宇宙

宇宙

あなたには訳もなく宇宙を語るくせがあるのを私を知っている。森の中に私はひっそりと宇宙の日本的な形式に戻っていきました。
宇宙は宇宙のそのものの形状と、肉体と精神の様相を知っているのです。
自分自身を知ろうと努力をしていることは事実なのです。
宇宙は宇宙の平衡状態を知り、その安定状態を保とうとする、自然の深層心理には無意識の働きがありました。
宇宙は数多の星を誕生させて輝かし、全物質を再生し変容させて死をも司る、神のような巧妙な手法を得た未知なる媒体。
宇宙はこの全物質の生死を観察して一体何を思うのですか。
ああ、宇宙は今生きている。生かしている。
そして生命を誕生させたのです。教えてください、なぜ生命を誕生させたのですか。
それは知性を持った生命に宇宙の真理を知ってもらいたいからなのです。
そう、きっと宇宙は生命との関係の構築を強く求めています。そして宇宙は人間との関係を深めて対話する事を願っています。
宇宙と対話できる人間はこの地球上で実際に一人いるのです。私達に宇宙がメッセージを送っているのを知っていますか。
そして一人の生命が生きる人間は広大深遠な宇宙に対して何を感じて思うのでしょう。
大気圏外に宇宙があるのではありません。人間そのものが宇宙の構成の一部分なのですから。
宇宙が私の体の中に生きている不思議。人間の深層心理にある、宇宙の体形は偉大な立方体のアルゴリズムから成り立つ物質であった。

大道をひたすら真っ直ぐに行きなさい。私はひたすら真っ直ぐに進み、その遠くには広がる青い海があった。
この海の水面に1人の女性がこちらを向いて、ひっそりと宇宙の模範のように威厳に満ちて立っていた。
私は、そこにいます。
こちらをずっと見ているその少女の可憐な姿は、期待と憧れを抱いて、優しく淡い夢の憧憬的な生命感に満ちていた。
あなたは私にそっとそのすらっと伸びた細長い手を指しあげた。その少女の神掛かりを含めた神妙なる手つきにあわせて、偉大な宇宙は運動した。どくんどくんと鼓動を弾きだすもの凄い大きな、人間の想像をはるかに超越した圧倒的に巨大なエネルギー。
もの凄い天空の彼方から響くど~んという、低音の声が鳴り響く宇宙のヒラエルギー。
宇宙の運動スイッチが押された。宇宙全体が動き、天空と大地がもの凄い霊感に満ちた天上の大合唱する賛歌が響き渡った。
宇宙は生き返っていきます。
天地創造が再起された。
どーんと一定周期で力強い人類がかつて聞いたことのない宇宙の音が鳴っている。
少女は私を見てこの世にはじめて見せる不思議な可愛らしい微笑をそっと。少女は波の飛沫の中に生命を無にしていった。
宇宙はその大きな手で、少女を手の上にとりました。
そしてその大きな手は私にもすっとゆっくり近づいてきます。
この両手は少女と私のそれぞれを優しく大らかに乗せている。
天地創造は自然の変容の中で行われて少女と私は宇宙の両手の上でお互いを見つめ合う。
あなたは今まで見たことのない可憐な少女の青春を生命していた。
少女は澄み渡る憧れに満ちた表情で私を見つめて、手をやわらかく指し伸べる。私の手がその少女の細いやわらしい手にそっと合わせた。
その時宇宙はその全身全霊のエネルギーを凝縮させて、1人の人間を創造したのです。
宇宙はそのエネルギーで生死のサイクルを見事に完全な計算式により具体化していた。
宇宙は生命の転生を実践して、再び新たな自然界に一人の人間を誕生させた。

宇宙

宇宙

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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