幼児の洗礼

幼児の洗礼

幼児は1人夜の星を夢に溢れる表情で、溢れんばかりの気力で眺めている。幼児は星がなぜ宇宙に光輝き動くのだろうと考えていた。
そして幼児はぐっと手を伸ばし星を掴もうとした。星は幼児の手の中で澄んだ真理を凝縮した超次元的な光で超逸していた。
人間の叶える夢の結実は未来の光だったのです。
幼児の心にはただ夢しかありませんでした。
その幼児に星の光を与えたのは、一体誰なのでしょうか。幼児は山の頂上で星をゆったりと眺める。しんみり静寂なマリアの美しい後姿を見た。
宇宙を優しく見つめるマリアは、煌めく星々に美しいひとすじの心で、静かなオーラを漂わせていた。
夜空に1つの流星を限りなく一直線に飛行させる、その素敵な異次元に逸する心事象。流れ星が輝きを増してマリアと幼児のもとへ光り輝やき降誕していく。
この期待性は青春そのものでした。
青春の流れ星は、夜空で素敵な夢の明星となり、世の中に憧れの存在でいとおしく輝やいている。
幼児はその光にそっと触れる。そこには地上で唯一解読され解明されていく人間存在の定義があった。
幼児は明るく満ちる物凄いエネルギーの光、天上の煌めきの聖典を眺める。
そしてマリアと幼児はこの輝く星に身を全て預けて天空へと自由に飛翔していった。
もう心は天空の御姿になっていった。
青白く煌めく地球は一心に願いをこめて祈りに美しく昇天していく。
救済の世界に変貌していくのです。
ああ、神の世界はこんなにも美しくなっていきます。
そして天空へと見上げると、明るく光が射した雲々の隙間から愛らしいメシアが降りてくる。何かこの世ではない異次元のオーラが漂よう不思議なお方でした。
両手を広げて大きな心で壮大さを持っていた。
「あなた、私の方に来てください。」
男はその幼児に対して聖なる洗礼の儀式へと、この待ち詫びた世界を大きく次元化していく。
男はただ幼児の中に感動が満ちるのを感じ取り、体を優しく大きく包みこむ。
男と幼児は完全に一体となり、この世は明るく平和な世界が約束されたのです。
私は天空に広がる明るい光が大きく放射していくのを見た。この世が何という美しい光に感動していくのを見つめた。
神はこの3人を上方の高みの彼方遠くに昇らせていく浮上感は、安らぎに溢れ全てが可能な限りに癒されていった。
男とマリアは幼児の選ばれたその究極の可憐な人間の存在を、神に安らかに知らせていた。
そして、神は幼児にこの世にも不思議な天才的な才能を授けたのです。
その時幼児は人類を超越したもの凄い才能を得た人間唯一の神の全知全能なる脳を得たのです。
神は幼児の小さな手を握るその安らぎは、超天性を宿した空の媒体でした。
もうすでに幼児はこの世の人々をどうすればいいのかわかっていた。
幼児が手で指さした方向性、この一直線の先に救済の未来がしっかりと存在していたのです。
幼児はその明るく輝いた未来を優しく穏やかに見つめている。
幼児だけは知っている。これから人類はそれを唯頼りにしていけばいいのです。
幼児は何もただただ未来に対して、安らかにやわらしく、そう大丈夫なの。
私はそれを見た時、そう理解したのです。これでいいのだという事を。なりたい私になっていた。そうそうなんだわ。

幼児の洗礼

幼児の洗礼

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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