ミューズ

ミューズ

宇宙の世明けはもうすぐではないでしょうか。人生はこれからなのですわ。
浜辺で1人海をしっとりと眺めておりました。すると天空からこの世ではない超越した美しい神光が、海の上を一筋に照らしています。
何か清澄な啓示を指し示して、新たな宇宙の実現を予言しているのでしょうか。
すると1人の女性が海の上にひらひらと降誕している。
澄んだ凝縮的な高密度の精神を持つ神の体が、人類が決して表現できない麗しい丸みとしなやかさで、この世界を可憐に変化させようと、心は極限の意志の高さを見せていく。
この世の数式では証明できない原子の動きをしている、誰が動かしているのか。
素粒子が1人の完全な女性美の究極のフォルムを現実化していく、高なる心の期待感があった。
素粒子は神の意志によって動かされている。
素粒子は神の意志に従い、完全に調和のとれた美のフォルムを描こうとしているのです。
神は素粒子に万能なる変化係数の力を与え、万物へと変容させる。人智を超えた細胞の素粒子に構築性を与えるその感性。
その姿はあなたであった。
あなたが青い海の上に浮かぶピアノを弾いている。
生命の原型体は細胞そのもので音楽を奏でていたのではないか。
そして青空に飛翔する天使達が歌を歌い始め、晴れ渡る煌びやかに澄んだ合唱で、自然に柔らかくなっていく。
そしてアポロンが琴を煌びやかに奏でて伴奏する、大空に儚く飛翔するハーモニー。
宇宙全体は低音の通奏低音を奏でて、一つに調和していく音楽の立体模型があった。
そして神々が各々の楽器を持って演奏し、地球上の全てが飛翔していくその姿は、創造した宇宙の広さ全体に響き渡る遠い彼方の音楽劇。
究極の才能が結集して、ひらめきに飛んだ神の音楽の対位法が完全に一体化した、創世記の整然と調和したフォルム。
私もそれに合わせて歌を歌ってみます。軽やかに歌いますそのメロディーは、宇宙の時空で神格化していく。
神々が後ろから私の肩に意識を寄せる、不思議な安心感とは、このような心の素粒子の運動をしているのかしら。
神々は私が奏でる音楽にそっと許しを与えて、私の肉体の清新さから生まれる宇宙に対して、静かな心で許していた。
ああ、私の存在は許されていく。何という例えようもない安心感。
私は神に大いに体を委ねて天地創造のセッションを繰り広げていく。
全ての素粒子が集中していく精神の統一。精神が大空高くの時空の極限まで上昇していく、そのクライマックス。
天地創造がはじまった。
陸、海、空が神々の全身全霊、全知全能の御力でその素粒子が構築されていく。
大いなる創造の結論で素粒子の持つ極限の意志の力は、神々の偉大な宇宙の生命体が成せる世界。
そのような不思議な素粒子の運動が生命を新しく作っていく。
この時空の外側へと抜けた超越エネルギーが、大上段に宇宙とシンクロしていく。
そしてこの大合唱で神々が全てのエネルギーが統一されていき、全宇宙は形成化されていく。
万物の生命が歌を歌い全宇宙の合唱が始まる、この荘厳な舞台で繰り広げられる天地創造。
みんなの感情が動き初めて心から感動している、この世界が溶けていく、もの凄いエネルギーで高まり続ける。
宇宙は、そう宇宙はこの舞台を用意したのです。万物が一体渾然となって究極の方程式が誕生しました。
全宇宙はこれで万物が大成して完成へと方向性を一体化していく。
そして私はその一部になり夢を叶える。夢は叶えられる。
神よ、私に宇宙を天空と同化させる事ができるのでしょうか。

ミューズ

ミューズ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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