銀河
生命はなぜ誕生するのか。私に教えて下さい。
少女が北極星に向けて全身両手を広げて呪文を唱えているその宇宙には、青白く輝やく北極星を中心に天体が万物が回転運動をしていく。
何という雄大な巨視的な視点を持って神々の上昇していく夢の達成なのでしょうか。
少女は人智を超えた巨大な体の北極星を想像して、夢心にほのぼのうっとりしていた。
少女の眼は輝き夢溢れる心で、満ちる潮の爽やかな水平線に浮かぶ月に、やわらしい微笑をした。
少女の夢とは大空を飛ぶ鳥になること。そして宇宙に大きく輝やく銀河になること。
少女は人間の知性では説明できない、極限の神の真理を宿した大いに超越した存在になろうと、決心を強く持ったのです。
少女は北極星に向けて心を一つに集中して強く強くお祈りし、夢が叶いますようにと熱意を注いでいる。
「私の夢をどうか叶えて下さい。」本気で真剣に天空に浮かび動いている星々に恍惚としてほんのり夢を見ている。
ただ夢を見ている。
すると少女の体に微かに変化の兆しが現れ、人間のコアの構造に細胞の神が可動し始めて、少女の体の中にある内なる宇宙にビッグバンが起きた。
少女の手が羽根になっていく。ふんわりと黄金のやわらかくまばゆい極上の触感を持つ。ああ、大きな夢心で飛天する羽根が誕生している。
少女は未知なる深層心理が移象した超躍に限りない期待感、ときめき、想像力をフル回転で駆使していった。
何という浮上感で浮き世をしていく肉体の遷化。少女の羽根が天国への転生を誘発されて、異次元の肉体の軽やかさで想像は絶景されていく。
少女はその逸脱した感覚の羽根をふわっと広げてみる。
少女の体は未知なる希望の大洋となり、神の真理の高い大空へと、ふわっと人類の究極の夢を飛翔させた。
あなたは人類史上初めて、大空を己の力で飛翔した人間となったのです。
少女の眼は輝きに満ちて、青春時代を一心に大志を抱いて大空へと飛翔しようと、想像を逸脱した未知の感覚で、宇宙の北極星に向けて大空を思いっきりジャンプした。
少女は生まれて初めて大空を飛ぶもの凄い解脱感。この世界の全てを肉体と精神を放り投げながら、もうこの世界ではない逸する人間の神経。
この大空に神が存在する事を第6感で感じています。そしてここは遠い遠いおとぎ話の世界になっていた。少女のはじめの元の人間に還っていき、全く無くなった心身は解放されて、遠く彼方の世界へと太古の生命誕生に思いを馳せた。
ああ、これが私の最も期待していた世界。まさに生命の心象の世界なのだ。少女は高み高みにぐんぐんと昇っていく清澄感に己の存在が薄れていく。
少女の羽根は北極星に向けて、月が青く輝やき静かで平穏な白夜の澄んだ宇宙を一直線に飛んでいく。
少女は伝説の世界の鳥になっていく。この神の鳥伝説を私は今観察している。あなたは北極星を目指して期待に燃えていた。
少女の心は天空、地球、銀河、宇宙と一つになり、ぱっと心の不安は全てなくなった。
あなたは北極星への長い旅路を達成し終えて合格したのです。少女の精神は様々な事象を乗り超えてきた大心を獲得し飛翔している、広大な宇宙を全身で感じた。
神はその少女を銀河の一部にして心願成就する不思議な宇宙の心にしていった。
少女の心身は銀河へと可憐に変身していく。
その優雅な心は究極に大心した成仏で、お経の頂上の到達点。
銀河になった少女は静かで安らぎに満ちて、暖かく宇宙にふわっと浮かんでいる。
なすがままにあるがままに。
銀河