神と対話する
少女は墓の前でひざまずき、神と対話をしていました。少女はなぜこの世に生まれてこなければならなかったのか。
その墓に向かって真摯に語りかけている。少女にはわかっているのです。この世には不思議な見えない力が存在していて、私を助けてくれるということを。
もしくはあの世に話し掛けているのかもしれません。そこでは何をしても何を考えてもいいのです。この少女の気持ちが今なら良くわかります。少女の境遇が私には良くわかるわかると強い共感を抱くのです。
少女はこのお墓を愛していた。このお墓になれば人間をやめることができるのだわ。少女の心のどこかに人間をやめてみたい憧れに近似する思いがあるのかもしれません。
少女は心の中に人間に対する恨みという神学的に許されない感情を抱いていたのです。
人を恨んでいる。
神は少女にその心を全て捨てなさいと言いました。
少女は変われる人間であり、季節の彩りが一期一会に移ろいゆく、心の次元の柔軟性を持っていました。
少女は言った。「この世に復讐をするのです。この世の悪い人間を殺すのです。」
そんなにも少女の中には何かしら暗い過去でもあるのでしょうか。
一方で少女は決心が固く威厳に満ちて、私は人々を助けたいとも言いました。
一人の人間の中には強い人間と弱い人間がいます。私のようなか弱い人間を助けたい。この世で苦しんでいる人間達を助けたいのです。人の苦しみが今の私にはよくわかるのです。
そしてこれから私は私自身の夢を叶えるのです。社会の底辺にいるのはもういいのです。
自分の力で自立さてお金を稼ぎたいのです。私は私自身の力だけでしっかりと食っていきたい。
やっと世界で一人の人間として認められたいのです。一人の人間として認められることとは、社会的に自立して食っていけることなのです。それだけできれば社会の底辺から抜け出せるのです。さあ、私はやらなければならない。
神様は私を助けてくれる。あなたに感謝しています。そして祖先代々の方々にも心より感謝します。
その時、墓石がこの世の苦しみを解き放って埋まっていた母の肉体を蘇えらせた。まさに神様は母を復活させたのです。
母は死んでいなかったのかもしれない。
母は生きていたのです。私は母との再会に心より感動しました。
母は私に「大丈夫。everythingOK、何を考えても何をしても全てのものにいいのです。許しなさい。私は死んでいなくても天国からあなたを助けます。大丈夫、あなたはうまくいきます。あなたは不思議な力で加護されます。」と言って母の生命はあの世にふわっと還っていったのです。
夜空には星達が輝き満天の大きな心情は、気高い安心感に満ちた。星達は生命の存在に恍惚とした憧景を抱いていた。
私は力強い生命力をこの全宇宙に放射していた。なんて凄いエネルギーなんだ。この人間の中には計り知れないエネルギーに満ち溢れている。なんて輝やいたこの素晴らしい人間のエネルギー。
心がうきうきと若い本能のきらめきを感じ、体が蘇生し始めて肉体と精神の中に神がいるのを感じた。
私にとっての肉体と精神は神からの借り物なのか。借り物だとしたら本当は誰の借り物なのか。祖先から受け継いだ人間としての遺伝子が確かにあるのです。遺伝は志すのです。私はあの世に憧れている場合ではありません。
少女は墓石を撫でて祖先のエネルギーをじわっと感じていた。祖先のエネルギーとは凄いものなのです。この人間の墓石に還る修行僧がいた。死は誰にでも訪れる不思議な生命の存在。私の生きている体が死体になること。やがて私が死体になるのは事実なのです。私の体は老化していくのです。細胞には寿命というものがあるのです。
だから私は今を大事に生きたいのです。
私にとっての今の人生とはこれでいいのか。これでいいのです。
私、細胞、宇宙。この世の細胞、あの世の細胞。私は両親から頂いた生命への感謝をしなければなりません。何もかもなすがままに。何もかもあるがままに。
存在しているだけで感謝。私は私に感謝。この世は私にとって良いこと、良いことではないことも感謝するようになったのです。
わかったのです。私はわかりました。私の細胞は感動するのです。何て生命力の復活なのでしょう。
そうなのです。そうだったのです。
全てがわかったのです。
神と対話する