告白する
季節は、何てめぐる宇宙の季節。私がそこにいると、あなたがか細く微かに笑う。なぜにあなたにそれ程までにうっとりとしてしまうのですか。
なぜあなたに生命の仏の空が快晴で、天上世界は満ち足りているのか。そして、空が澄み通り少女がそこにひっそりと佇んでいる。
少女に託す私の夢の続きを。そんな天使の調べに体を委ねて許した、心のささやかなほってりとした絆に主の羊使いと、はてしなく遠くにいるあなたの後姿があった。
「あなた、私にそんな甘えた格好を見せてはなりません。」それが私への本当の少女の答えだとしたら。そこには男と女の大事な意味があったのです。
わたしにはわかっています。
天上の世界に優美で順々に、恋の明かりを灯していく天使の心を。
「天上の天使が明かりをつけて恋の準備をしているの。ほらっ、あそこにも灯がついていくわ。」あどけない天使達が天上のほのぼのとした温かな灯の中で挨拶を交わして談笑する。
少女の恋は一体何処までですか。「そんな、大事な一線を越えるのはまだこれからなのだわ。この男と女の一線を超えようと、勇気を持ってあなたが私の背を叩こうとしているのが、本当は心強くて嬉しい。でも御願いです。あなたはそんなにも強がって急いてはなりません。」
「強がって迫るあなたに、私が存在を淡く溶けさせようとしているのは、ちょっとした判断のミスかしら。それほどに、あなたは逞しくて美しかった。」
過去の甘美な感傷に淡く溶けていく少女。ただただ、あなたに恋の許しを請うが為に。そんな恋の許しなんていらないとあなたは言うけれど。
恋する男と女の建築物ってどんな宇宙を中に宿しているの。
そんな建築物の宇宙はどのような構造体を備えているの。何だか想像するだけで軽妙なワルツが流れていきワクワクするの。
少女は純朴な心でこの俗に穢れない、そんなふわっとふわり青空へ浮いていった。少女をそんなにも高く浮遊させるのは誰なのですか。
少女の揺らめき、無重力性、爽快、天、一直線それが恋の許しへの条件なのですか。
それが真実の心情の吐露というのか。それが思うままの許しで、思うままの解答だというのか。
私にはわかります。あなた、来てください。
でも、そんなあなたにまだ男と女としての一線を超えることは許せなかった。
なぜ。その女心に、青空に意味もなく漂流していく。
青い海岸を1人見つめる少女は一体何を思うのでしょう。ねえ、何を思っているの。不思議な。
仏像を作らせたのは、少女の中にある仏様の妙心の真実。そこに真実の少女がいたとしたのなら。
そんな心に条件付けをしてすっと抜けようとする淡く儚い心。
地球の幸せの青い鳥が鳴くのはなぜなのですか。青い鳥は知らせようとしていた。甘く淡い少女の恋心の方向性を。
それ程までに甘くなって微睡んでしまう。
そんな甘くとろけた少女は水となりました。ここは、神秘の水が漂流して流れてくる場所。思うに身をまかせて意志を無くした生物の水。
「頼れる心で、私を恋の世界へ連れていかせて。ねえ、私をいかせて、いかせてくれないの。」
それこそが私の苦から幸へと向かう唯一の逃避行なのです。
そして、ふわっと恋心の自由自在な想像性について思う。人生のときめきを教えたあなたへ私の恋心が微かに秘められた。
この少女には異性への恋心がまさに必要だったのです。そんな真理があなたにはわかりますまい。こんな私の恋心を感じとる事ができないなんてあなたに同情してしまいます。
「御願い、許さないで、私は許さないから。あなたかまって、私にかまってください。」そっとそれだけで心が甦える、そんなあなたの些細な優しさに。
新しくなった宇宙はこんなにも美しかった。
ああ、心がすっと抜けていく。それがわかる少女にも。
少女は恋心を叶えようとしているのです。そうか、そうなのです。ああ、そこには神がいます。今になってそんな真実を知った。
少女は私に恋の了承を提示していた。恋の告白をした少女とは何者なのでしょう。
でもあなた、ありがとう。そんな恋人の想像に才能を冴え渡らせて天上界の灯が青く輝やいた。
天空の恋人は何をして何の真実を追求しているのか。
もし、恋のドラマが人生に必要なのだとしたら、このドラマこそが男と女に必要な演劇なのです。
そうせざるえない少女は、ドラマの主人公になっていた。
天の恋人に捧げた私の劇場における1つの静かな乙女の妙心、妙神、妙感があった。
そう広がる。もう広がっていく私の恋のドラマ。期待する。あなたに何を期待するのか。
完全な恋の乙女には告白への必要性があった。そうしたことが、あなたへの恋心の告白の一途な思い。ああ、お経になっていく。清らかなお経になっていくのです。
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