片想い

片想い

何という方程式でしょうか。
神にお祈りをすると少女はそっと片思いに答えてくれました。
そして神は広大深遠な宇宙と人間を一体化したのです。
少女は何を考えているのですか。この表情は神への憧れの満面の笑顔だったのです。
神は少女を何処へ連れて行こうとしているのか。
神は少女の天才的な頭脳を使って、何をして欲しいと願っているのでしょう。
それは神があなたに存在を与えた意味として美しく巡る5感の中で大往生していく。
私は自分の存在の創造主へと、全ての細胞の素粒子を大きく優しく身を委ねるのです。
そして、そっと尋ねるのです。
創造主よ、私に対して正直に直接的には答えないでください。ねっ、柔らかく真理を包んで、神の微笑と共に。
それが私の人間の弱さだとしたら、それだけのもの。もう、それだけでいいのです。
でも、そのあなたの優しさに助けられたのです。
あなたは私の忠誠をお信じにならないのですか。そうなのです。それがごもっとだというのなら、あなたに告白できない弱さを知っていたとしても、まだ知らないふりをしていてください。何もなさらないでください。私はその告白できない弱さを克服しようとしているのです。
待っててください。私、あなたに愛されないのなら、これからの人生をどうしていけるかしら。
何も知らない時代の原初へと帰り、なぜ星は青白く輝かせて、生命は母体の宇宙を私だけに存在させているのでしょう。
何も知らないままで、ただ優しくふんわりと。ほらっ、羽毛が空中にふわっと浮遊しているよ。知らないの。
なぜ少女の生まれたばかりの宇宙がここに存在しているのですか。
人間の意志がこの世界を形成するとしたら、天使になって優しくやわらかく不思議な世界にするのです。
私はそっと肩をたたくこの想いよ、届け、あの人に。私の想い、さあ、優しくなりましょう。この世界には何も恐れなんてありません。
何てやわらかい天使の羽毛なのでしょうか。私の一番の安心する所に行きましょう。そっとささやいて、私の内なる宇宙に1人座禅する仏様に。私の想いよ、届いてくださいな。
あなたと私は片想いの天使がまだ見たことのない爽やかな天上に咲く蓮。
あなたにありがとうとお礼が言いたくて。さようなら。不思議な甘く優しい存在に抱れて、その通りになっていく。ただあるがままに。何てふんわりしているの。天使の美味しいパンは人間界のささやかなご褒美なのです。
あのお方はきっと美しい人に違いありません。あの方は私の気持ちが全てわかり、私のすることなすことは全てわかってくれている。

ふんわりとゆりかごの上の私は母親を見ている。あなたは生きていた、あの時は。あなたは、生きていた。
でも今は天上の世界に安らかにいるのでしょう。
世界にはまだ確かに母親の優しさが不思議に存在していた。
それを、それだけを知れただけでも良かった。その母親の優しさの存在に、この世における出生の意味を知ったのです、今そのありがたい恩を感じている。
そして、これから優しくなっていくのですよ。未来はなんて柔らかい暖かさにほっとする想像なのでしょう。
全てが許されて解決していくのです。
ああ、やっとあなたに告白できたのです。

片想い

片想い

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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