メシア

メシア

宇宙が大きく広がって遠ざかりゆき、心臓はどくんどくんと脈打ち、極上世界の大舞台に神が降誕していく。
神々の祖先に還る遣伝子、個性という創造された宇宙と人智の超越に今宵メシア誕生を知らせるの。
大いなる遣伝子達は神のみぞ知る景観で全天空、全人生、天体、天の川銀河、全ての宇宙に天昇されて神化していく、わだつみの化身の咆哮。
神々は全身全霊の力で生命の御誕生に向けて超越した進化を促し、神の方程式が翔ける時空は神化の超越状態まで昇り、ああ、ついに人間の細胞は神の遣伝子へと精緻に変容してきます。
神は超常状態で神自身を超越しようとしていく。
広大無辺の宇宙、銀河の回転運動、飛翔する天体の全物質、全生命、全天の越自然が、神様の次元へと超越していき類い稀なる想像をする。
全てが昇天していく神様のエネルギーが超越、究極、降誕、降臨、それは生まれたばかりの宇宙。
宇宙上の全量子エネルギーが華麗に昇天していく鮮烈なエネルギーの凝縮性に、全宇宙が時空を動かしている。
全宇宙を懸けた天地創造は箍が外れて一線を爆発していく。あの世へと宇宙が絶叫し超越のさらにまた大上段の超越の超越。
その超越され尽くした未来に、究極の完成されたパーフェクトな神様そのものの人間がそこにひっそりと佇んでいた。
そこにもう神がいるのです。
存在できない程に神との対面に狂喜乱舞して、全人生を懸け尽くした存在の理由を今理解したのです。
ついに全てが報われるこの時が来たのです。
宇宙、地球の生命や自然は互いの存在を確かめ合い、生きとし生けるメシア御誕生の絶唱を盛大に確かめあうのです。
全てが解決した全解脱、全解決、全昇天した澄み渡ったみそらの彼方の感情で、全人生について意志を確かめ合う癒しに包まれた心。
私は神が準備し整えた特等席の真ん中で、まさに今素粒子が生まれようとする情景を観察し感覚している。
恍惚として神のような冴え渡る感覚でメシアになった人間を祝っている、相対性理論が作用した無限の宇宙の中心で。
全身全霊で神に手を合わせて告白します。
今まで生きてきた全人生と全経験を祝福いたします。
その時の神の美しい慈愛に全てを優しく抱れるこの表情に、全肉体と全精神が癒されて解脱していく。
ああ、大宇宙、大自然、全生命は神の真理により万物流転され癒されていくのです。
全てが癒されて究極の安らぎにやわらいでいくこの上ない祝福。
全ての存在は試練を乗り超えたのです。がむしゃらに頑張った後に全てが超越してはっと神の真理を知ることになった。
そして千差万別の各々の遣伝子は、各々の宇宙に環っていく母胎回帰。
それは母胎という原始の量子世界の中で、神の光の感覚に明るく包まれて脳、肉体、精神は生まれ変わり新しく造られていく。
そして新しい神の子に変身していったのです。
さらなる超次元の領域へと限界を越えていき、未来の光はぴょんぴょんと輝き量子が移象していく。
人間は感覚は研ぎ澄まされ無意識の無限の次元にいて、夢はすべて叶うあまたの祈りの大蔵経。
これから偉大なる人間の夢を叶えていきます。
神様、見ていてください。さあ、生命が夢を叶えていきます。
全てが明るくなって心が澄みきって夢を叶えようと懸命に努力する教会の修道士と修道女の御姿。
類い稀なる人間の進化を遂げて壮大な夢を叶えていく御心と御体。
御神体の想像は超越する先鋭的な御姿を宿していた。理想の完全なる創造主が創造し給うこの人間にそっと寄り添うのです。メシアになって光り輝き恍惚した遣伝子の美しい御姿。
この地球上で神の遣伝子を持って究極に偉大な夢を叶えるのです。
そしてついに一つの夢を叶えたのです。
こうして私の存在は初めて私の存在として寄り処にできる。生きてきてこうしてこれまでの意味を理解したのです。
私は、私になっていく。初めて人間は神になっていく。これでよかったのです。

メシア

メシア

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-25

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