雲

飛んでいる雲の中を、この雲の中を飛んでいくその不思議な安心感は、何か生まれる前の子宮の中にいるようです。
雲の合間から全知全能なる完全対称の全宇宙を統一した方程式を持つ大きな神の手が現れた。
神の手は暖かな明るい色彩を発して、私の肉体の遺伝子の方向へと向いて大きく包もうとしている。
神の手の形状は完全なる美のシンメトリー構造を有して、宇宙の統一方程式を体現していた。
そして雲の合間から巨大な神の大きく立派な肉体の構造が現れた。
人間の想像力を完全に超える思想の体型的、異次元的、臨床的な大きさで存在していた。
この世で神の肉体の素粒子を見た人間は、どれくらいいるのか。
雲が七色に変化して現世を超越し、極限のエネルギーを発生していく逸脱する超5感状態は、地球の始まりの根元だった。
この世界が夢の光、母胎の光に優しく包まれていく不思議。
何か暖かくなりほっとしていく羊水の中に、苦労を完全に解脱させ抜けていく心の受精卵の形状的な遷化。
私は前世の世界へと戻ったのか。
神の光に全ての過去が優しく包まれて、至上の神感状態でフライトした。
神が私を手で全身を包みこむその感触は、太古の原子が誕生した世界の始まりの時空でした。
私の遺伝子の構造を全て解読して、全ての遺伝子の情報をシンプルに提示しました。
私の謎がここに解明されたのです。

そして神の雲はもう一つの人間の構造を創造した。
これは少女で美しい地球原始の細胞結合の究極なる可憐さを構成していく。
そして、ふわふわと浮かんでいる虹が未来の方向性を一直線に示されました。
虹の道でこの世の可憐さが、素粒子の美的なシンメトリー構造で完全にふわりふわりと表現されている。
私と少女は共に虹の道をずっと前に進んでいった。そこは夢の実現へと一つの方向性の澄み渡る気持ち良さがあった。
そして私の横には小さな子供がいたのです。
その子供の何もこの世を知らない完全なる善の心の真理は、究極に調和している宇宙でした。
その整然と構成されている雲の安心感。そのすべてがシンプルで解りやすいのです。
夢の実現は地球の自転する時空の経過が自ずと解決していくのです。
虹がうっすらと漂い大らかな白い雲で周りは囲まれた。この神の道こそが、夢が叶う道でした。
そして夢に向けて努力をする意味を知ったのです。
自ずと夢は叶う、全てが。夢は完全に叶えられていく。
そして虹色の雲が可憐な羽根となって天使がまばゆく飛翔する、宇宙のミクロ的な運動方程式で解かれていく。
雲からさまざまな分子構造が創造されていった、万能細胞を究明する探究者のように。
万物は円く理想の完全なる調和したハーモニーを奏でている。
そして、宇宙と地球が完全にバランスを保ち安定していった。
何という大いなる宇宙の美しい解答なのでしょうか。
大円団を迎えていく平和な宇宙こそが、私の夢そのものだったのです。
その時に神が現れて私を大きく優しく抱いた。この完全なる調和した宇宙を心身で極限に感じます。
人類が初めて体感する感覚、これが神なのです。
神は私をずっと抱いて、全人生の全細胞を肯定し、相乗効果を発揮して完全なる人間とならせたのです。
私の人生は私の人生である。私の人生は私のものである。私の人生は私が主役である。私の人生の主役は、私の遺伝子である。私の遺伝子は、私の人生を生きている。私の遺伝子は、至上の神の世界を感じている。
私の遺伝子は誰が作ったのでしょうか。神の創造物ではないでしょうか。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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