マリア

マリア

全天空には星々が燦々と輝いている、この心の静寂、私は修業しているのです。私はただ懸命に修業しているのです。
全人生は全宇宙と同調しようと、エネルギーの密度を高めている。あなたは神の礼拝に来ている。
第6感は天上界に宇宙の創造を予言するのです。信者達はお祈りを捧げて神と各々が対話をしている。
そこに一人の女がそっと祭壇の方へと進路を進めていく。その女は光り輝く異次元のオーラの中で、神との対話をしようと祭壇に登りました。
その女は神に対して真摯に問い掛けを行っている。まばゆい姿に包まれてやわらぎ、この世界を安逸している。
何というやわらかい表情をされているのでしょう。その表情は神々しく慈しみのある温かさで澄んでいる。
この人の時空は清められ続けていき世界は逸していく。ああ、あなたに憧れていく、そしてときめいていく。
その女の頭上には天使がふわりと飛翔して、安らかに見守っている。
少女は真っ直ぐに前を見つめ、神をその限りなく美しい心を宿した大きな瞳で見つめている。
心は神への感謝に満ちていた。
少女は一人孤独に俗から掛け離れた神の清潔性を体現し、超越した思想を持ち合わせ、傑出した5感を備えた女だった。
この背の高いすらっとした細身の肉体がふんわりと浮上している。両手には神々の神器を大事に抱えて超越した知性を備えているようです。
神々はその女を浮上させ、天空に持ち上げて世界を一新させようとしている。
女は掛け声を発して唱える未知なるお経。女はこの世にはない光を発して超次元化していく。
この光の輝きは清らかさに澄んで解逅していき、身も心も人生で感じた事のないやすらかな癒しをもたらす。
私の心と体は完全に治癒していく不思議な神のもとへと、心が方向を定めていく。
信者達は感嘆の声をあげ、心の全人生を肯定化していく。
そして、少女にこの世を超越した事象が起こり始めた。少女は宙に浮き空中に上昇していく神の浮上感、そう神は少女を抱きかかえて上昇しているのです。
そして空中で手を大きく広げ十字に体制化し、上下左右に完全なるシンメトリの超越した美しい方程式を回転していく。完全に超越した麗しい神の手による、少女の極限に整った肉体の回転。
この生成に完全なる壮麗な神の美が誕生した。
世界は青く澄み月光が、少女の綺麗な肉体を照らして、神妙な真理を伝えている。その後ろで神が少女を慈しみ、思い労った素性のいとおしさで見つめた。
少女は世界を誕生させようとしている。その事象に神の素粒子が深遠に飛翔して、この世ではない流麗な風景を届けようとしている。
そして少女から天国の神の光が輝かしく、月夜に癒しの極美な光を微かに発する、この不思議な体の俗性は全て除かれていく。心と体がこの光により超逸超脱していく。神の時空という無の存在に還化していく。
そして少女はこの世の万ての感情を感じ乗り超えたものが感じれる究極の神感を感応していった。全てが美しく5感は神になっていった。さあ、神の方向に行きましょう。
世界が少女の神掛かった回転と光によって日常の法則が完全に解脱していきます。私はこの世でこの時感じたのです。
私はなぜ生きているのか、その意味を感じとったのです。

マリア

マリア

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted