画家
一人の少女は浮かんでいた。一人の少女は宙に浮かんで、大絵巻に神性が宿りゆくマリアを精緻に描いていた。
夜空には月が高々と青白い冥土の冥界に清く澄み渡る。時空の高さと広さを伸ばして、宇宙創成の時間的な還元を実行させようと、マリアの壮麗な手を表現していた。
一人の少女は天に向かってお祈りをしている。
純粋な心と肉体の連動性は教会ミサの統一場の深められた水。この深き流れる神の心の解脱は揺らめく生命の流線形を描く柔らしいライン。
そうなの、この深さは死なないよ。
その少女は再び天性の宇宙の中で感覚神経を澄ませて、神の声をじっと聞いていた。
さあ、知性は超越し完成しているマリアが崇高な迫力と気力によって、この現世に再現されていく。天上に続く救済の世界には何も存在していない。
さあ、その無の存在は月と一体となり神様の心は解読されていく。このすっきりとした予言的な行列があった。
一人の少女は我が手を見ると、そこに神様がいた。そしてその少女は神様と対話している。
そこにはこの今生を忘却した受精卵の存在が一つあった。
大きく広がる自由な翼を広げて、さあ、この世界で初めて経験する飛翔が。最大次元の白ゆりの単純なふくよかさで、真理を分子の組織へと調和させる。
そしてこの世界は調和していく。何て力強いの。限界を超越した才能の迸る、どこまでも突き進む発想力の無限性は、不可思議な分子結合性の神の素性を顕にした。
少女は大空の画家として翼を大きく広げた、何という笑顔の愛らしさなのでしょう。
少女は絵を描きながら大人になっていく。大人になる少女は肉体を大きく成長させていった。
そして同時に人生に大きな感謝を抱いて全てがいい経験となりました。人間的な器を成長させ脱皮していき、様々な人間の感情を絵に描いて表現していく。
そこには神様の茜色の流麗な地平線に手を広げて人間を見守るマリアの大成があった。
少女は身も心も全て鋭角的に脱して、さらなる次空へと飛翔していき、どんどん新しい発想力を化学結合する素粒子の神結合。
素粒子は可憐な神の次元の方程式によって統一されていった。その単純性は一羽の壮麗な鳥になった。
あなたは、飛んでみたいですか。私は飛べるのかしら。
私は素粒子から解答を待っているのだわ。
少女の頭上には愛の光の素粒子が浮いている。
何という空間の4次元がさらに次元数を増加させていき、多次元になった空間が平行し安定していくどこまでいっても、もう安心なのです。
どこまでも穏やかにそっと蓮が宇宙に咲いたその一輪の凝縮した完全なる真理。
これは有難い人生の大事な宝石でした。
優しくほっと浮遊する白ユリの大花は、流麗で規則的に整列させ宙にふわっと浮き始めて、この小さな宇宙にさりげなくそっと微笑する。
私の知らなかったささやかな愛が光り輝いた宇宙は密やかな多次元の神の囁き。
その美しき可憐な飛翔に少女はさらなる神の奇蹟を感じて、生きている意味の暗号は解読された。
そして少女は可憐な天女となった。お経の優美な踊りの基本体形を高らかに理解するのです。
その存在は聖書の大絵巻によって、神の絶唱と絶景の大済を迎えた。
宇宙が私の踊りと共に心を動かして、生命は分子活動を活発化させていく。少女はクライマックスへと達し何者にも変えられない宇宙の真理を達成した。
天空の天女達の清らかな合唱が響き渡り、広大無辺な宇宙へと優雅に変象していく。
少女の心は大きな安心に満ちていく。
少女は神の絵巻を完成させたのです。
少女には少女の作り上げた内なる神が存在している。
画家