少女が幼児を優しく抱いている

少女が幼児を優しく抱いている

少女が幼児を優しくふんわりと抱いている。この少女にとって幼児の存在とは、一体どのような人間思想を形成しているのか。
少女にとってこの幼児を、優しくやわらしく抱き抱えるその容姿は、マリアの御姿そのものです。マリアとは宇宙で唯一人究めて美しい純粋な心を持っていたのです。
幼児は手を離れてしんみり静まりかえった奥ゆかしき聖堂を1人でに歩き始めた。
ああ、この子は一体何処へ行くのでしょうか。幼児の後姿を少女は懐かしそうに、己の過去の想い出を優しく想い返すように見つめた。
その先にあの世の美しい光があった、逸した世界の目映い輝きを放つ人生は天空を飛翔した。光があなたの唯一の解答を、その幼児に指し示そうと心の先生になろうとしている。幼児は先の彼方の明るい夢が溢れる未来をただ見つめていた。この未来には人類の理想郷である究極の姿が存在している、マリアの肉体が少しだけ微かに見えている。
遠く遠くにマリアの幻影を追い求めて、幼児はこの世で一番幸せな少年として選ばれて進んでいく。少女はふっと幼児の後を追っていくの。しかし、幼児はその先の未来の美しきマリアに抱きかかえられていく。その存在がこの世界から溶けていく、感動に究めた可憐な叙情詞が流れ天体は流麗な彗星となった。
そして神はそっと小さく幼児に囁きかける。「あなたには聞こえるか、神の声を。」
「あなたをお待ちしていました。」と言うと、少女と幼児は体が十字架の形状となってふわーっと大空を浮かび飛翔し、神の大きな手のひらにふわりと乗りました。
その神の手は見るもの全てを感動させる、すらっとのびた美しく細長い手であった。
神の手のひらの中で少女に抱かれた幼児はあどけなく嬉しそうにして、手を振って差し伸べた。
少女は今のあまりにも神々しく美しい現状にふと天空をふわっと見上げると、そこに大きく偉大な神の姿があった。
神の荘厳な光の御姿は、雄大な形状の美しい救い主の表情を持ち合わせ、宇宙を超越して凛と存在している。
何という神の存在は完全なる美の象徴なのでしょう。
そして神はその大きな存在で幼児を手で優しくいたわり包んでいる。幼児は嬉しそうに神の方にすっとあどけない小さな手を指し示した。
神は幼児から天空へ伸びる不思議な一筋の手の光を見つめた。
ああ、その時天空のまばゆく明るい方向に、1人の神の子が恍惚に降誕して来たのです。
その神の子は天空に日常を逸した清純な肉体と精神を持った男であった。何かこちらも広く広くずっと心が澄んでいく。その男の体は浮遊しており、すでにこの世界から解脱していた。広大深遠な宇宙を大きく動かそうとしている。
神の子は神と真剣な面持ちで話しをしてから、マリアから幼児を譲り受け抱きかかえた。神の子は幼児を慈悲深げに見つめて、可憐な微笑をして、この世界に救世主の蝶の羽ばたく夢とは、この子に存在しているのだという事に気づいたのです。
幼児は神の子のあとをこれからしっかりと継いでいくのです。そして幼児は神様に洗礼の儀式を願った。
さあ、神による洗礼の儀式が、宇宙の深遠なミサがたった今から始まろうとしている。
神は幼児に語り掛け、その問いに幼児は正しく答えている。宇宙がどこまでもどこまでも澄んでいく。この世に新たな世が始まったのです。
宇宙と自然と人間達が大きな期待を持って祝している。未知なる明るく澄んだ心の広がる祈りが平安に、そこに本当にあるのです。
ああ、幼児は天空に浮上していく。幼児からは宇宙と地球の全景が広く大きく晴れ渡っていく。この世界で唯一の選ばれた人しか見れない大いなる情景の総体性。
さあ、お行きなさい。幼児が夢を叶えたのです。少女は感動して泣いている。
さあ、新時代、新宇宙、新地球が新次元になりました。全宇宙は夢を叶えた。

少女が幼児を優しく抱いている

少女が幼児を優しく抱いている

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-26

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