少女と女

少女と女

この世界を平和にしたのは一体誰なのですか。
私が起き上がり山を登りつめて頂上にたどり着くと、一人の女が天空に向けて敬虔にお祈りしていました。
天空には神がいる確信に満ちた、清々しく全体が晴れ渡り宇宙の星々が大合唱を響かせていた。
一人の女が天空の神と対話する荘厳な御姿にほわっと後光が指して辺りはほの白く明るい、ほのかにぽってりと優しい解答がそこにあった、その光は全てを指し示している。
神と対話する事が女にとって、この世で一番大事な行いであるかのように、一心に激しいまでの真剣さであなたはお祈りする。神の答えを聞いた時、ほっと全ての素粒子が解放して流れていくその明るい光の行方に。
宇宙に流れる天の川を泳いでいるような、安らかに身も心も流れるままに委せていく。
私は全てこれでいいのです。何も特別なものはいらないのです。
そんな女の上空に天使達がまばゆく飛び交って少女をふわーっと降誕させた。
少女は輝く明るいローブをはためかして、自然の偉大な精霊達にありがとうと感謝の礼を言っている。
女と少女はお互いに仲良く抱き合って心の交流を計っていったのです。
女は少女に「あなたは私の若い頃の自分なのですね。」と言って、女は時代の変化が来ている事を強くその肉体と精神に感じていた。
少女は女の背中をそっと撫でて触れていく。そして女の体に羽根が、この世の絶唱的な大河の雄大さにゆったり安らいで、体が一つに定まり安心していった。
女は羽根を広げてはためかしてみる。そして女は大空の生まれ故郷へと、一大上昇的な憧れに満面の笑みを浮かべて飛翔していく。
女は羽根を大きく大きく広げて、我の存在が大空に環っていくその平静さ。
女にはこの時が来るのをずっと昔から知っていました。次の時代がそこに謎めいた不思議さで存在している、それが少女の時代なのです。
少女はうっとりとあどけなく、女が大空に憧れてほんのりとしているのを見つめていた。
女は明るく輝かしい大光の完全なる無の事象に、極限の部分的な形状の絶唱的な安らかさ、得も言われぬ肉体と心の柔らしさを発する神の光でした。
溶けてゆく感情が大きな進化の頂上の完成形に立った心のさわやかさ。
ただ何にも変えがたく心が清新していき俗性を解き放って、ただただ修道女は神への願いを一心に生活に向けている、その晴れやかさに一途になっていきます。
これから少女の未来にしっかりと委ねれると確信しているのです。

少女は神と仲睦まじく触れ合い不思議な笑みを浮かべている。少女の晴れ晴れとした表情を見て、この子の未来は大丈夫だと心から安心して手を振っていた。
少女は神の山の頂きに目映く降誕していき、ここから次世代の地球に新たな規格を作り上げるのです。次世代の規格とは、一体どんな美しい世界なのでしょう。
少女はまさに代々伝わる神の家系の新たな人類になったのです。少女はふっと笑みを浮かべて、新しい世界の未来についての構想を練った。

そして少女は私の方に意識を向けた。少女は私にその強い憧れに満ちた熱い感情を指し示した。少女は私の手を取って好きですと告げた。あなたがここに来るのを私達は知っていましたわ。あなたはここへ来て神の啓示を受けなくてはならないのです。
少女は私をそっと抱いた。そして抱きながら神の啓示のおまじないを唱え、この世界は移り変わって変化していった。この時空は全てが無になり不思議に苦が除かれ全ての解脱に心身を許してきます。
さあ、これであなたの時代です。
少女は私に神の啓示を伝えようと羽根を大きく広げて、一緒に新しい世界の夢人となり降臨していく。広がり解決していく全ての俗界から。
私達は結婚するのです。あなたを神のもとに行かせるのが、私のこの世での役割だったのです。
さあ、行きましょう。この世界はきちんと整理されています。

少女と女

少女と女

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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