マリア
少女に一体何をもたらしたのですか。マリアは何かしら不思議そうに天空を見つめていた。青い天空には何があるのでしょうかと。
マリアの表情はうっとりとやわらかく澄んで清潔そのものでした。何という優しい期待感にやわらしい甘く溶けそうな表情なのでしょうか。
マリアは高潮させてうっとりと天空のほの白い月を見つめていた。
そして天使の羽根を創造しようと、少女の細胞に宿る遣伝子を新しく生まれ変わらせようとしている、その真っ直ぐで素直な精神。それはあまりにもピュアすぎます。
少女にはその媒体のアイデアに、なにか世界が大きな乗り物に載って天の川銀河を飛翔していくようです。あなたはどこへ飛翔していきましょうか。
となりに浮遊するアンドロメダ銀河は天使が創造した事象のようにキラキラしていてステキだわ。
マリアは天使の羽根をそのか細く美しい手により丁寧に作り上げていく。その姿は生まれたばかりの乙女の純心となって、少女はここに戻ってきたのです。
そして少女は青い地球に降臨しました。
あなたはもう知っていたのです。
天空の国から選ばれた人間がこの地球上に降臨した奇蹟を。マリアがその事実をはっと知り得た時の感動はどのように形容されるべきなのだろうか。
その少女がマリアのもとへと降りて来た事実とは何という奇跡なのだと、マリアはほんのりと柔らしく微笑しています。
少女は何をしにこの世界に来たのですか。
さあ、少女の人生はマリアから助けられようとしています。
マリアは天使の羽根を創造する不思議な世界の一大叙事詩のオデュッセイアでした。
少女はいたずらっぽくこの世に初めて人類が見た事もない、宇宙の美を凝固させた極めて流麗な真実を語っていた。
天使の羽根の形状は地球上には存在しない、極めて美しい真理の形状を表現しようと、その細胞自身に黙々と問いかけている。
少女はもう知っているのです。
その神の真理の形状を。
そう、あなたには想像できましたか。
天使の羽根で青空を優雅に羽ばたく高貴な時空をおわかりになりますか。
一人の人間にそれを授けようとしているマリアの情熱をどう形容すればいいのか。
一人の人間であるマリアが与えた、この世で生きる為の知恵を集約しなければ、たちまち少女は存在する意味をなくしてしまいますわ。
そう、わかってくれますね。少女に対するマリアの心の計らいは、遠い彼方の美しい母なる故郷でした。
そう、優しい家族愛の象徴なのです。
誰に天使の羽根をあげようかしら。天使の羽根は私の一番好きな人にあげるのです。
もう私にはわかっている。少女には天使の羽根が必要だということを。
あなたは私の天使の羽根で夢を叶えてくださいな。あなたは知っていますか、これで世界の全ての夢が叶う真実を。
ふふっ、あなたにはまだわからないかもしれませんね。
そう、マリアの羽根の真実は神が啓示した真理そのものなのです。
さあ、これからその美しい羽根でどこでもどこまでも飛んでいけるのだわ。
さあ、どこへ飛んで行こうかしら。
私は今あなたが夢を叶える場面を色鮮やかに想像し観察しているのです。
あなたは憧れていた。あなたはときめいていた。その輝いている姿が私にはあまりにも眩しかったのです。
あなた、私を信じてくれてありがとう。
そして未来にあなたは堂々と自尊心に満ち溢れて夢を叶えています。あなたがそれを本当に実現できたことがとても嬉しいのです。
それがあたかも自然な優雅さで完全に調和のとれたハーモニーを奏でるかのように。
そうマリアは少女を優しく包みこむ大きな心を持っていました。
マリアは次にもっと美しい天使の羽根を作ろうとしています。
次は一体誰にあげるのでしょうか。
少女だけにはわかっています。傑出した知性の凄さを持っていた。
そして天使の美しい羽根を授けるのは、救世主なのです。
この流麗な羽根を羽ばたかせて夢を叶えさせるのです。
救世主の夢とは一体何なのかしら。とても興味がでてきます。
少女は美しく素直な想いで、その救世主の夢を一人で想像する。
あなた、夢を一緒に叶えてくれませんかとマリアが言った。
少女は嬉しくて泣いている。
少女はマリアの心に何という人を思いやる慈悲を感じた事でしょう。
ありがとうと答えました。マリアのためなら。
そして少女はマリアと共に、救世主の夢を極限の美しい心で叶えていったのです。
マリア