガントな動きなのでしょう。
私は知りませんでした。あなたが宇宙のこんなにも美しい処にいたなんて。
神の山が雄然とそこに立っていました。そこに存在する時空の精神、教養、知識レベルを究極に高める意味を持たせるが為に、この世に誕生されたのです。
宇宙は宇宙のままでなすがままにあるがままで荘厳な神の山を讃えていた。
神の山に一人の美しい男が現れた、その時に全てが感化された。
人間そのものの感情と感性を動かしている。その動機付けはまさに一人の男によるものだった。
山はどーんと大きな音を立て始めて、盛んに爆発しました。山が極限のエネルギーにそのパワーを増幅していき、凄まじい極限の暴力性で一線を超えて、何から何までぶっ壊さずにはいられない。天地創造のメロディーが辺りに轟き偉大に復活していった。
人生にこれ程の絶頂が存在するのだろうか。山は絶頂のさらに絶頂の頂点にエネルギーを増幅していき、岩石、砂煙をまき散らす極限時代の総天昇時限を迎えた。
山が熱くなって燃えていく炎の燃えさかる大統一景色。
大きく高く力強く最も究めた形態になり、無駄が無い究極のエンジンシステムを確立していく。
昇天していく山の素粒子が全上昇している。
龍が力強く逞しく勇敢に上昇して、天へ憧れる想いを一層強くして昇る激しい肉体美。
あなたには恥ずかしくてそのような肉体美は見せれません。
私は山から弾け飛んできた石をぱっと手にとった。その石には地球の暖かさがほんのりと母性を感じさせて、いとおしく甘くなっていく。
私をこんな気持ちにさせた不思議な龍が私に未来の予言を行った。
ぽっかりとあいたそこに光り輝く世界、人間の希望があった。
マリアが体を広げて大きな十字になり、天にその美しい女性的な青い御体を想像し上昇していく。
青い畏敬に溢れる精霊のさざ波が、この世を青く清めていく。心は次第に水が溢れていき絶唱していく。
天上のマリアに憧れの大志を抱いて両手を広げた。その時のマリアの微笑は人生の真理を含んだ柔らしい小宇宙であった。
石が無限に散らばり空中に浮かんでいく、マリアはこの石でこの世界に不思議な文字を書いている。マリアは全人類的な啓示のメッセージが書かれたその石を私に手渡して信頼している。辺りはうっすら光に包まれている、灯火の中にふんわりと優しくくるまっていく。
その石板には神の啓示が書いてあったのです。
人間が生きるとはまさに神の啓示そのものだったのです。
そっとマリアの手を握った。私は神の手の感触に、天空の爽やかにうっとりと柔らかく、ふわっと辺りは静寂になっている。
あたかもそこだけに静寂が存在しているかのような、ほのかな青いやわらしさの光。
人生はじんわりと打ち解けてほぐされ、真理が邂逅していく、この澄んでいるほのかな灯り。
人生の真実を微かにそっと天に昇らせた、青空の微かな心の澄んだ静かな時空。ほっほっほっ。しみわたる青空の真実が、世界をより静寂にさせて、そろりそわかのさざ波、しんみり、しんしんしん。
私は、この世界ではなくなっていく。
天上界の青い水にそっと手を指しのべる。青いさざ波の心情の波がゆったりと広がっていく。
そこに水滴が宇宙の中心に、ぽつんと啓示を与えた。宇宙の中心にそのさざ波の深層を浸らせる。

宇宙の心臓部

宇宙の心臓部

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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