全生命の昇天

全生命の昇天

マリアは愛の神秘的な静けさは微かな沈黙の意味に、それがなんとも表現できない美しい感動の人生なのです。
あなたにもわかるはず、きっとだよ。
あなたはその愛の情緒が成せる意味に一筋の微かな愛液の行方が、どちらへ行こうとするのがお好みですか。
あなたはそんなにもいじらしく、ふっと感情が抜けていく。すっと優しくふんわりと安らかに。
もし、神が人間になったとしたら、あなたみたいな人ではないかしら。私にはそれがきっとわかっている。
あなたは楽器になって音楽を奏でる天使だとしたら、万人に愛される傑作を作曲できるミューズになれる自信がおありですか。あなたが知らなくても、天使はそんな事さえも知っているよ。
天使よ、そうして子供の頃から一筋に憧れて来た人生の夢を叶える天空に飛翔する天使の物語。
天使はあなたにそっと近づき、小さくふわっと囁いた。「お願いします。一度あなたの楽器にあわせて歌ってもいいですか。」
私の全身と全心の全ての生命が奏でる音楽に、天使達は宇宙を軽やかに飛翔しながら一斉に合唱を繰り広げていく。
その美しき憧れの音色が白昼夢の中で一心にひとすじで語る、生命の誕生は静かな青い一つの道筋。
それは全宇宙が歌う人生の合唱は人間への尊厳の賛歌、これが大上段で可憐なひらめき、そう天使が今ひらめいていく。
そして全宇宙がひらめいていくその神経。
私の頭上に天使が天空の国に続く美しき道筋を、静寂の中で一列に並びふわり浮遊して私を案内している。
私の全体重は解きほぐされ心にはもう全ての重荷を取り除かれて、宇宙に微かなさざ波を起こした。
虹色のさざ波が天空にさーっと伝わり一斉に上昇していった。
その優美な景色に心が何という軽やかな機知に富んで得もいわれね優雅さを獲得するのでしょう。
私の生命はこんなにもうきうきして、さらなる高みの飛天の心臓部に、新次元の空事象の限りない心にときめきを抱く。
さあ、天空へ、天使に囲まれて一斉に音楽を奏でる昇天の合唱。私は創造の天使となりこうしてこの世界に誰も手にしたことのないカリスマを得た。
全人類愛の見事な超自然の叙情詞に、神の子が天空で大きく私を迎えている。
神経が天空に飛翔するこのおめでたい感覚に我を超越していきどっしりと光を確立した。
恍惚な天使達の新しい光輪の中を一直線に進んでいく。「天使よ、私に光を授けたその神経の昇天で私に人生の意味を教えてください。」
横を見てみると、ああ、この俗世から遠く離れた彼方に高嶺の美しいマリアがいた。
あなたと手をつないで一緒に上昇していきたい、どこまでもあなたを信じさせて。
マリアの手は何て優しい暖かさでやわらしかったのです。
そして私の後ろを地球の生命の動植物達が、大きな期待と喜びを持って一斉についてきて、天空へふわーっと昇天していく。
何という凄まじい大きな気の力は未来へのときめきなのでしょうか。そう、みんなこの世界で夢を叶えるために一生懸命になっている。
「みんな友達、みんな本当に美しいの。」
「ああ、なんて人間の人生は様々な事があったのでしょうか。でもこうしてみんなみんな同じ、いろんな事があってそれを乗り超えてきたんだね。私はこれで良かったのです。」
大きな絆が天空にみんなが一緒になって上昇していく。「この世界は、今幸せなのね。」
神様は天空から動植物全てに、暖かく優しい心で見つめて手を差し述べている。
みんな、みんな手を取りあって全地球の生命は、一つになっていく。
全宇宙と地球が明るく澄んでいくその姿、様々な事があって全部乗り越えてきたから、本当に幸せになったのです。
私は人生を一生懸命になって、夢を叶えようとしていました。そして、今昇天しているのです。
こんなにもいい事が起こるなんて。みんな幸せになっていく、それでいい。あなたも幸せになっていく。もう思い残す事なんてありません。人生はこれで良かったのです。そう神の言う事は正しい、あなたは私のそばにいました。

全生命の昇天

全生命の昇天

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-25

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