マリア
泳いでいる湖のその中心には、神様の聖書の世界があったのです。
湖の水は優しく柔らかく私の全身を包むこのいとおしさがあった。私に許されるもの全てが浮かんでいる。湖は青く澄んで全てが清められている。そう、私は美しくなっていくのです。
私の心は全く新宇宙の天女のひらめきで、許す限りの果てしない愛に清らかな蓮をしたためる、そっとした女性らしさに癒された。
水は暖かく生ぬるくこの世を超越した柔らかい優しさに、遠くで微かに青白い天女が浮かんでいる。
そう、天女を追いかけて。私を全身で許すその献身的な母の思いに昇天していく愛の澄み渡る静けさは、一体どうした事かしら。
私はあなたの一体何だったのかしら。そんな可憐な表情をして、あなたはいとおしい瞳で甘く私をぼんやり見つめた。私は一体どうすればいいのですか。
湖に浮かぶ小さな島には救世主による究極の理想の修行体験があったのです。
修行場で1人座禅をして、我が内なる神の宇宙の真理を探求しようとする。本気の心で生命を想像して、この人間の中に不思議な力を呼び起こす。
潮の満ち満ちた静かな海の穏やかさ。どこまでも安心が、どこまでも平安が続いていくのです。
そして宇宙の明星の目映い輝きがこの地球上を、そして私に満ちていく光の愛で全細胞を優しくいたわる。
光の愛が明るく満ち溢れて、究極の生命の愛情、絆、心を完全に昇天させていく。
世界全体が美麗に輝き、心はふわっと、ときめいて憧れたのです。
ああ、光、何なの、この居心地は、一番行きたかった安住の宇宙の温かさを感覚する。
極限に生きているその証明、マリアは私を見てそっと静かに真理を啓示し微笑をした。
ああ、何という私は一人の人間として認められたのです。人生の最上の至福、喜び、全てが明るい。
この世はいい事ばかり。そして人生は美しい事ばかりなのです。
私は神様を見ている。救世主は優しく慈悲に満ちた草原を一人歩く、神性に満ちる孤独な修業者であった。
黄金の輝きに満ちて現世を超越していく。
遠くになっていったその先に、神の極限の子宮帰環があった。
甘く穏やかな故郷が安心たる平生を保ち、広々と調和して生きている。
天女は暖かく生命を高らかに、天上歌を歌い上げて、至上の宇宙の創造性を醸し出した。
地球は可憐にさらに清められていった。
天空、大地、海、万物を創造した天女が私を海へと連れだした。
その海の上には小さな渦が巻いていた、その小さな渦の中に1つの神の真理が存在しているのです。
海が天空に全上昇する凄く美しい水の流れがあった。
マリアはそっと静かにそこにいた。マリアは両手を大きく広げて、地球上の海水を天上界にふわーっと浮上させている。
海水の中でマリアの重力を完全に無くして全てを解脱していくそのお姿は、光惚と忘我の声明に澄んだ完全な救世主の心身。
もう1つ忘れましょう。もう、そう全て憂さを忘れましょう。
次は地上に聳える青い教会を天空へと深遠に上昇させた。
さあ、私達は天空に許し許されて浮上していく。そして流麗に神の元に昇天していく。
全地球がマリアの力で全上昇している。
そして、万物を誕生の時間に逆転させていく。
地球はみるみると若返っている。地球が若く美しくなっていく。この世の年月により経過した汚れを全て洗い流して、地球は一新して心身を可憐に変身させた。
そして万物が誕生したばかりの若さを知った。一つの生命が新しく創造されました。
生まれたばかりの地球。
生まれたばかりの私。
生まれたばかりの宇宙。
生まれたばかりの素粒子。
生まれたばかりのマリア。
ああ、マリアはそっと可憐な柔らしい微笑をした。
マリア