恋をした少女

恋をした少女

恋をする少女がいるというのでしょう。私を暖かく包みこむその母性とは一体何者なのでしょう。
私には愛というのは本当に必要なの。
宇宙に完全なる構成と機構を持つ少女への転生を可能にする。全てこの地球を最上化した万物の模範たる少女の遣伝子を作成する事は、神が私に課した命題なのではないでしょうか。
宇宙の完全なるシンメトリーを備え美を結晶化した方程式を、この地球上で具現化した少女の遣伝子を創造する。
神が期待した至上の愛の中で、宇宙の奥深くに潜る意識は深い眠りにつく。
その原因と結果の因果方程式は未知なる神に仕組まれた宇宙の讃美歌。
その統一化された宇宙に宿る暗闇物質のエネルギーを、少女の方程式に組み込むことはできないのか。
宇宙はまだ人類の知らない全く異次元の真理を、奥深くにしまいこんでいる。
神は人類の頭脳では感知できない知識を、大海の浜辺で1人海を見つめる少女に、こっそりとその宇宙の真理を教えようとしている。
宇宙はいつのまにかその少女のすぐそばにあった。そして宇宙に秘められた神々しく完全なる美の知識を放り上げた。
少女は人類が未だ想像もできない、究極の美が結晶した神の方程式を、宇宙に融解して解脱させて習得していく。
少女は真理の明解で、極限の人体解脱の方法を体得して、そう、まさに広大な宇宙への解脱の方法を知ったのです。
少女の肉体と精神は宇宙で唯一の遣伝子配列を備え、美の創造性を一心に獲得する。
この一人の人間は無限の宇宙の所有物となった。
少女は宇宙の遠く彼方の謎めいた表情をした。
ついに私はその少女を創造したのです。
私の知性に宿る経験と感覚は、結論的な思想命題を基礎とした、地球で想像できる万物の理想のラインで、宇宙の神秘に超越した解答を、少女の神経細胞に存在させた。
人類至上に究極なる偉大な創作をしたのです。
この世界が存在できない程に少女は知性と感性に秀でていた。
人間が想像のできない摂理を備えた、大上段的に克己する次元の中に、天の生命体の超越した遣伝子がそこにあった。
遣伝子は人間の完成を迎える為に、大いなるエネルギーに満ちた生物進化の方向へと進路を変えた。そこに宇宙の極大なパワーを含ませたのです。

少女の全てを私が変身させたのです。
そして少女の肉体と精神は完全に生まれ変わったのです。
私は少女の現世での苦しみを取り除いて、生命の頂点で尊じられる存在へと捧げて革命を起こした。
この頂上で少女はなぜか私を見ている。
私は少女のこれからの未来に期待しているのです。
少女の未来は明るく輝やき放つ光に満ちた、神の愛に溢れた天命の中で、至上の母性の愛の優しさに包まれた。
創造という神からの天命をこれからの有り余る人生につぎ込むのです。
この地球で私が少女を可憐に変身させた事を人類から祝福された。
その最も超越した知識は類い稀なる未来の創作物に還元され、人類に至上の幸せを運び大団円を迎えている。

これから少女を遠くから見守り、祈り、思い、愛を届けて願いが大成できるようにしていきます。
私はその少女を心から信じている。少女は私の期待に応えて必ずや願いを成就してくれるはずです。
少女は私の未来でもあるのです。
少女は明るく輝やく前途洋々たる未来に対して、不思議な神掛かっていく微笑をうっすらしてみせた。
その感性のあまりにも美しさに、私はこの世が蒸発して無の存在と化すようにうっとりとした。
少女は私にその美しい瞳と表情で静かに存在していないかのように柔らかく優しげに見ている。
あなたは私の存在に気付いていないのですか。
それでいいのです。あなたは私が創造したという事は知らなくていいのです。
でもあなたは私のもの。
その時、あなたは私を見て、「ありがとう」とお礼を言った。私は何も答えられなかった。
私に恋をする少女がいたのです。

恋をした少女

恋をした少女

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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