深層心理

深層心理

この世に生命が存在する理由を証明するなんてできるのでしょうか。決して人間の存在を証明できない。
深く穴を掘っていた。なぜ穴を掘らなければならないのか。その意味なんて知る由もなかった。
穴の奥深くには一体何が存在しているのだろうか。神、仏という存在が本当にいると思う。この世の真理。神が私に語りかける、神の言葉を。神の言葉を聞くことができる人間は、神の確かな存在を知っている。
私は私の内なる螺旋階段を降りていく。どこまでこの螺旋階段は続いているというのか。不思議な心のときめきを感じ、神様との出逢いを心待ちにする若かれし少年となっていた。
螺旋階段は私の過去の経験を影像と音声で教えてくれた。人間はこのような過去の森羅万象の記憶によって形成されている。
経験してきた過去の記憶とは、このような美しい事象であったのかと、改めて感じる機会に、全く新しい心身の創造性を感じていた。
忘れていた記憶の神性が働く大いなる秘められた心があった。私の今は深層心理により支えられている。
無意識は広大深遠な宇宙の創造性の潜在的な可能性で溢れていた。何という大きな器の量なのでしょうか。
人生は大きな神性に委ねられて更生され、創造主へ還るようにすでに筋書きが通っていた。
肉体は蘇生しようと己の内の神に願う、一心なる修業僧の強い意思。
私はほとんど忘れている。私という人間は、一体何でできていたのかを。私はその何でできていたのかを知る機会を与えられたのです。
偉大な宇宙が深層心理に照らされていた。
私という人間には、私だけの唯一の深層心理がある。
私の存在そのものがここに今ある事実。私の密やかな深い無意識の心の内なる小宇宙に、神の住み処がある事を教えられた。
そこに人間を形成する為の秘められた創造性があった。
人間が他の生物と異なる所は唯一創造性がある事なのです。その創造主という存在に私はなりたい。
神は私に言った。創造することによって、一人の人間性は美しい憧れの生命へと、優雅に変身するのです。
人間には細胞が織り成す創造のサイクルがある。
肉体は遺伝子の生死により調和が維持され生命は存在することを許される。この肉体の創造性に、人間の不思議な御霊の力を感じるのです。
遺伝子を書いた人間がいる。その存在との面会を許してもらえるのか。遺伝子を書いた人間の素晴らしい創造性に感動するのです。
そして人間は創造することにより、神から存在を許され大事に愛されるのではないか。
神から許され大事にしてもらいたい思いは、私の中に全てが委ねられている。
多種多様な肉体と精神の経験が今の私に確信的な意味を有している確かな発見に、今までの頑張ってきた私自身を尊敬するようになりました。
人生経験の意味は新たな創造性の為にある。創造する為に、この世で生活する事に存在定義を成している。
人間の深層心理の中には、人生経験以外のものがありました。
それはその人が持つ遺伝子的な特長なのです。
遺伝子は人間の天性、人格、性格、肉体、精神を創造したのです。さらに奥深くには太古の生命の記憶がありました。ここは人間が未だかつて知らなかった母胎回帰の温かく柔らしい感情なのです。
太古の生命にはこのような形状と感情があったというのか。知らなかった太古の記憶には、しばし神を感じさせる尊さに微かに浮き始めるのを感じる御神体があった。
生命にはこれまでの系譜があり、今の私へと遺伝子は綿々と変異してきたのです。あまりにも長く気の遠くなるプロセスを経なければ、この世界に私は存在し得なかった事を知ったのです。
私の不思議とは生命の不思議、それは神の不思議。
私を不思議な生命にさせたのは一体誰なのですか。私はなぜ不思議な宇宙を知っているのか。
生命の暗号がこの私を創造したのです。私の生命の暗号は一体どのようなものなの。私の遺伝子はこの地球上で普通なのか、特別なのか。
さあ、人間的に大きく立派に成長しなければならないのです。あらかじめ人間的に成長しようとする本能があるのですから。
その為には、どうすればいいのですか。
さあ、これから創造すればいいのです。
私という人間は、私はほとんど知らなかったのではないか。私という人間を私は知るのに、まだまだ深い心層の奥へ意識の媒体を探検させなくてはならないのです。物凄いアイデアがあるように予言されているのです。ああ、何とこのような母体があったのか。

深層心理

深層心理

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-25

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