天使
真理を教えた天使のおぼこい未知の大海を含んだ微かな笑みに、心は1つの孤独を抱えているのです。
何という宇宙の粒子が飛翔し昇天させたオネアミスの相対性。相対性の美しい模型飛行機を飛ばす少年の大志が天地を駆けめぐる。
私の心は天地が優しく包み、そう一直線になっていく。まだ夢を形にしていないのでしょうか。
そんな人生に美しくそっと囁くか細い声の何という、ミサのマリア。
そんな世界を知らせる梅雨の露に濡れた紫陽花。小宇宙の青い静寂に遠くの母と子のいとおしい原体験の懐かしいメロディー。もう遥か昔の少女時代に戻っていた。
遠い宇宙の虹の架け橋を渡る神の子を私は想像している。
マリアが宇宙の美しい構造を立体的に表層化して、天上界の雄大な夢人となりピアノを精緻に弾いて表現する。
大空に大きくインフレーションしていく大志に、私は天使の羽根をつけてふわっと飛翔するのです。
こんな感覚初めてです。知ってしまったのです、乙女心というものを。
きらめく超感覚、未知なる創造の世界の天主、秘めたる密教的な真理に大地が昂然と爆発している。
私の中から噴水を高く高く天上界に突き上げるのは、一体誰なのですか。
そこには天上界に美しい雨を降らす乙女の化身がいた。
全宇宙のハーモニーを神秘に奏でて、ミサでマリアのピアノに合わせて合唱する天使の真言の中に、原体験の少女の未知なる優美な体は柔らしくすらっと伸ばしていく。
私はまだ知らなかったのかもしれません。1つの天命の御霊に祈るけなげな1人の少女の清められた可憐な佇まいを。
少女は今天才になっているのです。
マリアがまだ若かれし少女だった頃に戻って、自由自在で超自然に、無限の創造性を発揮していく。
私と乙女はこうして天空を飛翔しなければなりません。さあ、人生に溢れ出す偉大な人生訓を、アルプスの山頂に突き上げた。
こうして本当にこれからこの世界に誕生する受精卵になれたというのか。
そしてマリアは私に作曲の仕方を密やかに教えたのです。その秘められた柔らしい神の手によって。
マリアはそんな神秘的な色気を私に与えていったのです。さあ、私をミサの深遠な世界に連れていって下さいと、こんなにも不思議な世界へと私は例えようもなく美しくなっていくのです。
私の天上界に超自然の御姿をきらめき伸ばしていく羽根が、自由に気持ち良く音楽を創造している。
そこには天使のスムーズさを教化していく神典の歴史的な物的証拠があった。
こんなにも史上に漲らせる心のきらめきの中で、地球と月は互いに愛し合っている天文学的に計り知れない神の御技があった。
天上界の天使は微かにそっと青み掛かっていく。そう、そこが私の居場所なのです。
こうして天上の世界のマリアに救われていくのです。計り知れない一つの生命が天上に翔る天使になろうとしている。
天上の世界には今ミサの神秘な音色が荘厳で柔らかに響き渡っている。
どのようなマリアの例えようの無い神技の時空の中で創られた天使なのでしょう。
天使、ほらっ、こんなにも可愛らしく柔らしい天使がここにいますわ。
そして天使こぶっている。
ここはなんとあどけない心の故郷なのでしょう。ああ、マリアはもう天使の母なる故郷にいたのです。
私はもうこれでいいのかしら。わかってくれますか。
私は知っています。人生で様々な事があったのですね。でも本当に人生とは素晴らしいものなのです。それでそれでいいの。それでいいんだわ。今になってやっとわかりました。
天使