神の子

神の子

ただただ純真になっていく。ただただ素直になっていくのです。
光り輝やく天使の翼の羽を授かったのかもしれません。
私にとって天使の翼の羽とは、何を意味するのか知っていますか。そう、この羽は夢を叶えるのです。
神が背中にそっと優しく手を触れた。すると背中に美しい御光が満ち溢れ、人生がときめいていく。背中に天使の翼の羽が、新しい未来への可憐な幼児の誕生を予告する。
「私、生まれます。ずっと待っていました。」
神の光に満ち溢れた美しい情景、愛で救われた一筋のときめきに聖なる幼児が誕生しました。
愛に清められた光の中に、神と一緒に並んで幼児が佇む神妙な深々不可思議。
幼児は私をつぶらな瞳をして可憐な表情でそっと見つめている。
顔を潤し心を寄せて、私に細く長いやわらしく美しい御手を指しのべる姿を見た時、ああ私は泣いた。
明るい星が幼児の上に燦々と輝やいていく。
天使の明星は新時代の故郷を迎え、禊の祠に1人幼児の道しるべが指し示された。
ほらっ人生変わるよ。
幼児は私に神の真理を教えた。その真理を授かり生まれたばかりの天性の明星の幼児を抱きかかえる。
何て明るく輝いた神の知性は究極の絶頂なのか。肉体と精神が神の愛の光にまばゆく包まれた。
至上の神言語の中枢神経で創造された、法界に計り知れない啓示で、神の生命がそっと誕生するのです。
新しい愛の生命の子供達。全生命の遣伝子が光り輝き、幾億の明星の生命体は天上へと一斉に昇天していく。
私は幼児を抱きかかえ天を見上げると、ふと不思議な微笑をよこしました。
神は溢れる崇高な光の愛の中で、私を見て柔らかく真理を含めて覚めていた。この世界の解答を提示するふわっとした微笑を浮かべ私の肉体を昇天させるのです。
「さあ、あなた来ています。」
あなたの子供が私の手の中にいます。私の心にこの世では感じた事のない主題で神の啓示を与えていた。
この世界が完全に昇天していく、その美しいシンメトリーの主題は神の御手で書いたしなやかなラインでした。
神の子に触れる至上の愛の感触に、未知なる御霊の化身を感じ、その通りに、神のままに、神に寄り添う。
誕生した生命の遣伝子の意味と意図が解明されるのです。
神の子が私の体にそっと優しく手をあてて、私を崇高な大きな目で見つめている。
その可憐な表情で、私を天空に映す青い御霊の抒情に感化された。
神の子の顔にやわらしく触れる。ああ、神の子と私はこれから一緒になれるのだわ。何て頼もしいのかしら。
天と地がさらに静寂の遠くに平定されていくその淡白い憧憬の中に、優しく優しくただただ溶けていく。
「人生これで良かったのですね。今人生の解答を得たのですね。」
神の子から生命の啓示を受けて成長していくのです。私、立派な大人になれるかな。
「あなた、私を大人にさせてください。」
神の子は私に啓示を与えた。不思議な存在を優しく抱いているこの感覚で、私は脱身して転生を迎え女神となりました。
「私はこの子の女神となって、立派な大人に育ててみせます。全身全霊を掛けてお守りいたします。」
未来への天上の道で、神の子をそっと抱き寄せて甘くいとおしく、私は広がる青空に飛翔していく。
この奇跡の情景は奇蹟の情景でした。神はこんな素晴らしい情景を人生に用意していたのです。

神の子

神の子

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-25

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