仏様
私は本当にこの世の美しさの意味を知っている。
生命自身はなぜ人間という美しい誕生の意味を知っているのか。男女の愛の結合によって、この世界に生命を生みだして、朗々と響き渡るお教は平常な宇宙の世明けを告げる。
この次元を超越した男女は、緑の森の中で慈しみ愛し合うのです。
生命の生と死により繰り返されていく、ひらひらと泳ぐ遺伝子の美しき旅。
山深くには源流の泉の一滴がこんこんと沸きだして、大河の本流へと導き大地に脈々と水を与えている。
自然の水の流れに以て、生命も宇宙の中の地球上を脈々と循環させている。そこに生命の水が流れて連なる、魂の系譜の美しい形状を知る。
前生は仏に帰依する修業者で、一心に念ずる念仏の絵巻そのものなのです。
この一人の人間の存在は誰が創造しようとしたのか。
宇宙の創造主の計らいにより、私はこの世界に一人誕生して来ました。
全てを超越した宇宙の創造主が、私という人間の宇宙を創造しました。何という慈悲深い愛の計らいなのでしょうか。
大地の霊魂はしんしんと深くお祈りを捧げて、生命の中に生きる小宇宙を礼讃する。
仏様はもう人間の何もかもを知っている超越した知性を持っていた。
私の全てを知る仏様は、私の全てを解脱させ安心させた、私の内に宿る生命を復活させる為に、地球上に再降臨をする。
この世界は解脱するためにあるのです。
また天国も全ては身も心を解脱するためにあるのです。
宇宙だけはもうそれをずっと前から知って悟っていた。
清らかな心を与えた仏様の存在は、私を真摯に救おうとしていた。全ての苦から助けようとしてくださる仏様の心に、私の存在は宇宙の母胎へと安らかに還っていき、なすがまま、あるがままに身を任せて委ねるのです。
仏様は私を助けて守ってくださる、この人間を超脱した宇宙の因果を知る高貴な存在。
仏様が世界の全ての忘却へと連れて行ってくださいます。
自分の肉体を離れて、天国への旅に向かうこの心の解脱感は何という軽くて心地良い、宇宙の不可思議な未だ体験したことの無い優雅な浮遊性。
仏様は私を大事に思いやり愛情の全てを私に与えてくださいました。
その宇宙の偉大な規律に守られた美しいモチーフは、この世からひらひらと逸していき、遠く彼方の逸次元の暖かい大仏に身を委ねた。
仏様の大きく優しい思いやりの心に守られて、この世は純粋に清められていく、もうすでに私は全てを脱したありのままの心を知っています。
仏様は私にこの世の無常を教えて移り変わらせ、何も無いまっさらな天空へ、ふわっと精神の上昇を続けていく、無我に一新され蘇生した水々しい流れの中に身を委ねて任していく。
宇宙は私にこの日常の喧騒から遠く離れさせて、一人自分と向き合い孤独に佇む、人間にとって大事な美しい心の住み処を教えた。
もう全てを解脱して、仏様の御加護に感謝の寄依を感じて両手を大きく広げた、この世の無を一心に体得するのです。
仏様に選ばれて修業を課せられた身としての使命感を感じ、それを世の人々へと述べ伝えていかなければならない。
私にとって美しいその存在は、一大事にお教の彼方の仏像がそこにいる例えようのない安心を、5感全体で感じて、許し、許される。
無常なる心の揺らめきの中で、世界の変動に反応して生まれ美しい種の結晶が誕生し、生命の巡礼は無限に広がっていく仏様への情熱。
心の深い襞を降りて行った世界に一人行きついて、お教を朗々と唱えている、この己の存在の超越は仏様への夢を叶えた、期待に満ちる心願の成就。
わかりました。お堂の中で体験した意味というものが、それはこの世の日常では作用しえない心の変化の過程であったということを。私に知らせた宇宙的な深層心理の命題を。
私を創造した仏様が、私自身を大事に守るのです。この関係性が、私を不思議な心の宇宙へと迎えていき、優しく暖かい一大事の中で、私は守られるのです。
肉体と精神は今までに体験したことの無い安心していく母胎への回帰、それは仏様への回帰なのです。
私の存在はこの世界に無くなる。そして、生まれる。
私には何ものにも関係しない、私だけの宇宙をはっと知ったのです。
そして生まれたばかりの赤ちゃんの心で生きている。
この世にもう一つの宇宙的な命題を得たのです。これからやるべきことがあります。
叶えたい願い事が自尊心への神経を覚醒させた。
その願い事が叶えられた時、もうこの世界に未練はないのです。
それは天国へ旅立つ時なのです。
でも私にはまだ叶えられていない心の宇宙があります。その一つの宇宙は私に誕生させられるのを待っている。
天国であの人に会うのです。
ああ、天国の世界へ行きたい。仏様は天国へと連れて行ってくれるのですか。
さあ、仏様の解答はいかがなものでしょうか。
仏様