Neo border [ Version1.0 ] ■ 006 ■
Foresight
近未来、現実国家では正すことのできない不合理がネット上に仮想国家を生み出した
■ Neo Border 006
現実国家群の今回の発表に対し、
“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”を事実上統治していた仮想国家群のトップや参謀は、一斉に反論をおこなったが、
現実国家群から発表されるシナリオに沿ったような立派な証拠の数々によってもろくも打破されていった。
やがてこれもまたシナリオに沿ったごとく、発表当日から“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”は悪しき根源であるとマスメディアが大々的に報道し、あらゆるメディアもこれに歩調を合わせる。世界中の関心が、「”Ragnarok(人工知能型ウイルス)”の生誕地は“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”」のコピーに集中し、ほどなく多くの世論もそう信じるようになっていく。
そして
現実国家群は、国際ネットシステム妨害規則違反など、数々の条約違反を理由に、
今回の責任と賠償を突きつけ、
“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”の閉鎖を要求した
やがて
”Ragnarok Crisis(ネットパニック)”の被害に比例し、世論の“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”排斥運動は広がりを見せ、メンバーは徐々に退会。
そしてメディアは彼らを“生還者”と呼び、それを称えた。
巨大な向かい風は
破竹の勢いで拡大した“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”を輝かせてきた街のLEDを次々に灯油ランプに代えていく。
それでも心硬き多くのメンバーは、今にも消えてしまいそうなおぼろげに揺らぐ灯油ランプの明かりの中で、
濡れ衣を晴らすべく、あらゆるフィールドの情報を集め反論、矛盾点、抗議を発信した。
そして願う
遥か昔から言い伝えられてきた伝説のように、
彼らの再来を
Mark Frost
William Madison
John Reeves
現在は所在が明らかになっていない、“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”建国の3人の救世主たちを
Neo border [ Version1.0 ] ■ 006 ■
この小説は将来映画製作用の原作のため、時間経過と共にバージョンが変化していきますので、ご理解のほど、よろしくお願いします。