天女
天女が囁く伝説の真実を知っている。山頂には宇宙的な展望の大いなる心の上昇的な気持ちがあった。
羽毛はふわりふわりと浮遊して、この世の幼児の純心で無邪気な遊び心を示していた。その羽毛のやわらかさと優しさに、すっかりと見とれてしまう。
その羽毛は夜明けの仏光の中に白く輝き、この世の法悦なる無の教えを体現していた。
この世は思い通りになっていく、仏の計らいにより日常は進行していく諸行無常。羽毛は私にその秘かな仏法を教えるかのように、周りをこの世の完全な解脱感と共に遊行する心は全くの自由性の極限。
心の思むくまま、なすがままに仏の教えを幼児の羽毛は自然に教えているかのようだ。神経の細胞はこの世の無の存在に解決する。静寂な世界は安心に満ち満ちて不安が無くなりました。心は生まれたばかりで、煩悩など元々は完全に存在しなかった。不安や恐れも存在しない、安心安居な夢の宇宙のみそらには明星が昂然と輝いた。
心には凝りがなく美しい円を描き、宇宙の調和をその美しい手つきで表現して、仏の心身の悟りをまん丸に回してさらに還していく。
仏の心身は美しい無色のさんずの川にたゆたみ、そこには清き心のみを宿した、純朴な心景色を写す仏の手つきがあった。
その羽毛はふわりふわりと私の手に載りましたの。天女の光輝く羽毛は、これ程までに澄み渡る天空への明快な筋書きを教えている。
日の出を二人で拝もうとする天女と私の静かに潮が満ちた美しい時の予感の中で、体は熱く迸り生命感を強く感じさせた。
天女が美声で幽玄に歌を歌う。天国の美意識に結晶化された夜空に轟くみそらの満月に以た、生きて天に捧げます人間の証明を、全くの無の心象は、この世の意味を全て無くして存在していない境地となった。
心は昔確かに感じていて忘れていた、安心に満ちた完全な仏の光明を復活させた。生命の襞を降りていき深層の住み処で修行して、高める全人類的な復活を予言された明解な天空の微笑。
生命の次元は天女によって10次元の声明へと高められた。私は知らなかった仏が揺らめき動く寂然たる夜の月光に浮かぶ羽毛はひらひらと天性の筋道を描いた。
生命はさんずの川へと行き着いた、全く見たことのない美しい仏の御光に照らされた、さらなる青いせせらぎの輝き。
この世を超越した川の流れに澄んだ生命は、さらに澄んでいき天と地の平明に安居する。
人間の不思議さはさんずの川にあるんだよ。川はだんだん深く青い輝きを増して、人生を全肯定して許し、今まで正しいことをしてきたと過去を安らかな優しさで肯定する。
天女が羽根を広げて、仏様にお願い事をし奉納する純真なる仏道に、悟りを求める明星の一筋の光明へ新しい次元の清新さがあった。
何もかもなすがままに私の気持ちは、遠く彼方の夜空に流れるさんずの川に思いを馳せた。
何人もこの夜明けの美しい御光の静けさでひっそりとして、この世を抜けようとする心は超越する無我のさらに無我へと、私は何ものにも変えがたい天国のみそらとなった。
天女の救いの光は山々、川、平野へと昂然と照らされ、地上をまさに初めから復活させようとしていた。
時空は天国の寂光に安らいでいき上昇する流麗な情景へと、憧れに突き動かされた。
ああ、ついにもう降臨するのです。
天地はこの世を逸した輝きに完成された解脱の誕生。
この爽快に悟りを得た仏様が創造した天空、天上界、天国の美しい感謝に満ち溢れた仏体の仏心。
あの世の美しい情景を見ている、この説明できない目映い星の光。
私は嬉しさのあまり天女と抱きあいました。心身が安全に抜けた空の宇宙に生命は存在していない、あの世の人間となった。
この世界はもう存在していない。私の存在は天国にいるのです。この世とあの世に降誕する心身。確かにあの世を知ったのです。
私はあの世の仏様である美しいお方とお逢いした。これから起こる人間の創造を確信し約束されたのです。
これは、そう私の願いが叶ったのです。宇宙のみそらで高々と輝やく仏様は大きな和やかさで佇む御大でした。
さあ、これで解脱したもう一つの宇宙のさらなる解脱を約束されました。
天女