天国への階段

天国への階段

私にとって本当に美しい天国への階段を登っている。
天国への階段は青空を架ける目映い虹の構造であった。
頭上に広がる青空に全くの美しい一直線の道程を、この世の可憐さを一心に夢の輝きにうっとりとさせて、淡く澄んだこの現世を超越した全く爽快な天空に、人間を大らかに気高くする人格の成長があった。
なんてあまりにも流麗な青空の絶景は少年時代の純朴な青さに馴染み、私は青春をしなければならない。
遺伝子が創り上げた階段の左右対称の完全で神掛かった偉大な生命の構造があった。
神しか知らない天空に続く階段を、私だけが知っている例えようもない優越感。
青春時代を懸命に勉強する学生の一大決心のように、私は強い信念のみが成せる巨人の道のりを行く。
必らずや階段を登ってみせる強い意志で人間力を漲らせ、私はもう1人の神様から強い御力を与えられ、究極の無尽臓の力を完全に発揮する。
死を恐れずに全く安心している自分自身に、我ながら助けられて身心を全て授ける。
全身全霊の精霊達の合唱で、限界を突き抜ける超人的な人間業があった。
宇宙の果てまで続く無限大の意志が、心に広大な許容性を与えて、この神様の空間を知っている。
天国への階段の周りには、光が照らされて天使達が飛び交い、美しく静謐な合唱が、この世を優しく甘く和んでいく柔らかさ。
1つの天国への距離は無くなりつつある。その期待に満ちた淡白い生命感の無い朧気な抽象画があった。
天使を眺めていると、その天使は私に生きる為のパンを与えて下さった。私は天使の慈悲深さに心より感謝した。
すると大空の彼方に巨大な虹が架かり、この世の全ての苦を取り除く円が究極の美しい丸みにより、全てを解決する救済の鍵の存在が現れた。
私に天使は優しく解脱した表情で、心をほころばせ無重力の身軽さに心が空になった。
万物を変化させ、諸行無常の解脱した心が飛翔する願いを全宇宙に、夢を叶える若い肉体細胞が活性化していき、清められ磨かれていく心に満ちている。
雷鳴が神の楽器を奏でて轟き、深遠な心模様で階段を昇る修行は唯一の期待感に包まれた。

ああ、これは雨なのか。
雨が降ってきて天の慈悲に感化する不思議なミクロユニヴァース。
私の体は潤っていく、なんて安らぎの海の情景が広がる水面の静かさ。青い水面が広がっていく、大きくなっていく、やわらいでいく心の感情媒体の水模様。
私の体はどのようにして深遠な宇宙の存在を知り、水のしなやかさで純水になっていくのでしょう。
宇宙の広大深遠な滴が生命を創造する。
神が知りえる方法で、原因が結果をもたらす因果の法則を、生命の第1の条件にして誕生させる創造主の天性があった。
創造主は生命を潤わせ無限の変化のヴァリエーションを発想させていく。
生命は全く自由自在に天性の神の御力を誕生させ、人々を救っていく天国への心の癒しの課程があった。
雲が大きく泰然と流れていく。心は何もとらわれない神の心境の中の不思議な光に包まれた。
私は、存在していない。
私の存在が宇宙で全く完全に統一されて安定した次元の中に、存在している肉体と精神の神様の統一理論があった。
自然と一体化していく心の内なる神性が水々しく澄んで、地上のオリーブ山のふもとに究極の安らぎがあった。
天国の門が現れた。天空の道がクライマックスに到達しようとしている。私は人生を今まで精一杯に生存してきたのです。
それを神様がずっと見守ってくれていた事実を知るのです。何という人間の恩情と感謝に満ち溢れて、儚い生命はこの世のもので無くなる時が来ていた。
そして天国の門の先に神様がいた。
神がやさしく手を指しのべてくれた至福の限界点の感謝があった。
私は心が体が無くなり神の手を握ったのです。
この宇宙に生命は優美な大峰を展覧して、神による人類への試練を超えたものだけが感じることのできる解脱感を得た。
得も言われぬこの感覚は至上の超脱体験、私の存在は私のものになった。
私の存在の限り無い感謝、感動、幸せ、まさに感情の大きな解決があった。
神様は私を全て認めてくれたのです。
この世ではないあの世の無存在性の神性が宿り、天空には心の神様の無存在、それは無我の無体。
長い人生はただ生死を繰り返していく。そして無尽臓の力を発揮していく、漲り生まれていく無から創造があった。
この世は神様に優しく見守られて、私はここまで来ることができました。
神様に還り、またこの世は全くの新しく誕生した創造主に、この世の意味を与えられたのです。
神様、私はこの世を完全に超脱しました。
完成した宇宙の解答を、神様に提示できたのです。

天国への階段

天国への階段

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-25

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted